解説書 Vol.1

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9.3.1 MACアドレスの学習

IGMP snoopingが設定されたVLANでIGMPメッセージを受信することによってマルチキャストMACアドレスをダイナミックに学習します。学習したマルチキャストMACアドレスはFDBに登録します。

<この項の構成>
(1) エントリの登録
(2) エントリの削除

(1) エントリの登録

IGMPv1/IGMPv2 ReportメッセージおよびIGMPv3 Report(加入要求)メッセージを受信すると,メッセージに含まれるマルチキャストグループアドレスからマルチキャストMACアドレスを学習し,IGMPv1/IGMPv2/IGMPv3 Reportメッセージを受信したポートにだけマルチキャストグループ宛のトラフィックを転送するエントリを作成します。

IPv4マルチキャストデータの宛先MACアドレスはIPアドレスの下位23ビットをMACアドレスにコピーして生成します。そのため,下位23ビットが同じIPアドレスはMACアドレスが重複します。例えば,224.10.10.10と225.10.10.10はどちらもマルチキャストMACアドレスは01:00:5E:0A:0A:0Aとなります。これらのアドレスについては,レイヤ2中継で同一MACアドレス宛のパケットとして取り扱います。IPv4マルチキャストアドレスとMACアドレスの対応を次の図に示します。

図9-3 IPv4マルチキャストアドレスとMACアドレスの対応

[図データ]

(2) エントリの削除

学習したマルチキャストMACアドレスは次のどれかの場合に,すべてのポートにグループメンバが存在しなくなった時点で削除されます。

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