解説書 Vol.1

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8.4.2 マルチプルスパニングツリーのネットワーク設計

<この項の構成>
(1) MSTインスタンス単位のロードバランシング構成
(2) MSTリージョンによるネットワーク設計

(1) MSTインスタンス単位のロードバランシング構成

マルチプルスパニングツリーでは,MSTインスタンス単位にロードバランシングが可能です。ロードバランシング構成の例を次の図に示します。この例では,VLAN 10,20をMSTインスタンス1に,VLAN 30,40をMSTインスタンス2に設定して,二つのロードバランシングを行っています。PVST+では,この例のように2通りのロードバランシングであってもVLAN数分の4つのツリーが必要となります。

図8-11 ロードバランシング構成

[図データ]

(2) MSTリージョンによるネットワーク設計

ネットワーク構成が大規模になるに従ってネットワーク設計は複雑になりますが,MSTリージョンによって中小規模構成に分割することで,例えば,ロードバランシングをMSTリージョン単位に実施できるため,ネットワーク設計が容易になります。

次の図にMSTリージョンによるネットワーク設計例を示します。この例では,装置A,B,CをMSTリージョン#1,装置D,E,FをMSTリージョン#2,本装置G,H,IをMSTリージョン#3に設定して,ネットワークを三つのMSTリージョンに分割しています。

図8-12 MSTリージョンによるネットワーク構成

[図データ]

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