解説書 Vol.1
以下に示す条件をすべて満たすようにご使用ください。
- <この項の構成>
- (1) BSUの最大テーブルエントリ数
- (2) VLAN
- (3) プロトコルVLANのプロトコル識別数
- (4) アップリンクVLAN
- (5) アップリンクブロック
- (6) プライベートVLAN
- (7) Tag-VLAN連携機能
- (8) FDB
- (9) リンクアグリゲーション
- (10) スパニングツリー
- (11) GSRP
- (12) 基本制御機構(BCU)のメモリ量と収容経路エントリ数
- (13) インタフェース数
- (14) アドレス数
- (15) 最大相手装置数
- (16) ルーティングリソース
- (17) IPv4/IPv6マルチキャスト【OP-MLT】
- (18) フィルタリング・QoS
- (19) ダイナミックエントリ,スタティックエントリの最大エントリ数
- (20) DHCPv6サーバ(Prefix delegation)の収容条件
- (21) DHCPサーバの収容条件
- (22) IGMP snooping/MLD snoopingの収容条件
- (23) IEEE 802.1X
- (24) LLDP機能の収容条件
- (25) OADP機能の収容条件
BSUは次に示すテーブルを保有します。
- FDB
- IPv4ユニキャスト経路(アクティブ経路)
- IPv4マルチキャスト経路
- ARP
- IPv6ユニキャスト経路(アクティブ経路)
- IPv6マルチキャスト経路
- NDP
本装置では,利用形態に合わせ,各テーブルのエントリ数の配分パターンを用意しています。BSUの配分パターンを次の表に示します。なお,表中の「k」の単位は1,024です。
表3-63 BSUのテーブルエントリの配分パターン
想定する利用形態 パターン名 l2switch-12 l3switch-12 L2-SW
(IPv4だけ)L3-SW
(IPv4/IPv6)L2 FDB 114,688
(112k)49,152
(48k)IPv4 ユニキャスト経路※ 16,384
(16k)65,536
(64k)マルチキャスト経路 − 8,192
(8k)ARP 8,192
(8k)32,768
(32k)IPv6 ユニキャスト経路※ − 16,384
(16k)マルチキャスト経路 − 8,192
(8k)NDP − 8,192
(8k)(凡例) −:エントリなし
注※ アクティブ経路
VLANのVLAN最大数は,ポート当たり4,080※,装置当たり4,080※です。また,コンフィグレーションで設定可能なVLAN IDの範囲は,1〜4,095で,“0”はIEEE802.1Qの仕様上使用できません。
また,“1”はデフォルトVLANとして装置内で使用します。このため,コンフィグレーションによって追加設定が可能なVLAN IDの指定範囲は2〜4,095まで定義可能となります。Tag-VLAN連携を含む通信用のNIFインタフェース数およびトンネルインタフェース数の定義数も,装置当たりの数にカウントします。
本装置で同時に使用可能なVLAN数は,各ポート上に設定するVLAN数の全ポート分の合計値に依存します。例えば,192個のポート上でそれぞれVLANを3個設定する場合の合計値は,192×3=576ととなります。本装置で同時動作可能な最大の合計値は,25,000です。この値を超えない範囲でVLANを設定してください。
- 注※
- VLAN数(デフォルトVLANを含む)とTag-VLAN連携を含む通信用のNIFのインタフェース,Nullインタフェース,トンネルインタフェースの数の合計が4,080以内になるようにしてください。
プロトコルVLANでは,以下のフィールドの値を基にプロトコルの識別を行います。コンフィグレーションによって指定できるプロトコルの種類の最大数はポート当たり16,装置当たり16です。
- EthernetV2形式フレームのEther-type値
- 802.3形式フレームのLLC値(DSAP,SSAP)
- 802.3形式フレームのEther-type値
VLAN当たりのアップリンクポートは最大8ポートです。
VLAN当たりのブロックポートは最大8ポートです。
Primary VLAN当たりのSecondary VLAN数は最大8個です。
Tag-VLAN連携機能で使用するTag-VLAN数の最大数は,ポート当たり1,024(TagなしVLANを1個含む),装置当たり1,024です。
FDBに登録できるMACアドレスのエントリの最大数を次の表に示します。FDBの最大エントリ数はコンフィグレーションによって変更できます。「(1) BSUの最大テーブルエントリ数」を参照してください。
なお,1エントリを装置として運用中に使用することがあるため,実際にFDBとして登録できるエントリ数は最大数から1減算した値となります。
表3-64 FDBに登録できるMACアドレスのエントリ数
モデル 装置当たり最大エントリ数 AX5402S 114,688
(1,000)AX5404S
- 注
- ( )内はその中でスタティックエントリとして登録可能な数です。
リンクアグリゲーショングループ当たりの最大ポート数は16です。装置当たりのリンクアグリゲーショングループ数は,128です。
PVST+数(VLAN数と回線数の積)の最大数は,500※です。PVST+を100個のVLANで動作させ,それぞれのVLANに4回線が所属している場合,PVST+数は100×4=400となります。
シングルスパニングツリーを使用する場合,装置に定義している各VLANに設定するポート数の合計(VLAN数とポート数の積)の最大数は,5,000※です。シングルスパニングツリーとPVST+を併用する場合は,上記PVST+数との合計の最大値が1,000※となります。
マルチプルスパニングツリーを使用する場合,装置に定義している各VLANに設定するポート数の合計(VLAN数とポート数の積)の最大数は,5,000※です。シングルスパニングツリーまたはPVST+と併用できません。各MSTインスタンス(MSTインスタンス0は除く)に対応付けできるVLAN数の最大数は,50です。
ただし,VLANトンネリング機能を使用している場合,各MSTインスタンス(MSTインスタンス0は除く)に対応できるVLAN数の最大数は,装置に実装している物理ポート数に応じて次の表に示すように異なります。表中の全物理回線数とは装置に実装している物理ポート数の総数を指します。なお,CISTに所属するVLAN数には制限はありません。
表3-65 各MSTインスタンスに対応できるVLAN数
全物理回線数 一つのMSTインスタンスに設定できる最大VLAN数 12以下 20以内 24以下 7以内 36以下 5以内 48以下 2以内 96以下 1以内 97以上 0 (CISTだけで運用してください) マルチキャストルーティングプロトコルと共存させる場合は,IPv4マルチキャストソフト処理パケット制御機能,およびIPv6マルチキャストソフト処理パケット制御機能でソフトウェアへの転送数を200packet/s以下にしてください。
- 注※
- スタティック経路の動的監視機能で監視対象の隣接ルータを200以上設定する場合は,最大値は2分の1となります。
GSRPでレイヤ3冗長切替機能を使用する場合,装置に定義している各VLANに設定するポート数の合計(VLAN数とポート数の積)の最大数は,5,000です。
(12) 基本制御機構(BCU)のメモリ量と収容経路エントリ数
基本制御機構のメモリ量と,それに応じた収容可能なIPユニキャストの経路エントリ数,IPマルチキャストの経路エントリ数,IPインタフェース数,およびフィルタ/QoSエントリ数を「表3-66 基本制御機構のメモリ量と収容経路エントリ数(IPv4だけを使用し,オプションライセンスなし)」〜「表3-73 基本制御機構のメモリ量と収容経路エントリ数(オプションライセンス【OP-OSPF(AX5400S)】あり)」に示します。FDB数には依存しません。
基本制御機構を二重化している場合は,運用系BCUと待機系BCUの両方に最小所要メモリ量になるようにメモリ増設が必要です。
経路エントリ数と隣接ルータ数/隣接ピア数の関係については,「(16) ルーティングリソース」の収容条件も参照願います。
- 使用する機能によって収容可能な経路エントリ数の条件が変わります。
- OSPF/OSPFv3を使用する場合は,別途対応するオプションライセンスOP-OSPFが必要です。
- BGP4/BGP4+を使用する場合は,別途対応するオプションライセンスOP-BGPが必要です。
- IPv4マルチキャスト/IPv6マルチキャストを使用する場合は,別途対応するオプションライセンスOP-MLTが必要です。
- IS-IS(IPv4/IPv6)を使用する場合は,別途対応するオプションライセンスOP-ISISが必要です。
- 最大経路エントリ数のアクティブ数は,以下の式を満たすよう使用して下さい。
- BGP4/BGP4+ OP-BGPを使用しない場合は,以下の式からBGP4/BGP4+を外して考えます。
- IPv4の場合
- アクティブ数 ≧ (RIP+OSPF+IS-IS,BGP4,スタティックを合わせたアクティブ経路数)
- + IPv4インタフェース数×2 (直結経路(ホスト経路とサブネット経路))
- かつ
- 「表3-63 BSUのテーブルエントリの配分パターン」の配分パターンのIPv4ユニキャストエントリ経路数に関し
- IPv4ユニキャストエントリ経路数 ≧
- アクティブ数 + ARPエントリ数 + IPv4インタフェース数×2 + 3
- IPv6の場合
- アクティブ数 ≧ (RIPng+OSPFv3+IS-IS,BGP4+,スタティックを合わせたアクティブ経路数)
- + IPv6インタフェース数×2
- (直結経路のグローバルアドレス(ホスト経路とネットワーク経路))
- かつ
- 「表3-63 BSUのテーブルエントリの配分パターン」の配分パターンのIPv6ユニキャストエントリ経路数に関し
- IPv6ユニキャストエントリ経路数 ≧
- アクティブ数 + NDPエントリ数 + IPv6インタフェース数×3
- (直結経路のリンクローカルアドレス(ホスト経路とネットワーク経路)とリンクローカルマルチキャストアドレス一つ)
- 特に注がない場合はマルチパス数は4です。
- 最大経路エントリ数には,スタティック経路,ダイレクト経路,集約経路,デフォルト経路,およびループバック経路を含みます。
- NetFlow統計はQoSとエントリを共用します。したがって,NetFlow統計で使用しているエントリ数とQoSで使用しているエントリ数の合計が,QoSエントリの最大数を超えた設定はできません。
- [表の見方]
- 表の項目に記載の経路エントリ数は,「基本制御機構のメモリ量に応じた収容可能な」IPユニキャストの経路エントリ数,IPマルチキャストの経路エントリ数,IPインタフェース数,およびフィルタ/QoSエントリ数を示します。
- インタフェース数でIPv4/IPv6インタフェース数と記載のある場合,インタフェース数はIPv4とIPv6インタフェース数の合計値の最大値を示します。
- また,IPv4/IPv6インタフェース数と記載のインタフェースの最大数については,IPv4とIPv6で独立に数え,値が1,024であれば,IPv4のアドレスを設定したインタフェースの最大値が1,024,IPv6のアドレスを設定したインタフェースの最大値が1,024を意味します。例えば,IPv4だけを使用した場合は,インタフェースの最大値が1,024となります。IPv6だけを使用した場合は,インタフェースの最大値が512となります。IPv4とIPv6を混在した場合は,IPv4とIPv6インタフェース数の合計値の最大値を示します。基本制御機構を二重化している場合は,運用系BCUと待機系BCUの両方に最小所要メモリ量になるようメモリ増設が必要です。
- なお,「表3-66 基本制御機構のメモリ量と収容経路エントリ数(IPv4だけを使用し,オプションライセンスなし)」〜「表3-73 基本制御機構のメモリ量と収容経路エントリ数(オプションライセンス【OP-OSPF(AX5400S)】あり)」の注意事項は,「表3-73 基本制御機構のメモリ量と収容経路エントリ数(オプションライセンス【OP-OSPF(AX5400S)】あり)」の後ろにまとめて記述しています。
(a) l3switch-12のテーブルエントリ数の配分パターン
●IPv4のルーティングプロトコルだけ(RIPだけ)を使用する場合
表3-66 基本制御機構のメモリ量と収容経路エントリ数(IPv4だけを使用し,オプションライセンスなし)
BCU
最小所要メモリ量IPv4ユニキャスト フィルタ/QoS
エントリ数※8PVST+数 最大経路エントリ数 プロトコル別
最大経路エントリ数ARPエントリ数 インタフェース数※6 アクティブ/非アクティブの合計 アクティブ RIP スタティック 256MB
※91,768 1,768 1,000 512 8,192 256 2,000 128 512MB 3,768 3,768 2,048 8,000 500 768MB 1024MB ●IPv4のルーティングプロトコルだけ(オプションライセンス【OP-OSPF(AX5400S)】【OP-BGP】【OP-MLT】【OP-ISIS】のどれかあり)の場合
表3-67 基本制御機構のメモリ量と収容経路エントリ数(IPv4だけ使用し,オプションライセンスあり)
BCU最小所要メモリ量 IPv4ユニキャスト IPv4マルチキャスト IPv4インタフェース数 フィルタ/QoSエントリ数※8 PVST+数 最大経路エントリ数 プロトコル別
最大経路エントリ数ARPエントリ数 PIM-SM/SSM
※3アクティブ/非アクティブの合計 アクティブ RIP※7
+OSPF
+IS-ISBGP4 スタティック (S,G)エントリ数 インタフェース数※3 256MB
※9※5 3,768 3,768 3,000 − 256 8,192 − − 256 2,000 128 2,500 512 512MB 45,000 45,000 30,000 45,000 2,048 ※2 1,024
※48,000 500 768MB 1024MB (凡例) −:適用しない
●IPv4/IPv6のルーティングプロトコル(RIP/RIPngだけ)を使用する場合
基本制御機構のメモリ量と収容経路エントリ数(IPv4/IPv6を使用し,オプションライセンスなし)の表の(1/2)と(2/2)を次に示します。
表3-68 基本制御機構のメモリ量と収容経路エントリ数(IPv4/IPv6を使用し,オプションライセンスなし)(1/2)
BCU最小所要メモリ量 IPv4ユニキャスト 最大経路エントリ数 プロトコル別
最大経路エントリ数ARPエントリ数 アクティブ/非アクティブの合計 アクティブ RIP スタティック 256MB※9 1,768 1,768 1,000 512 8,192 512MB 3,768 3,768 2,048 768MB 1024MB 表3-69 基本制御機構のメモリ量と収容経路エントリ数(IPv4/IPv6を使用し,オプションライセンスなし)(2/2)
BCU最小所要メモリ量 IPv6ユニキャスト IPv4/IPv6
インタフェース数※6フィルタ/QoS
エントリ数※8PVST+数 最大経路エントリ数 プロトコル別
最大経路エントリ数NDPエントリ数 アクティブ/非アクティブの合計 アクティブ RIPng スタティック 256MB
※91,768 1,768 1,000 512 4,096 256 2,000 128 512MB 3,768 3,768 2,048 8,000 500 768MB 1024MB ●IPv4/IPv6のルーティングプロトコル(オプションライセンス【OP-OSPF(AX5400S)】【OP-BGP】【OP-MLT】【OP-ISIS】のどれかあり)の場合
基本制御機構のメモリ量と収容経路エントリ数(IPv4/IPv6を使用し,オプションライセンスあり)の表の(1/2)と(2/2)を次に示します。
表3-70 基本制御機構のメモリ量と収容経路エントリ数(IPv4/IPv6を使用し,オプションライセンスあり)(1/2)
BCU最小所要メモリ量 IPv4ユニキャスト IPv4マルチキャスト 最大経路エントリ数 プロトコル別
最大経路エントリ数ARPエントリ数 PIM-SM/SSM アクティブ/非アクティブの合計 アクティブ RIP
+OSPF
+IS-ISBGP4 スタティック (S,G)エントリ数 インタフェース数※3 256MB※9 ※5 3,768 3,768 3,000 − 256 8,192 − − 2,500 512 1,768 1,768 1,000 512MB 45,000 45,000 30,000 45,000 2,048 ※2 768MB 1024MB (凡例) −:該当なし
表3-71 基本制御機構のメモリ量と収容経路エントリ数(IPv4/IPv6を使用し,オプションライセンスあり)(2/2)
BCU最小所要メモリ量 IPv6ユニキャスト IPv6マルチキャスト IPv4/
IPv6
インタフェース数※6フィルタ/QoS
エントリ数※8PVST+数 最大経路エントリ数 プロトコル別
最大経路エントリ数NDPエントリ数 PIM-SM/SSM アクティブ/非アクティブの合計 アクティブ RIPng
+OSPFv3
+IS-ISBGP4+ スタティック (S,G)エントリ数 インタフェース数※3 256MB
※9※5 − − − − − − − − 256 2,000 128 − − 1,768 1,768 1,000 512 4,096 512MB 16,384 16,384 10,000 16,384 2,048 8,192 ※2 1,024
※48,000 500 768MB 1024MB (凡例) −:該当なし
(b) l2switch-12の配分パターンの場合
●IPv4のルーティングプロトコル(RIPだけ)を使用する場合
表3-72 基本制御機構のメモリ量と収容経路エントリ数(オプションライセンスなし)
BCU
最小所要メモリ量IPv4ユニキャスト フィルタ/QoS
エントリ数※8PVST+数 最大経路エントリ数 プロトコル別
最大経路エントリ数ARPエントリ数 インタフェース数※6 アクティブ/非アクティブの合計 アクティブ RIP スタティック 256MB
※91,768 1,768 1,000 512 8,192 256 2,000 128 512MB 3,768 3,768 2,048 8,000 500 768MB 1024MB ●IPv4のルーティングプロトコル(オプションライセンス【OP-OSPF(AX5400S)】)を使用する場合
表3-73 基本制御機構のメモリ量と収容経路エントリ数(オプションライセンス【OP-OSPF(AX5400S)】あり)
BCU
最小所要メモリ量IPv4ユニキャスト IPv4
インタフェース数※6フィルタ/QoS
エントリ数※8PVST+総回線数 最大経路エントリ数 プロトコル別
最大経路エントリ数ARPエントリ数 アクティブ/非アクティブの合計 アクティブ RIP※7
+OSPF
+IS-ISスタティック 256MB※9 3,768 3,768 3,000 256 8,192 256 2,000 128 2,500 512 512MB,
768MB,
1024MB3,000 256 8,000 500 2,500 512
- 注※1
- PIM-SM/SSMとPIM-DMは,同時に動作できません。(注※2)に示す(S,G)エントリ数とインタフェース数の組み合わせで使用するメモリ量はPIM-SM/SSMとPIM-DMは同じです。
- 注※2
- (S,G)エントリ数とインタフェース数の組み合わせは,以下のどれかの組み合わせでご使用ください。
表3-74 (S,G)エントリ数とインタフェース数の組み合わせ
(S,G)エントリ数 インタフェース数 8,000 32 5,000 64 3,000 128
- 注※3
- PIM-SM/SSMの場合,使用可能なインタフェース数は,表中の(数値−1)です。32であれば31までです。また,このインタフェース数はコンフィグレーションコマンド(pimコマンドmax-interfacesサブコマンド/pim6コマンドmax-interfacesサブコマンド)により指定してください。指定しない場合のデフォルト値は128です。
- 注※4
- IPv6の最大インタフェース数は,512です。
- 注※5
- IPv4ユニキャスト(RIP,OSPF,IS-IS),IPv4ユニキャスト(スタティック),IPv4ユニキャスト(BGP4),IPv4マルチキャスト,IPv6ユニキャスト(RIPng,OSPFv3,IS-IS),IPv6ユニキャスト(スタティック),IPv6ユニキャスト(BGP4+),IPv6マルチキャスト,ARP,NDP,フィルタ/QoS,インタフェース数およびPVST+数がすべて最小値であれば,同時に動作可能です。それぞれの最小値は次のとおりです。
- IPv4ユニキャストのRIP,OSPFまたはIS-ISのどれか1エントリ
- IPv4ユニキャストのスタティックは1エントリ
- IPv4ユニキャストのBGP4は1エントリ
- ARPは2エントリ
- IPv4マルチキャストは(S,G)エントリが1エントリ,およびマルチキャストが動作するインタフェース数が2
- IPv6ユニキャストのRIPng,OSPFv3またはIS-ISのどれか1エントリ
- IPv6ユニキャストのスタティックは1エントリ
- IPv6ユニキャストのBGP4+は1エントリ
- NDPは2エントリ
- IPv6マルチキャストは(S,G)エントリが1エントリ,およびマルチキャストが動作するインタフェース数が2
- IPv4インタフェース数は2(IPv4ユニキャストとIPv4マルチキャストが動作するインタフェースの合計)
- IPv6インタフェース数は2(IPv6ユニキャストとIPv6マルチキャストが動作するインタフェースの合計)
- フィルタ/QoSエントリ数は1
- PVST+数は2
- 注※6
- VLAN定義に関してはIP定義の有無に関わらず,IPインタフェースを消費します。
- 注※7
- RIPまたはRIPngの最大経路エントリ数は1,000までです。
- 注※8
- NetFlow統計はQoSとエントリを共用します。したがって,NetFlow統計で使用しているエントリ数とQoSで使用しているエントリ数の合計が,QoSエントリの最大数を超えた設定はできません。
- 注※9
- 256MBを搭載する場合は「基本制御機構のメモリを256MBで運用する場合の注意事項」を参照してください。
●基本制御機構のメモリを256MBで運用する場合の注意事項
上表に記載されている収容経路エントリ数の条件に加えて,装置上でコンフィグレーション操作コマンドおよびコンフィグレーションコマンドを使用してコンフィグレーションを編集(追加/削除/変更)する場合は,原則として搭載メモリを512MB以上で運用してください。
ただし,BCU搭載メモリ量が256MBの装置でも次に示す条件のどちらかを満たした場合には,下記に示す[注意点]を考慮することによって運用できます。どちらの条件も満たさない場合には,512MB以上への増設を検討してください。
- [条件1]コンフィグレーションを編集しない場合
- BCU起動後に一度もコンフィグレーションを編集しなければ,256MBで運用できます。
- [条件2]コンフィグレーションを編集する場合
- コンフィグレーションコマンドを実行する前と,運用コマンドを実行する前に,運用コマンドshow memoryをsummaryパラメータを指定して実行し,free memoryに表示される空きメモリ量を調べます。その結果に応じて,次に示す運用ができます。なお,空きメモリ量が不足する場合には,[注意点](ii)に示す手順でBCUを再起動してください。
- コンフィグレーションの編集に関して
空きメモリ量に応じて可能な運用を次に示します。
- 空きメモリ量が10MB以上ある場合
- BCU起動後に,コンフィグレーションの編集で実行したコマンドは使用できます。ただし,特定プロトコル関連のコマンド※は除きます。
- 空きメモリ量が20MB以上ある場合
- BCU起動後に実行していないコマンドも含めて使用できます。ただし,特定プロトコル関連のコマンド※は除きます。
注※ 「特定プロトコル関連のコマンド」とは,リンクアグリゲーション情報,VLAN情報,IGMP snooping情報,MLD snooping情報,IPルーティングプロトコル情報,IPv4マルチキャストルーティングプロトコル情報,およびIPv6マルチキャストルーティングプロトコル情報の各コンフィグレーションコマンドを指します。
- 空きメモリ量が40MB以上ある場合
- BCU起動後に実行していないコマンドも含めて使用できます。また,特定プロトコル関連のコマンド※も使用できます。
- 運用コマンドの実行に関して
空きメモリ量が10MB以上あれば,運用コマンドを実行できます。
- [注意点]
- BCUに256MBのメモリを搭載している状態で運用を継続する場合には,次の点に注意してください。
- (i) 空きメモリ量に注意しながら運用する
- 空きメモリ量が少ない状態で運用した場合,運用方法によってはメモリ不足によってBCUの再起動(BCU冗長化構成の場合はBCU系切替)が発生することがあります。運用時は次の点に注意してください。
- ログイン時
複数ユーザによる同時ログインはしないで,1ユーザでログインしてください。
- コンフィグレーションコマンド実行時
コマンド実行前に,空きメモリ量が必要量あることを確認してください。確認方法については,「[条件2]コンフィグレーションを編集する場合」に示したとおりです。
- 運用コマンド実行時
コマンド実行前に,空きメモリ量が10MB以上あることを確認してください。また,ページング機能はオフ(運用コマンドset terminal pagerでdisableパラメータ指定)にしてください。
- ファイル操作時
ファイルサイズが1MB以上のファイル(ダンプファイル,コンフィグレーションファイル,統計情報やログ情報などをファイルにしたものなど)を装置内で扱う場合は,次の点に注意してください。
・/tmpディレクトリにファイルを保存しないでください。
・運用コマンドdiff,synchronize(diffパラメータ指定)でファイルの差分を確認する場合は,事前にファイルサイズの2倍の空きメモリ量があることを確認してください。
・運用コマンドvi,less,およびmoreを使用してファイルの編集や内容を確認する場合は,事前にファイルサイズ+約1MBの以上の空きメモリ量があることを確認してください。
- (ii) コンフィグレーションを編集する前後に装置を再起動する
- コンフィグレーションを編集(追加/削除/変更)すると,メモリを大幅に消費した状態が継続します。この状態を解消するためにはBCUを再起動する必要があります。コマンドを実行するためのメモリ量が足りなくなってきた場合にもBCUを再起動する必要があります。
- BCU冗長化構成で運用している場合は,次の手順で再起動することで通信断の時間を最小に抑えられます。なお,この手順は両系BCUのコンフィグレーションが一致していて,かつMCに格納済みという前提です。
- 待機系BCUを再起動
- 運用コマンドswap bcuでBCU系切替の実施
- 新待機系BCUを再起動
- 運用コマンドswap bcuでBCU系切替の実施(手順の実施前に運用系だったBCUを,実施後も運用系にする場合だけ)
IPv4アドレス,およびIPv6アドレスを付与する単位をインタフェースと呼びます。そのインタフェース数の最大値は,装置当たり1,024です。IPv4とIPv6インタフェース数は独立して数え,IPv4とIPv6のインタフェース数の合計値が最大インタフェース数を超えないように使用してください。この値に含むインタフェースは,Tag-VLAN連携を含む通信用のNIFのインタフェース,VLANインタフェース,Nullインタフェース,トンネルインタフェースを含みます。リモートマネージメントポートのインタフェースの数は含みません。また,最大インタフェース数での動作はスタティックルートを前提にしています。RIP,OSPFなどのダイナミックルーティングの場合は,経路計算性能によって実効的な最大インタフェース数が制限されます。
IPv6 over IPv4トンネルインタフェース数は,装置当たり最大256です。IPv4 over IPv6トンネルインタフェース数は,装置当たり最大256です。6to4トンネルインタフェース数は,装置当たり最大1です。また,IPv6 over IPv4トンネル,IPv4 over IPv6トンネル,および6to4トンネルのインタフェース数の合計値は,装置当たり最大256です。
コンフィグレーションで設定できるIPv4アドレスの最大数は,1,024です。この値は,マルチホーム,Tag-VLAN連携を含む通信用のNIFのインタフェース,VLANインタフェースおよびトンネルインタフェースに設定できるIPv4アドレス数です。リモートマネージメントポートに設定できるIPv4アドレス数は含みません。
また,コンフィグレーションで設定できるIPv6アドレスの最大数は,512です。この値は,マルチホーム,Tag-VLAN連携を含む通信用のNIFのインタフェースおよびトンネルインタフェースに設定できるIPv6アドレス数です。
LANのマルチホーム接続では一つのインタフェースに対して,複数のIPv4アドレス,またはIPv6アドレスを設定できます。
マルチホーム接続においてコンフィグレーションで設定できるIPv4最大アドレス数は,インタフェース当たり最大256,IPv6最大アドレス数は,インタフェース当たり最大7です。
なお,IPv6の場合,一つのインタフェースには必ず一つのリンクローカルアドレスが設定されるため,マルチホーム接続でインタフェースにIPv6グローバルアドレスだけ定義した場合,実際に装置に設定されるIPv6アドレス数は,自動生成されるIPv6リンクローカルアドレス数1を加算した8となります。
本装置が直接収容するLANを介してIP通信できる最大相手装置数を示します。この場合の相手装置はルータに限らず端末も含みます。
イーサネットでは,ARP,NDPなどのアドレス解決によって,送信しようとするパケットの宛先IPアドレスに対応するハードウェアアドレスを決定します。したがって,ARPエントリ数,NDPエントリ数によって最大相手装置数が決まります。ARPエントリ数,NDPエントリ数を次の表に示します。
表3-75 ARPエントリ数,NDPエントリ数
項目 最大エントリ数(装置当たり) ARP 32,768 NDP 8,192
- 注1
- ダイナミックエントリとスタティックエントリの最大エントリ数については,「表3-99 ダイナミック・スタティック最大エントリ数」を参照してください。
- 注2
- 全エントリを1インタフェースで使用することもできます。
- 注3
- ARPとNDPは独立動作です。それぞれ最大エントリ数を使用できます。
RAではルータから通知されるIPv6アドレス情報を基に端末でアドレスを生成します。本装置での最大相手端末数を次の表に示します。
表3-76 RAの相手端末数
項目 最大相手端末数 RA 1,024
- 注
- 相手端末数に応じてRAの送信間隔は制限されます。詳細は,「コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1 11. RA情報」のコンフィグレーションコマンドraを参照してください。
最大隣接ルータ数を「表3-77 最大隣接ルータ数」に示します。最大隣接ルータ数の定義はルーティングプロトコルによって異なります。各プロトコルの最大隣接ルータ数の定義を「表3-79 最大隣接ルータ数の定義」に示します。
表3-77 最大隣接ルータ数
ルーティングプロトコル 最大隣接ルータ数 スタティックルーティング(IPv4,IPv6の合計) 2,048※1※2 OSPF 150 OSPFv3 50 IS-IS 25 RIP,OSPF,BGP4,RIPng,OSPFv3,BGP4+,IS-ISの合計 256
- 注※1
- 動的監視機能を使用する隣接ルータを200以上設定する場合,スパニングツリーおよびVRRPを収容条件の2分の1以内で運用してください。
- 注※2
- 動的監視機能を使用する隣接ルータは,ポーリング間隔によって数が制限されます。詳細は,次の表のスタティックの動的監視機能を使用できる最大隣接ルータ数を参照してください。
表3-78 スタティックの動的監視機能を使用できる最大隣接ルータ数
ポーリング周期 動的監視機能を使用できる最大隣接ルータ数 1秒 60 5秒 300 10秒 600 20秒 1,200 表3-79 最大隣接ルータ数の定義
ルーティングプロトコル 定義 スタティックルーティング ネクストホップ・アドレスの数 RIP RIPが動作するインタフェース数 RIPng RIPngが動作するインタフェース数 OSPF OSPFが動作する各インタフェースにおける下記の総計
上記は,運用コマンドのshow ip ospf neighborコマンドで表示される隣接ルータの状態(State)が「Full」となる隣接ルータの数と同じ意味になります。
- 該当するインタフェースが指定ルータまたはバックアップ指定ルータになる場合
該当するインタフェースと接続されるほかのOSPFルータの数
- 該当するインタフェースが指定ルータまたはバックアップ指定ルータにならない場合
該当するインタフェースと接続される指定ルータおよびバックアップ指定ルータの数
OSPFv3 OSPFv3が動作する各インタフェースにおける下記の総計
上記は,運用コマンドのshow ipv6 ospf neighborコマンドで表示される隣接ルータの状態(State)が「Full」となる隣接ルータの数と同じ意味になります。
- 該当するインタフェースが指定ルータまたはバックアップ指定ルータになる場合
該当するインタフェースと接続されるほかのOSPFv3ルータの数
- 該当するインタフェースが指定ルータまたはバックアップ指定ルータにならない場合
該当するインタフェースと接続される指定ルータおよびバックアップ指定ルータの数
BGP4 BGP4ピア数 BGP4+ BGP4+ピア数 IS-IS 本装置と接続されるほかのIS-ISルータの数
- 注
- コンフィグレーションのインタフェースパラメータを省略した場合はすべてのインタフェースが対象になります。
経路エントリ数と最大隣接ルータ数(RIP/RIPng,OSPF/OSPFv3,IS-IS),経路エントリ数と最大ピア数(BGP,BGP4+)の関係を「表3-80 経路エントリ数と最大隣接ルータ数の関係」〜「表3-82 経路エントリ数と最大ピア数の関係(IPv4,IPv6混在)【OP-BGP】」に示します。
なお,最大隣接ルータ数は本装置より経路広告を行うルータ数となります。
表3-80 経路エントリ数と最大隣接ルータ数の関係
ルーティング
プロトコル最大経路
エントリ数※1最大隣接ルータ数 備考 RIP 1,000 100 ※2 RIPng 1,000 100 OSPF※3 1,000 150 2,000 75 5,000 30 10,000 15 OSPFv3※3 1,000 50 2,000 25 5,000 10 10,000 5 IS-IS※4 1,000 25 2,000 12 5,000 5 10,000 2
- 注※1
- 最大経路エントリ数は代替経路を含みます。
- 注※2
- 各ルーティングプロトコル(RIP,RIPng,OSPF,OSPFv3,BGP4,BGP4+)を併用して使用する場合の最大隣接ルータ数は,各々1/n(n:使用ルーティングプロトコル数)となります。例えば,BGP,BGP4+を使用せず,OSPF(5,000経路)とOSPFv3(5,000経路)を併用して使用する場合の最大隣接ルータ数は,1/2である,OSPFでは15,OSPFv3では5となります。
- 注※3
- OSPF/OSPFv3の最大経路エントリ数はLSA数を意味します。
- 注※4
- IS-ISの最大経路エントリ数は,IPv4経路エントリ数とIPv6経路エントリ数の合計とします。
表3-81 経路エントリ数と最大ピア数の関係(IPv4だけ)【OP-BGP】
ルーティングプロトコル 上位ピア数※1 BCUの実装メモリ 最大経路エントリ 最大隣接ピア数
※2※3※4※5BGP4 2 512MB 22,500 256 768MB 22,500 256 1024MB 22,500 256 3 512MB 15,000 256 768MB 15,000 256 1024MB 15,000 256 4 512MB 11,250 256 768MB 11,250 256 1024MB 11,250 256 表3-82 経路エントリ数と最大ピア数の関係(IPv4,IPv6混在)【OP-BGP】
ルーティングプロトコル 上位ピア数※1 BCUの実装メモリ 最大経路エントリ 最大隣接ピア数
※2※3※4※5IPv4 IPv6 BGP4
BGP4+2 512MB 22,500 8,192 128 768MB 22,500 8,192 128 1024MB 22,500 8,192 128 3 512MB 15,000 5,460 64 768MB 15,000 5,460 128 1024MB 15,000 5,460 128 4 512MB 11,250 4,096 32 768MB 11,250 4,096 128 1024MB 11,250 4,096 128
- 注※1
- 上位ピア数とは,最大経路エントリ数を広告してくるピアの数を示します。
- 注※2
- 最大隣接ピア数とは,上位ピアから受信した経路を広告するピアの数を示します。表に示す値はマルチキャスト未使用で,かつマルチパス数が4,送受信フィルタリングによる属性変更なしの場合の値です。
- 注※3
- BGP4とBGP4+は独立動作です。BGP4とBGP4+それぞれでこの表に示す最大隣接ピア数を使用できます。
- 注※4
- 「最大隣接ピア数=0」は「上位ピアからのBGP経路を受け取ることはできるが,隣接ピアに広告することはできない」ことを意味します。
- 注※5
- 「最大隣接ピア数=×」は「上位ピアからのBGP経路を受け取ることができない」ことを意味します。
(17) IPv4/IPv6マルチキャスト【OP-MLT】
IPv4/IPv6マルチキャスト定義できるインタフェース数およびマルチキャスト経路情報のエントリ数を次の表に示します。マルチキャスト経路情報のエントリ数とインタフェース数によって必要となる搭載メモリ量が異なります。
本装置はIPv4マルチキャストルーティングプロトコルとしてPIM-SM,PIM-SSM,PIM-DMおよびDVMRPをサポートします。ただし,PIM-SMとPIM-SSM以外のプロトコルは同時には動作しません。IPv6マルチキャストルーティングプロトコルとしてPIM-SM,およびPIM-SSMをサポートします。
IPv4マルチキャストとIPv6マルチキャストは同時に動作でき,かつPIM-SMとPIM-SSMは同時に動作できます。
表3-83 IPv4/IPv6マルチキャストの最大数
項目 IPv4最大数 IPv6最大数 PIM-SM/SSMマルチキャストインタフェース数 127/装置 127/装置 IGMP/MLD動作インタフェース数 128/装置※1 127/装置 1グループ当たりの送信元数 256/グループ 256/グループ PIM-SM/SSMマルチキャスト経路情報のエントリ((S,G)エントリ,(*,G)エントリ,およびネガティブキャッシュ)数
S:送信元IPアドレス G:グループアドレス8,000/装置 8,000/装置 PIM-DM/DVMRPマルチキャスト経路情報のエントリ((S,G)エントリおよびネガティブキャッシュ)数
S:送信元IPアドレス G:グループアドレス8,000/装置 − IGMPv2/IGMPv3(EXCLUDEモード) /MLDv1/MLDv2(EXCLUDEモード)でPIM-SSMを連携動作させる設定数 256/装置※2 256/装置※3 IGMPv3/MLDv2におけるReport内に格納できるグループ情報 32 record/メッセージ※4
32 ソース/record32 record/メッセージ※5
32 ソース/recordIGMP/ MLD加入グループ数※6 IGMP
256/装置※7MLD
256/装置※7マルチキャストルータ隣接数 128/装置 128/装置 ランデブーポイント数 1/グループ 1/グループ 1装置当たりランデブーポイントで設定できるグループ数 128/装置 128/装置 1システム当たりランデブーポイントで設定できる延べグループ数 128/システム 128/システム BSR候補数 1/システム 1/システム 1インタフェース当たりの静的加入グループ数 256/インタフェース 256/インタフェース 静的加入グループ数※8 8,192/装置※9 8,192/装置 静的ランデブーポイントルータアドレス数 16/装置 16/装置 IGMP/ MLDグループ当たりのソース数 256/グループ 256/グループ (S,G)エントリ当たりの出力物理ポート延べ数※10 384/エントリ 384/エントリ PIM-DMマルチキャストインタフェース数 128/装置 − DVMRPマルチキャストインタフェース数 16/装置※11 −
- (凡例) −:該当なし
- 注※1
- 使用するマルチキャストルーティングプロトコルによって異なります。
- PIM-SM/PIM-SSM:127
- PIM-DM:128
- DVMRP:16
- 注※2
- マルチキャストで使用するインタフェース数および加入グループ数によって設定できる数が変わります。「表3-84 使用インタフェース数に対するIGMPv1/IGMPv2/IGMPv3(EXCLUDEモード)でPIM-SSMを連動させる設定可能数」および「表3-85 加入グループ数に対するIGMPv1/IGMPv2/IGMPv3(EXCLUDEモード)でPIM-SSMを連動させる設定可能数」に示す範囲内で使用してください。
表3-84 使用インタフェース数に対するIGMPv1/IGMPv2/IGMPv3(EXCLUDEモード)でPIM-SSMを連動させる設定可能数
使用インタフェース数 IGMPv1/IGMPv2/IGMPv3(EXCLUDEモード)で
PIM-SSMを連動させる設定数31 256 63 256 127 256 表3-85 加入グループ数に対するIGMPv1/IGMPv2/IGMPv3(EXCLUDEモード)でPIM-SSMを連動させる設定可能数
加入グループ数(のべ数) IGMPv1/IGMPv2/IGMPv3(EXCLUDEモード)で
PIM-SSMを連動させる設定数64 256 128 128 256 64 512 32 1,024 16 2,048 8 4,096 3 8,192 1 - 加入グループ数は,動的および静的加入グループ数の総計です。同一グループアドレスが異なるインタフェースに加入している場合,加入グループ数は一つでなく,加入したインタフェースの数になります。
- 注※3
- マルチキャストで使用するインタフェース数および加入グループ数によって設定できる数が変わります。「表3-86 使用インタフェース数に対するMLDv1/MLDv2(EXCLUDEモード)でPIM-SSMを連動させる設定可能数」および「表3-87 加入グループ数に対するMLDv1/MLDv2(EXCLUDEモード)でPIM-SSMを連動させる設定可能数」に示す範囲内で使用してください。
表3-86 使用インタフェース数に対するMLDv1/MLDv2(EXCLUDEモード)でPIM-SSMを連動させる設定可能数
使用インタフェース数 MLDv1/MLDv2(EXCLUDEモード)で
PIM-SSMを連動させる設定数31 256 63 256 127 256 表3-87 加入グループ数に対するMLDv1/MLDv2(EXCLUDEモード)でPIM-SSMを連動させる設定可能数
加入グループ数(のべ数) MLDv1/MLDv2(EXCLUDEモード)でPIM-SSMを連動させる設定数 32 256 64 128 128 64 256 32 512 16 1,024 8 2,048 4 4,096 2 8,192 1 - 加入グループ数は,動的および静的加入グループ数の総計です。同一グループアドレスが異なるインタフェースに加入している場合,加入グループ数は一つでなく,加入したインタフェースの数になります。
- 注※4
- 一つのReportメッセージで処理できるソース数は延べ256ソースまでです。ソース情報のないrecordも1ソースとして数えます。
- IGMPv3(EXCLUDEモード)でPIM-SSMを連携動作させる設定をした場合,その設定に一致したEXCLUDE recordで定義されているソース数を数えます。受信するReportメッセージが,連携動作させる設定に一致するEXCLUDE recordを含む場合,Reportメッセージで定義されているソース数の合計が1,024を超えないようにしてください。
- 注※5
- 一つのReportメッセージで処理できるソース数は延べ1,024ソースまでです。ソース情報のないrecordも1ソースとして数えます。
- MLDv2(EXCLUDEモード)でPIM-SSMを連携動作させる設定をした場合,その設定に一致したEXCLUDE recordで定義されているソース数を数えます。また,受信したReportメッセージ内にEXCLUDE recordが複数存在し,MLDv2(EXCLUDEモード)でPIM-SSMを連携動作させる設定で追加したソース数が延べ1,024を超えた場合,以降のそのメッセージ内のEXCLUDE recordで,連携動作の対象となるEXCLUDE recordについてマルチキャスト中継情報は作成しません。
- 注※6
- 本装置に直接接続しているグループの数です。IGMPv3/MLDv2使用時に送信元を指定する場合のグループ数は,送信元とグループの組み合わせの数となります。
- 次の図の(1)の例では3です。(2)の例では(送信元A,グループ1)および(送信元B,グループ1)の組み合わせになるため,グループ数は2になります。
図3-2 マルチキャストグループ数の例
- 注※7
- IPv4におけるインタフェース当たりの加入可能グループ数を次の表に示します。
表3-88 IPv4におけるインタフェース当たりの加入グループ数
マルチキャスト
動作インタフェース数インタフェース当たりの加入可能グループ数
(グループ+ソース数)31 256 63 128 127 64 - IPv6におけるインタフェース当たりの加入可能グループ数を次の表に示します。
表3-89 IPv6におけるインタフェース当たりの加入可能グループ数
マルチキャスト
動作インタフェース数インタフェース当たりの加入可能グループ数
(グループ+ソース数)31 256 63 128 127 64
- 注※8
- 静的加入グループ数とは,各マルチキャストインタフェースで静的加入するグループアドレスの総計です。同一グループアドレスを複数の異なるインタフェースに静的加入設定した場合,静的加入グループ数は一つではなく,静的加入設定したインタフェースの数となります。
- 注※9
- PIM-DM または DVMRPは64/装置です。
- 注※10
- (S,G)エントリの出力インタフェースがVLANの場合,1出力インタフェースに対して物理ポートが複数になる場合があります。この場合の出力物理ポート延べ数は,各出力インタフェースに対する物理ポートの総数となります。
- 例えば,出力インタフェース数が2で,インタフェース当たりの物理ポート数が5の場合,出力物理ポート延べ数は10となります。
- 注※11
- DVMRPを使用する場合は,本装置の全インタフェース数を500以下の環境で使用してください。
(a) PIM-SM/PIM-SSM/PIM-DM使用時の注意
マルチキャストデータの送信元に対して到達できるすべてのインタフェースにPIMの設定が必要です。
(b) マルチキャストデータの送信元サーバに関する注意
マルチキャストデータの送信元となるサーバの中には,マルチキャストパケットをバーストトラフィックとして送信する特性を持つものがあります。この特性を持つサーバから受信したマルチキャストデータを,マルチキャスト配信する場合には注意が必要です。マルチキャスト配信先の回線を収容するネットワークインタフェース機構(NIF)の種類によって,マルチキャスト動作可能なインタフェース数が異なります。マルチキャスト動作可能なインタフェース数を次の表に示します。
表3-90 マルチキャスト動作可能なインタフェース数(ポート当たり,NIF当たり)
NIF略称 マルチキャスト動作可能なインタフェース数(推奨値※) NF100-48TA 8ポート当たり8インタフェース NF1G-6G ポート当たり8インタフェース NF1G-32S 8ポート当たり8インタフェース NF1G-48T 8ポート当たり8インタフェース NFMX-44
- 10/100/1000BASE-Tの8ポート当たり8インタフェース
- 1000BASE-Xの4ポート当たり8インタフェース
NFMX-34
- 10/100/1000BASE-Tの8ポート当たり8インタフェース
- 選択型10/100/1000BASE-T /1000BASE-Xのポート当たり8インタフェース
- 注※
- 推奨値は,送信元サーバが,マルチキャストパケットを8バーストで送信する特性(サーバで8パケット分のマルチキャストデータをいったん蓄積した後に,ネットワークに対して連続的に送信する特性)を持っていることを想定しています。バースト数が大きくなると,パケットを一部廃棄することがあるので,マルチキャスト定義するインタフェース数を少なくする必要があります。
ここでのエントリ数とは,コンフィグレーションで設定した内容を装置内部で使用する形式(エントリ)に変換した後の数です。
(a) フィルタ/QoSエントリ数
フィルタおよびQoSのエントリ数を次の表に示します。
表3-91 フィルタ/QoSエントリ数(装置当たり)
BCU搭載
メモリ量フィルタ・QoS同時使用時の
装置当たりの最大エントリ数
(フィルタとQoSエントリの合計)フィルタ単独使用時の
装置当たりの
最大エントリ数QoS単独使用時の
装置当たりの
最大エントリ数256MB 2,000 2,000 2,000 512MB 8,000 4,000 4,000 768MB 8,000 4,000 4,000 1024MB 8,000 4,000 4,000 フローフィルタ情報およびフローQoS情報はフローコンフィグレーションで定義しますが,リストに設定するフロー検出条件パラメータによって使用するエントリ数が異なります。
複数エントリを使用するフロー検出条件のパラメータを次の表に示します。
表3-92 複数エントリを使用するフロー検出条件
複数エントリを使用するフロー検出条件のパラメータの指定 使用エントリ数算出例 宛先IPv4アドレス,
送信元IPv4アドレス,
宛先IPv6アドレス,
送信元IPv6アドレス
を範囲指定指定されたIPアドレスが幾つのサブネットに区切られるかによって使用エントリ数が決定します。
例えば,宛先IPv4アドレスに192.168.0.1−192.168.0.4と指定した場合,
192.168.0.1/32, 192.168.0.2/31, 192.168.0.4/32
の三つのサブネットに区切られますので,使用エントリ数は3となります。
そのほかも同様です。宛先IPv6アドレス,
送信元IPv6アドレスにpd_prefixを指定IPv6 DHCPサーバ機能によって,指定したインタフェース名で配布可能なIPv6プレフィックス数が使用エントリ数となります。
例えば,pd_prefixを指定したインタフェース名に,コンフィグレーションdhcp6_serverで,100個のプレフィックスが割り当てられていた場合,使用エントリ数は100となります。宛先ポート番号を範囲指定,
送信元ポート番号を範囲指定,
IPユーザデータ長上限値,
IPユーザデータ長下限値指定された値が最大16ビットのマスクで区切ったときに幾つに分けられるかによって使用エントリ数が決定します。
例えば,宛先ポート番号に135−140と指定した場合,
135/16 = 0000 0000 1000 0111(2進表記)
136/14 = 0000 0000 1000 10xx(2進表記)
140/16 = 0000 0000 1000 1100(2進表記)
の三つの領域に区切られますので,使用エントリ数は3となります。
そのほかも同様です。
なお,IPユーザデータ長上限値指定時は,0〜(指定上限値+20バイト※1 ) ※2の範囲指定となります。また,IPユーザデータ長下限値指定時は,(指定下限値+20バイト※1 )〜65,535までの範囲指定となります。VLAN番号を複数指定 設定したVLAN番号数分エントリを使用します。例えば,vlan 1-2と指定すると,使用エントリ数は2となります。
また,vlanと指定した場合の使用エントリ数は,インタフェース名を指定したときは1エントリ,物理ポートを指定したときは,指定した物理ポートが所属するVLAN数となります。
- 注※1
- IPヘッダ長20バイト分を指定値に足して計算を行います。
- 注※2
- 「指定上限値+ IPヘッダ長20バイト」が65,535より大きい場合は,0〜65,535の範囲指定となります。
- フィルタ,QoS機能での1リストで使用するエントリ数
1リストで使用するエントリ数は次のとおりです。
- 「表3-92 複数エントリを使用するフロー検出条件」のパラメータを一つ指定した場合,指定したパラメータで使用するエントリ数が,1リストで使用するエントリ数(「表3-93 1リストで使用するエントリ数(フィルタ)」のN)となります。
- 「表3-92 複数エントリを使用するフロー検出条件」のパラメータを二つ以上指定した場合,各パラメータで使用するエントリ数を掛け合わせた値が,1リストで使用するエントリ数(「表3-93 1リストで使用するエントリ数(フィルタ)」のN)となります。
例えば,1リストに宛先IPv4アドレスの範囲指定と送信元IPv4アドレスの範囲指定を指定した場合,「1リストで使用するエントリ数(「表3-93 1リストで使用するエントリ数(フィルタ)」のN)= 宛先IPv4アドレスの範囲指定での使用エントリ数×送信元IPv4アドレスの範囲指定での使用エントリ数」となります。
- 「表3-92 複数エントリを使用するフロー検出条件」のパラメータを指定しない場合,使用エントリ数は1エントリとなります。
表3-93 1リストで使用するエントリ数(フィルタ)
設定条件 使用エントリ数 「表3-92 複数エントリを使用するフロー検出条件」のパラメータを指定しない 1 「表3-92 複数エントリを使用するフロー検出条件」のパラメータを指定 N※ 注※ 各パラメータで使用するエントリ数を掛け合わせた値
- QoS機能における1リストで使用するエントリ数
1リストで使用するエントリ数は,重要パケット保護機能を指定した場合,「通常フロー検出条件で使用するエントリ数+重要フロー検出条件で使用するエントリ数」となります。重要パケット保護機能を使用しない場合は,通常フロー検出条件で使用するエントリ数が,1リストで使用するエントリ数となります。
通常・重要フロー検出条件で使用するエントリ数は,次のとおりです。
- 「表3-92 複数エントリを使用するフロー検出条件」のパラメータを一つ指定した場合,指定したパラメータで使用するエントリ数が1リストで使用するエントリ数(「表3-94 1リストで使用するエントリ数(QoS)」)となります。
- 「表3-92 複数エントリを使用するフロー検出条件」のパラメータを二つ以上指定した場合,各パラメータで使用するエントリ数(「表3-94 1リストで使用するエントリ数(QoS)」)を掛け合わせた値となります。
- 「表3-92 複数エントリを使用するフロー検出条件」のパラメータを指定しない場合,使用エントリ数は1エントリとなります。
表3-94 1リストで使用するエントリ数(QoS)
通常フロー検出条件 重要フロー検出条件 使用エントリ数 通常フロー
検出条件重要フロー
検出条件「表3-92 複数エントリを使用するフロー検出条件」のパラメータを指定しない 指定なし 1 − 「表3-92 複数エントリを使用するフロー検出条件」のパラメータを指定しない 1 1 「表3-92 複数エントリを使用するフロー検出条件」のパラメータを指定 1 M※ 「表3-92 複数エントリを使用するフロー検出条件」のパラメータを指定 指定なし N※ − 「表3-92 複数エントリを使用するフロー検出条件」のパラメータを指定しない N※ 1 「表3-92 複数エントリを使用するフロー検出条件」のパラメータを指定 N※ M※
- (凡例)
- −:該当なし
- N:通常フロー検出条件での使用エントリ数
- M:重要フロー検出条件での使用エントリ数
注※ 各パラメータで使用するエントリ数を掛け合わせた値
(b) 帯域監視機能でのエントリ数
QoSでの帯域監視機能を指定可能なフローリストの最大エントリ数は,4,000エントリです。
なお,フロー検出条件および指定した帯域監視機能によって,1リストで使用するエントリ数が異なります。
複数エントリを使用するフロー検出条件のパラメータを次の表に示します。
表3-95 複数エントリを使用するフロー検出条件
指定するフロー検出条件 使用エントリ数算出例 VLAN番号を指定 設定したVLAN番号数分エントリを使用します。例えば,vlan 1-2と指定すると,使用エントリ数は2となります。
また,vlanと指定した場合の使用エントリ数は,インタフェース名を指定したときは1エントリ,物理ポートを指定したときは,指定した物理ポートが所属するVLAN数となります。宛先IPv6アドレス,
送信元IPv6アドレスにpd_prefixを指定IPv6 DHCPサーバ機能によって,指定したインタフェース名で配布可能なIPv6プレフィックス数が使用エントリ数となります。
例えば,pd_prefixを指定したインタフェース名に,コンフィグレーションdhcp6_serverで,100個のプレフィックスが割り当てられていた場合,使用エントリ数は100となります。「表3-95 複数エントリを使用するフロー検出条件」に示したフロー検出条件のパラメータを通常フロー検出条件への指定有無と重要パケット保護機能の使用有無によって,1リストで使用する帯域監視機能での使用エントリ数が決定します。
なお,「表3-96 1リストで使用する帯域監視機能のエントリ数」内Nは,「表3-95 複数エントリを使用するフロー検出条件」に該当するフロー検出条件の指定方法を二つ以上使用した場合は,各パラメータで使用するエントリ数を掛け合わせた値となり,一つの場合は,そのパラメータで使用するエントリ数となります。
表3-96 1リストで使用する帯域監視機能のエントリ数
項番 通常フロー検出条件 重要フロー
検出条件帯域監視設定条件 使用
エントリ数1 「表3-95 複数エントリを使用するフロー検出条件」の
パラメータを指定しない指定なし 最大帯域制限 1 最低帯域監視 1 最大帯域制限+最低帯域監視 2 2 指定あり 最大帯域制限 2 最低帯域監視 2 最大帯域制限+最低帯域監視 4 3 「表3-95 複数エントリを使用するフロー検出条件」の
パラメータを指定指定なし 最大帯域制限 N※1 最低帯域監視 N※1 最大帯域制限+最低帯域監視 2×N※1 4 指定あり 最大帯域制限 2×N※2 最低帯域監視 2×N※2 最大帯域制限+最低帯域監視 4×N※2
- 注※1
- 各パラメータで使用するエントリ数を掛け合わせた値。
- 注※2
- pd_prefixは重要パケット保護機能と同時に使用できないため,ここでのNは設定したVLAN番号数となります。例えば,vlan 1-2と指定すると,N=2となります。
(c) ポリシー機能のエントリ数
フィルタにおけるポリシー機能指定可能なフローリストの最大エントリ数は,1,000エントリです。なお,フロー条件によって,1リストで使用するエントリ数が異なります。1リストで使用するポリシー機能のエントリ数を次の表に示します。
表3-97 1リストで使用するポリシー機能のエントリ数
フロー検出条件 使用エントリ数 VLAN番号以外を指定 1 VLAN番号を指定※ N※
- 注※
- 設定したVLAN番号数分エントリを使用します。例えば,vlan 10-15と指定すると,使用エントリ数はN=6となります。
(d) NetFlow統計のエントリ数
NetFlow統計の最大エントリ数を次の表に示します。
NetFlow統計のエントリはQoSとエントリを共用します。したがって,NetFlow統計での使用エントリ数とQoSで使用しているエントリ数の合計が,最大エントリ数を超えた設定はできません。
表3-98 AX5400Sの収容条件
BCU搭載
メモリ量NetFlow統計単独使用時の最大エントリ数および
NetFlow統計・QoS同時使用時の装置当たりの最大エントリ数
(NetFlow統計とQoSエントリの合計)装置当たり 256MB 2,000 512MB 4,000 768MB 4,000 1024MB 4,000
(19) ダイナミックエントリ,スタティックエントリの最大エントリ数
ダイナミックエントリとスタティックエントリの最大エントリ数を次の表に示します。ダイナミックエントリとスタティックエントリの合計値が,最大装置エントリ数を超えないように使用してください。最大エントリ使用時は「(12) 基本制御機構(BCU)のメモリ量と収容経路エントリ数」に示す搭載メモリ量が必要です。
表3-99 ダイナミック・スタティック最大エントリ数
項目 最大装置
エントリ数最大ダイナミック
エントリ数最大スタティック
エントリ数FDB ※ ※ − IPv4ユニキャスト経路エントリ 45,000/装置 45,000/装置 2,048/装置 IPv4マルチキャスト経路エントリ 8,000/装置 8,000/装置 − IPv6ユニキャスト経路エントリ 16,384/装置 16,384/装置 2,048/装置 IPv6マルチキャスト経路エントリ 8,000/装置 8,000/装置 − ARP 32,768/装置 32,768/装置 4,096/装置 NDP 8,192/装置 8,192/装置 1,024/装置 (凡例) −:該当なし
- 注※
- 「表3-64 FDBに登録できるMACアドレスのエントリ数」を参照してください。
(20) DHCPv6サーバ(Prefix delegation)の収容条件
DHCPv6サーバ(Prefix delegation)の最大配布可能Prefix数とインタフェース数を次の表に示します。
表3-100 DHCPv6サーバ収容条件
項目 最大数 最大配布可能Prefix数 1,024個 インタフェース数 1,024/装置
DHCPサーバの収容条件を次の表に示します。
表3-101 DHCPサーバ収容条件
項目 最大数 最大配布可能IPアドレス数 2,000個 最大固定IPアドレス割り当て数 320個 最大インタフェース数 64/装置 最大管理サブネット数 64/装置
(22) IGMP snooping/MLD snoopingの収容条件
IGMP snooping収容条件を次の表に示します。IGMP snoopingで学習したマルチキャストMACアドレスはFDBに登録します。登録可能なマルチキャストMACアドレス数はIGMP snoopingとIPv4マルチキャストを同時に使用する場合に表に示すとおりになります。
表3-102 IGMP snoopingの収容条件
項目 最大数 設定VLAN数※1 128(64) 登録エントリ数※2 IPv4マルチキャストを同時に使用しない:4,000(1,600)
IPv4マルチキャストを同時に使用する :2,000
- 注
- ( )内の数値は,BCUの実装メモリが256MBの場合の最大数です。
- 注※1
- snoopingが動作するポート数(snooping設定VLANに収容されるポートの総和)は装置全体で最大2,048(BCU実装メモリが256MBの場合は1,024)です。例えば,各々20ポート収容している64個のVLANのsnoopingを動作させる場合,snooping動作ポート数は1,280となります。
- 注※2
- 各VLANで学習したマルチキャストMACアドレスの総和です。登録エントリ数の最大数には,ルーティングプロトコルなどで使用する制御パケットのマルチキャストMACアドレスも含みます。該当するエントリは,制御パケットに対するグループ参加要求を受信した場合に登録します。VLAN内で複数のルーティングプロトコルを同時に使用する場合,該当するプロトコルの制御パケットが使用するマルチキャストMACアドレス分だけエントリを使用します。
MLD snooping収容条件を次の表に示します。MLD snoopingで学習したマルチキャストMACアドレスはFDBに登録します。登録可能なマルチキャストMACアドレス数はMLD snoopingとIPv6マルチキャストを同時に使用する場合に表に示すとおりになります。
表3-103 MLD snoopingの収容条件
項目 最大数 設定VLAN数※1 128(64) 登録エントリ数※2 IPv6マルチキャストを同時に使用しない:4,000 (1,600)
IPv6マルチキャストを同時に使用する :2,000
- 注
- ( )内の数値は,BCUの実装メモリが256MBの場合の最大数です。
- 注※1
- snoopingが動作するポート数(snooping設定VLANに収容されるポートの総和)は装置全体で最大2,048(BCU実装メモリが256MBの場合は1,024)です。例えば,各々20ポート収容している64個のVLANのsnoopingを動作させる場合,snooping動作ポート数は1,280となります。
- 注※2
- 各VLANで学習したマルチキャストMACアドレスの総和です。登録エントリ数の最大数には,ルーティングプロトコルなどで使用する制御パケットのマルチキャストMACアドレスも含みます。該当するエントリは,制御パケットに対するグループ参加要求を受信した場合に登録します。VLAN内で複数のルーティングプロトコルを同時に使用する場合,該当するプロトコルの制御パケットが使用するマルチキャストMACアドレス分だけエントリを使用します。
- BCUメモリ
本機能はBCUメモリが512MByte以上必要です。もし,BCUメモリが256MByteで動作させた場合,本機能および他機能の動作保証はしません。
- 最大認証端末数
VLAN単位認証を使用する場合,IEEE 802.1Xを設定可能な装置当たりの総ポート数(ポート単位認証の設定されたポート数とVLAN単位認証の設定されたVLANの持つポート数の合計)は最大2048ポートです。この値は1ポートにVLANがTagで多重化されている場合も個別に数えます。例えば,一つのポートにTagで多重化された10個のVLANが設定されていた場合,その10個のVLANでVLAN単位認証を動作させると,総ポート数は10ポートになります。本装置の最大認証端末数を次の表に示します。
表3-104 本装置の最大認証端末数
項目 最大認証端末数 装置当たり 8,192端末 ポート単位認証当たり 256端末 VLAN単位認証(静的)当たり 256端末
LLDP機能では,隣接装置情報の最大収容数は装置当たり384です。
OADP機能では,隣接装置情報の最大収容数は装置当たり500です。
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