コンフィグレーションガイド Vol.1


8.1.12 NIFの抜去(マスタスイッチ)

次の図に示すように,マスタスイッチとして動作するメンバスイッチAとバックアップスイッチとして動作するメンバスイッチBで構成するスタックから,メンバスイッチAに搭載されているNIFを取り外します。

図8‒8 マスタスイッチ(メンバスイッチA)のNIFを抜去

[図データ]

NIFを抜去する流れを次の表に示します。

表8‒10 マスタスイッチからNIFを抜去する流れ

操作の流れとその内容

設定対象

(1) メンバスイッチBの状態確認

  • 初期化が完了していることの確認

  • ポートがアップしていることの確認

メンバスイッチB

(2) メンバスイッチAの対象NIFの給電を停止

メンバスイッチA

(本装置A)

(3) メンバスイッチAからNIFを抜去

メンバスイッチA

(本装置A)

(4) 抜去したNIFのコンフィグレーションを削除

メンバスイッチA

(本装置A)

(凡例)−:該当なし

〈この項の構成〉

(1) メンバスイッチBの状態確認

メンバスイッチAにログインして,メンバスイッチBの状態を確認します。

[手順]
1. > show switch
   Date 20XX/01/14 13:46:32 UTC
   Stack status : Enable         Switch No : 1
   System MAC Address : 0012.e201.08e8
   No  Switch status           Model         Machine ID      Priority  Ver
    1  Master                  4630-4m       0012.e201.08e8  20        1
    2  Backup                  4630-4m       0012.e201.0ab0  10        1
   >

メンバスイッチBの初期化が完了していることを確認します。

2. > show port
   Date 20XX/01/14 13:46:37 UTC
   Port Counts: 24
   Port  Name           Status   Speed           Duplex     FCtl FrLen ChGr/Status
    0/ 1 ftygeth2/0/1   down     40GBASE-CU1M    full(auto) -     -      2/down
    0/ 2 ftygeth2/0/2   down     -               -          -     -      -/-
    0/ 3 ftygeth2/0/3   up       40GBASE-SR4     full       off   -      -/-
    0/ 4 ftygeth2/0/4   up       40GBASE-CU1M    full(auto) off   -      -/-
    1/ 1 geth2/1/1      up       1000BASE-T      full(auto) off   1518   -/-
    1/ 2 geth2/1/2      down     -               -          -     -      -/-
         :
         :
         :
    1/19 geth2/1/19     up       1000BASE-T      full(auto) off   1518   -/-
    1/20 geth2/1/20     up       1000BASE-T      full(auto) off   1518   -/-
   >

メンバスイッチBのポートがリンクアップしていることを確認します。

(2) メンバスイッチAの対象NIFの給電を停止

メンバスイッチAにログインして,メンバスイッチAの抜去するNIFの給電を停止します。

[手順]

  1. > inactivate nif 2

    メンバスイッチAのNIF2の給電を停止します。

[注意事項]

NIFの給電停止は,必ず「15.1.5 NIF使用時の注意事項」を参照してから実行してください。

(3) メンバスイッチAからNIFを抜去

メンバスイッチAからNIFを取り外します。

(4) 抜去したNIFのコンフィグレーションを削除

運用中に抜去したメンバスイッチAのNIFのコンフィグレーションを削除する場合は,以下の手順を実施してください。

[設定のポイント]

運用中に抜去したNIFのインタフェースのコンフィグレーションは,NIFを抜去後に装置を再起動してから,削除してください。

コンフィグレーションコマンドsystem interface fortygigabitethernetの設定有無に応じて,削除対象インタフェースの範囲が異なります。詳細は,「15.1.3 装置背面40Gポート(QSFP+ポート)とNIFの排他変更」を参照してください。

抜去したNIFのインタフェースのコンフィグレーションを削除した場合,スタックを構成するすべてのメンバスイッチを再起動する必要があります。

なお,抜去したNIFのインタフェースのコンフィグレーションは削除しなくても運用には影響ありません。

[コマンドによる設定]

  1. # reload switch 1

    メンバスイッチAを再起動します。

  2. (config)# no interface range gigabitethernet 1/2/1-20

    メンバスイッチA(スイッチ番号1)のNIF2に対するインタフェースのコンフィグレーションを削除します。

  3. (config)# save

    (config)# exit

    コンフィグレーションを保存します。

  4. # reload switch 2

    メンバスイッチB(スイッチ番号2)を再起動します。

  5. # reload switch 1

    メンバスイッチA(スイッチ番号1)を再起動します。