コンフィグレーションガイド Vol.1


8.1.11 NIFの追加(バックアップスイッチ)

次の図に示すように,マスタスイッチとして動作するメンバスイッチAとバックアップスイッチとして動作するメンバスイッチBで構成するスタックで,バックアップスイッチBに新規NIFを追加します。

NIFを追加する場合は,装置の再起動が必要です。

図8‒7 バックアップスイッチ(メンバスイッチ)にNIFを追加

[図データ]

NIFを追加する流れを次の表に示します。

表8‒9 バックアップスイッチにNIFを追加する流れ

操作の流れとその内容

設定対象

(1) メンバスイッチAの状態確認

  • 初期化が完了していることの確認

  • ポートがアップしていることの確認

メンバスイッチA

(2) メンバスイッチBの停止

メンバスイッチB

(本装置B)

(3) メンバスイッチBにNIFを追加

メンバスイッチB

(本装置B)

(4) メンバスイッチAとメンバスイッチBの2台スタックへ移行

  • スタックポートの接続

(5) メンバスイッチBのコンフィグレーションの設定

メンバスイッチB

(凡例)−:該当なし

注※

NIFを追加したことにより,メンバスイッチAのコンフィグレーションが自動で更新されるため,コンフィグレーションの保存は必ず実施してください。

〈この項の構成〉

(1) メンバスイッチAの状態確認

メンバスイッチAにログインして,メンバスイッチAの状態を確認します。

[手順]
1. > show switch
   Date 20XX/01/14 11:26:32 UTC
   Stack status : Enable         Switch No : 1
   System MAC Address : 0012.e201.08e8
   No  Switch status           Model         Machine ID      Priority  Ver
    1  Master                  4630-4m       0012.e201.08e8  20        1
    2  Backup                  4630-4m       0012.e201.0ab0  10        1
   >

メンバスイッチAの初期化が完了していることを確認します。 

2. > show port
   Date 20XX/01/14 11:26:37 UTC
   Port Counts: 24
   Port  Name           Status   Speed           Duplex     FCtl FrLen ChGr/Status
    0/ 1 ftygeth1/0/1   down     40GBASE-CU1M    full(auto) -     -      2/down
    0/ 2 ftygeth1/0/2   down     -               -          -     -      -/-
    0/ 3 ftygeth1/0/3   up       40GBASE-SR4     full       off   -      -/-
    0/ 4 ftygeth1/0/4   up       40GBASE-CU1M    full(auto) off   -      -/-
    1/ 1 geth1/1/1      up       1000BASE-T      full(auto) off   1518   -/-
    1/ 2 geth1/1/2      down     -               -          -     -      -/-
         :
         :
         :
    1/19 geth1/1/19     up       1000BASE-T      full(auto) off   1518   -/-
    1/20 geth1/1/20     up       1000BASE-T      full(auto) off   1518   -/-
   >

メンバスイッチAのポートがリンクアップしていることを確認します。

(2) メンバスイッチBの停止

メンバスイッチBにログインして,メンバスイッチBを停止します。

[手順]

  1. > reload stop

    メンバスイッチBを停止します。

    電源をOFFにして,スタック構成からメンバスイッチBを外します。

    マスタスイッチからメンバスイッチBを停止する場合は,以下のように実行してください。

  2. > reload switch 2 stop

    メンバスイッチBを停止します。

    電源をOFFにして,スタック構成からメンバスイッチBを外します。

(3) メンバスイッチBにNIFを追加

メンバスイッチBにNIFを追加搭載します。

[注意事項]

本手順ではNIFの追加だけを実施してください。不要なトラフィックを避けるため,コンフィグレーションの設定が完了するまでは,NIFにケーブルを接続しないでください。

(4) メンバスイッチAとメンバスイッチBの2台スタックへ移行

1台構成のスタックのメンバスイッチとして動作しているメンバスイッチAにNIFを追加したメンバスイッチBを電源ONにして,2台のスタック構成に移行します。

メンバスイッチAはマスタスイッチとして動作を継続し,メンバスイッチBのNIFが追加されたことにより,メンバスイッチAのコンフィグレーションが自動で更新されます。メンバスイッチAのコンフィグレーションに同期するために,メンバスイッチBは自動で再起動します。その後,メンバスイッチAがマスタスイッチ,メンバスイッチBがバックアップスイッチとなるスタックで動作します。

[手順]

  1. メンバスイッチAとメンバスイッチBのスタックポートが接続されていることを確認し,メンバスイッチBの電源をONします。

  2. > show switch detail

    メンバスイッチBの起動後,運用コマンドshow switch detailを実行して,メンバスイッチAがマスタスイッチ,メンバスイッチBがバックアップスイッチとなるスタックで動作していることを確認します。

(5) メンバスイッチBのコンフィグレーションの設定

NIFを追加したメンバスイッチBのコンフィグレーションを設定し,必要に応じてケーブルを接続します。

[コマンドによる設定]

  1. NIFを追加したメンバスイッチBのコンフィグレーションを設定します。

  2. (config)# save

    (config)# exit

    コンフィグレーションを保存して,コンフィグレーションコマンドモードから装置管理者モードに戻ります。

    注※

    NIFを追加したことにより,メンバスイッチAのコンフィグレーションが自動で更新されるため,コンフィグレーションの保存は必ず実施してください。