2.3 ハードウェア構成
本装置には,電源固定式モデルおよび電源交換式モデルがあります。電源固定式モデルは,PSが2台内蔵されており電源の冗長構成ができます。電源交換式モデルは,PS-A06/PS-A06R/PS-D06を2台搭載することで電源の冗長構成ができます。
ハードウェアの構成を次の図に示します。
- 〈この節の構成〉
(1) 装置筐体
装置筐体には,メインボード,電源,ファンが含まれています。電源固定式モデルは電源およびファンが内蔵されているタイプです。電源交換式モデルは電源およびファンを含む電源機構を搭載するタイプであり,電源機構およびファンユニットを取り外しできます。
(2) メインボード
メインボードはCPU部,SW部,PHY部から構成されます。
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CPU(Central Processing Unit)
CPUを実装し,装置全体の管理,SW部/PHY部の制御,各種プロトコル処理をソフトウェアで行います。
ソフトウェアはCPU部に実装される装置内メモリに格納されます。
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MC(Memory Card)
MCスロットです。MCを使用して,コンフィグレーションのバックアップ,およびダンプ情報の採取ができます。
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SW(Switch processor)
L2フレーム,L3(IPv4/IPv6)パケットのスイッチングを行います。SW部はハードウェアによるMACアドレス学習/エージング,リンクアグリゲーション,ルーティングテーブル検索,フィルタ/QoSテーブル検索,自宛/自発パケットのDMA転送を行います。これによってIPフォワーディングを実現します。
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PHY(Physical Interface)
各種メディア対応のインタフェース部です。
(3) PS(Power Supply)
PSは電源固定式モデルに内蔵され,外部供給電源から本装置内で使用する直流電源を生成します。
また,PSは2台内蔵されており,電源冗長を構成できます。これによって,本装置の運用中にPSが故障しても装置を停止させることなく運用できます。冗長構成で運用する場合は,「14.1.5 電源固定式モデルでの電源の重度障害判定の設定」を参照してください。
なお,PSには電源スイッチ(ブレーカ)がありません。電源ケーブルを接続/抜去(取り付け/取り外し)することで,電源がON/OFFの状態となります。
(4) PS-A06/PS-A06R/PS-D06
PS-A06/PS-A06R※/PS-D06は電源交換式モデルに搭載し,外部供給電源から本装置内で使用する直流電源を生成する電源機構です。電源機構は装置に最大2台搭載でき,冗長構成時には装置を停止することなく交換できます。電源機構を1台で運用する場合には,空きスロットにブランクパネルを搭載します。
また,電源機構は内部を冷却するためのFANを装備します。
なお,電源機構には電源スイッチ(ブレーカ)がありません。電源ケーブルを接続/抜去(取り付け/取り外し)することで電源がON/OFFの状態となります。
注※ AX3660S-48XT4QWでは,PS-A06Rは未サポートです。
(5) FAN
FANは電源固定式モデルに内蔵され,装置内部を冷却するファンです。
(6) FAN-04/FAN-04R
FAN-04/FAN-04R※は電源交換式モデルに搭載し,装置内部を冷却するファンユニットです。ファンユニットはファンスロットに1台搭載します。ファンユニットは運用中に装置を停止することなく交換できます。
注※ AX3660S-48XT4QWでは,FAN-04Rは未サポートです。