コンフィグレーションガイド Vol.1
アップデート作業をする前に次の内容を確認してください。
- <この項の構成>
- (1) アップデートに必要な条件
- (2) 内蔵フラッシュメモリ容量を確保する方法
(1) アップデートに必要な条件
本装置へアップデートファイルを転送し,アップデートコマンドを実行するためには,いくつかの条件を満たす必要があります。アップデートに必要な条件を次の表に示します。
表15-1 アップデートに必要な条件
操作 条件 対処方法 共通 内蔵フラッシュメモリに,アップデートファイルを転送できる未使用容量が確保されていること。※ 容量不足のためアップデートファイルが転送できない場合は,「(2) 内蔵フラッシュメモリ容量を確保する方法」を参照して,必要な未使用容量を確保してください。 運用コマンドenableで装置管理者モードへ変更するための権限があること。 アップデートコマンドを実行するにはenableコマンドで装置管理者モードへ変更する必要があるため,装置管理者モードの権限を設定してください。 リモート運用端末からのアップデート リモート運用端末から本装置に対して,IPv4ネットワークまたはIPv6ネットワーク経由で到達できる状態であること。 リモート運用端末を用意して,本装置とIP通信ができるようネットワークに接続してください。 リモート運用端末でftpクライアントソフトウェアが動作し,本装置に対してファイルの書き込み(put)ができること。 ftpクライアントソフトウェアを用意して,リモート運用端末にインストールしてください。なお,Windowsでは,OSに付属しているftpを使用できます。 リモート運用端末からのftpプロトコルによるリモートアクセスを本装置で許可していること。 コンフィグレーションコマンドftp-serverを設定してください。また,config-lineモード(line vty)でアクセスリストを指定している場合には,リモート運用端末からのアクセスを許可する設定としてください。 リモート運用端末から本装置へログインできること。 リモート運用端末からtelnetでログインする場合には,コンフィグレーションコマンドline vtyでtelnetプロトコルによるリモートアクセスを許可する設定をしてください。 MCによるアップデート コンソールから本装置へログインできること。 コンソールと本装置を接続してください。 コンソールで通信ソフトウェアが使用できるようにしてください。
- 注※
- 運用コマンドshow systemで,内蔵フラッシュメモリのユーザ領域(user area)に,次に示す値以上の未使用容量(free)があることを確認してください。
- アップデートファイルのサイズ+10MB
(2) 内蔵フラッシュメモリ容量を確保する方法
内蔵フラッシュメモリ容量が不足している場合は,次に示す方法で未使用容量を確保してください。
- /usr/var/core/配下のファイルを運用コマンドrmで削除する。
- 運用コマンドerase protocol-dumpを実行する。
- 運用コマンドsqueezeを実行する。
- ユーザ領域に保存しているユーザファイルを削減する。
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