コンフィグレーションガイド Vol.2
802.1Q Tag付与機能は,ポートミラーリングでミラーリングされたフレームに,VLAN Tagを付ける機能です。この機能を利用することで,ミラーリングされたフレームは,付けたVLAN Tagに基づいてレイヤ2中継ができ,離れた場所にあるアナライザなどのトラフィック監視装置まで転送できます。ただし,ミラーリングされたフレームのMACアドレスは,モニターポートで受信したフレームのMACアドレスをそのまま使用するため,ミラーリングしたフレームを中継する装置では,実際のネットワーク構成と異なるMACアドレスのフレームを受信することになります。そのため,中継に使用するVLAN(ミラーリングしたフレームに付けたVLAN Tag)ではMACアドレス学習を抑止してください。
ミラーポートとして設定してもこの機能を使用する場合は,プロトコルVLANおよびMAC VLANの機能以外を使用できます。
802.1Q Tag付与機能がフレームに付けるVLAN Tagのフィールドについて次の表に示します。
表19-1 802.1Q Tag付与機能がフレームに付けるVLAN Tagのフィールド
フィールド 説明 サポート内容 TPID IEEE802.1Q VLAN Tagが続くことを示すEtherType値 ミラーポートとして使用するポートのTPIDに従います。 User Priority IEEE802.1Dのプライオリティ 本機能ではデフォルト(3)だけをサポートします。 CF
(Canonical Format)MACヘッダ内のMACアドレスが標準フォーマットに従っているかどうか 本機能では標準(0)だけをサポートします。 VLAN ID VLAN ID ユーザが使用できるVLAN IDは2〜4094です。
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