コンフィグレーションガイド Vol.2
QoSのフロー検出を実施するためにはコンフィグレーションでQoSフローリストを設定します。フロー検出条件に応じて設定するQoSフローリストが異なります。また,フロー検出条件ごとに検出可能なフレーム種別が異なります。フロー検出条件と対応するQoSフローリスト,および検出可能なフレーム種別の関係を次の表に示します。
表3-7 フロー検出条件と対応するQoSフローリスト,検出可能なフレーム種別の関係【AX3800S】
フロー検出条件 対応するQoS
フローリスト対応する
受信側フロー検出モード検出可能な
フレーム種別非IP IPv4 IPv6 MAC条件 mac qos-flow-list layer3-1,
layer3-suppress-1○ ○ ○ IPv4条件 ip qos-flow-list layer3-1,
layer3-2,
layer3-5,
layer3-6,
layer3-dhcp-1,
layer3-suppress-1,
layer3-suppress-3− ○ − IPv6条件 ipv6 qos-flow-list layer3-5,
layer3-6,
layer3-suppress-4− − ○ (凡例)○:検出できる −:検出できない
表3-8 フロー検出条件と対応するQoSフローリスト,検出可能なフレーム種別の関係【AX3650S】
フロー検出条件 対応するQoS
フローリスト対応する
受信側フロー検出モード検出可能な
フレーム種別非IP IPv4 IPv6 MAC条件 mac qos-flow-list layer3-1,
layer3-suppress-1○ ○ ○ IPv4条件 ip qos-flow-list layer3-1,
layer3-2,
layer3-5,
layer3-6,
layer3-dhcp-1,
layer3-suppress-1,
layer3-suppress-2− ○ − IPv6条件 ipv6 qos-flow-list layer3-5,
layer3-6,
layer3-suppress-2− − ○ (凡例)○:検出できる −:検出できない
QoSフローリストのインタフェースへの適用は,QoSフローグループコマンドで実施します。適用順序は,QoSフローリストのパラメータであるシーケンス番号によって決定します。
- <この項の構成>
- (1) 複数のフロー検出条件を同時に設定した場合の動作【AX3800S】
- (2) 複数のフロー検出条件を同時に設定した場合の動作【AX3650S】
- (3) イーサネットインタフェースとVLANインタフェース同時に一致した場合の動作【AX3650S】
- (4) mac qos-flow-listとip qos-flow-listに同時に一致した場合の動作【AX3650S】
(1) 複数のフロー検出条件を同時に設定した場合の動作【AX3800S】
複数のフロー検出条件を設定して該当インタフェースの受信フレームに対してQoSフロー検出を実施した場合,次の表に示す順序でフレームを検出します。複数のQoSエントリには一致しません。
表3-9 フロー検出順序
フロー検出順序 QoSフローリスト インタフェース 1 mac qos-flow-list イーサネット 2 VLAN 3 ip qos-flow-list イーサネット 4 VLAN 5 ipv6 qos-flow-list イーサネット 6 VLAN
(2) 複数のフロー検出条件を同時に設定した場合の動作【AX3650S】
複数のフロー検出条件を設定して該当インタフェースの受信フレームに対してQoSフロー検出を実施した場合,次の表に示す順序でフレームを検出します。複数のQoSエントリには一致しません。
表3-10 フロー検出順序
フロー検出順序 QoSフローリスト インタフェース 1 ip qos-flow-list イーサネット 2 VLAN 3 ipv6 qos-flow-list イーサネット 4 VLAN この条件に該当する受信側フロー検出モードは,layer3-6またはlayer3-suppress-2です。
(3) イーサネットインタフェースとVLANインタフェース同時に一致した場合の動作【AX3650S】
イーサネットインタフェースと,該当するイーサネットインタフェースが属しているVLANインタフェースに対してQoSエントリを設定し,該当するイーサネットインタフェースからの受信フレームに対してQoSフロー検出を実施すると,複数のQoSエントリに一致する場合があります。この場合の動作の詳細は,「3.13 複数のQoSエントリに一致した場合の動作【AX3650S】」を参照してください。
この条件に該当する受信側フロー検出モードは,layer3-1,layer3-dhcp-1,およびlayer3-suppress-1です。
(4) mac qos-flow-listとip qos-flow-listに同時に一致した場合の動作【AX3650S】
同一インタフェースに対してmac qos-flow-listとip qos-flow-listをフロー検出条件としたQoSエントリを設定して,該当するインタフェースからの受信フレームに対してQoSフロー検出を実施すると,複数のQoSエントリに一致する場合があります。この場合の動作の詳細は,「3.13 複数のQoSエントリに一致した場合の動作【AX3650S】」を参照してください。
この条件に該当する受信側フロー検出モードは,layer3-1およびlayer3-suppress-1です。
All Rights Reserved, Copyright(C), 2011, 2018, ALAXALA Networks, Corp.