コンフィグレーションガイド Vol.2


16.1 解説

VRRP(Virtual Router Redundancy Protocol)はルータに障害が発生した場合でも,同一イーサネット上の別ルータを経由して端末の通信経路を確保することを目的としたホットスタンバイ機能です。

VRRPを使用すると,同一イーサネット上の複数のルータから構成される仮想ルータを設定できます。端末がデフォルトゲートウェイとしてこの仮想ルータを設定しておくことによって,ルータに障害が発生したときの別ルータへの切り替えを意識することなく,通信を継続できます。

仮想ルータは1から255までの仮想ルータIDを持ち,同一イーサネット上の同一の仮想ルータIDを持つ仮想ルータ同士が,パケットのルーティングを行う1台のマスタの仮想ルータと,パケットのルーティングを行わないホットスタンバイである1台以上のバックアップの仮想ルータを構成します。

〈この節の構成〉