メッセージ・ログレファレンス

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1.2.6 ログの自動保存と参照

<この項の構成>
(1) ログの自動保存
(2) ログの参照とファイルの作成方法
(3) リモートホストでのログ取得
(4) ログのE-Mail送信機能

(1) ログの自動保存

運用ログと種別ログは,以下に示す契機で内蔵フラッシュメモリ上へ自動的に保存されます。またログの保存先を次の表に示します。なお,コンフィグレーションコマンドno logging syslog-dumpを設定している場合は,以下の1.の契機にだけ自動的に保存されます。

ログを自動保存する契機
  1. 本装置を起動させた場合
  2. イベントレベルE9からE5の重度障害が発生した場合
  3. 運用コマンドのreloadコマンドにより装置の再起動を行った場合
  4. ログインまたはログアウトを行った場合
  5. ppupdateに伴う装置の再起動を行った場合
  6. リセットスイッチを押して装置再起動を行った場合

 

表1-10 ログの保存先

ログの種類 装置内メモリの保存先
運用ログ /usr/var/log/system.logへ保存
種別ログ /usr/var/log/error.logへ保存

(2) ログの参照とファイルの作成方法

運用ログおよび種別ログはshow loggingコマンドを使用して参照します。これらのログはファイルとして取り出すこともできます。ファイルはshow loggingコマンド実行時にリダイレクト指定して作成します。show loggingコマンド以外のコマンド出力結果をファイルとして取り出す場合も,同様にリダイレクト指定します。コマンドのリダイレクトによってファイルを作成する場合の格納ディレクトリを次の表に示します。

表1-11 格納ディレクトリ

項目 格納ディレクトリ 備考
ユーザホームディレクトリ /usr/home/<ユーザアカウント名>/ 装置内メモリに格納
テンポラリディレクトリ /tmp/ 装置が電源断やreloadコマンドによって停止した場合,格納ファイルは削除されます。

次に,show loggingコマンドを実行し,ログ情報のバックアップを作成する例を示します。

運用ログを装置内メモリにバックアップ
 
> show logging > /usr/home/<ユーザアカウント名>/<ファイル名>
>
 

(3) リモートホストでのログ取得

syslog出力機能を使用してリモートホスト側にもログを取得できます。ただし,syslog出力機能ではフレームロスなどによってログ情報が紛失する可能性があります。

syslog出力機能については,「コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1 logging facility」を参照してください。

(4) ログのE-Mail送信機能

E-Mail送信機能を使用してリモートホスト,PCなどにログ情報を送ることができます。この機能ではメールの受信には対応していません。この機能によって送付されたメールに対して返信を行うと送信エラーとなります。

E-Mail送信機能については,「コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1 logging email-fromコンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1 logging email-server」を参照してください。

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