トラブルシューティングガイド

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3.19.1 IEEE802.3ah/UDLD機能でポートがinactive状態となる

IEEE802.3ah/UDLD機能によってポートがinactive状態となる場合は,次の表に示す障害解析方法に従って原因の切り分けを行ってください。

表3-76 IEEE802.3ah/UDLD機能使用時の障害解析方法

項番 確認内容・コマンド 対応
1 show efmoamコマンドを実行し,IEEE802.3ah/UDLD機能でinactive状態にしたポートの障害種別を確認してください。 Link statusに"Down(loop)"が表示されている場合は,L2ループが起こる構成となっている可能性があります。ネットワーク構成を見直してください。
Link statusに"Down(uni-link)"が表示されている場合は,項番2へ。
2 対向装置でIEEE802.3ah/OAM機能が有効であることを確認してください。 対向装置側でIEEE802.3ah/OAM機能が有効となっていない場合は,有効にしてください。
対向装置側でIEEE802.3ah/OAM機能が有効となっている場合は項番3へ。
3 show efmoam statisticsコマンドを実行し,禁止構成となっていないことを確認してください。 Info TLVのUnstableがカウントアップされている場合は,IEEE802.3ah/UDLD機能での禁止構成となっている可能性があります。該当物理ポートの接続先の装置が1台であることを確認してください。
Info TLVのUnstableがカウントアップされていない場合は項番4へ。
4 対向装置と直接接続されていることを確認してください。 メディアコンバータやハブなどが介在している場合は,対向装置と直接接続できるようネットワーク構成を見直してください。どうしても中継装置が必要な場合は,両側のリンク状態が連動するメディアコンバータを使用してください(ただし,推奨はしません)。
直接接続されている場合は項番5へ。
5 show efmoamコマンドを実行し,障害を検出するための応答タイムアウト回数を確認してください。 udld-detection-countが初期値未満の場合,実際に障害となっていない場合でも片方向リンク障害を誤検出する可能性が高まります。この値を変更してください。
udld-detection-countが初期値以上の場合は項番6へ。
6 フィルタ,QoS制御の設定を確認してください。 フィルタまたはQoS制御によってIEEE802.3ah/UDLD機能で使用する制御フレーム(slow-protocol)が廃棄されている可能性があります。「3.25.1 フィルタ/QoS設定情報の確認」を参照し確認してください。問題がない場合は項番7へ。
7 回線のテストをしてください。 6. 回線のテスト」を参照し,回線のテストをしてください。問題がない場合は項番8へ。
8 ケーブルを確認してください。 ケーブル不良の可能性があります。該当ポートで使用しているケーブルを交換してください。

注 IEEE802.3ah/OAM:IEEE802.3ahで規定されているOAMプロトコル
IEEE802.3ah/UDLD:IEEE802.3ah/OAMを使用した,本装置特有の片方向リンク障害検出機能

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