トラブルシューティングガイド

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3.17.2 OADP機能により隣接装置情報が取得できない

OADP機能で隣接装置の情報が正しく取得できない場合は,次の表に示す障害解析方法に従って原因の切り分けを行ってください。

表3-74 OADP機能使用時の障害解析方法

項番 確認内容・コマンド 対応
1 show oadpコマンドを実行し,OADP機能の動作状態を確認してください。 StatusがEnabledの場合は項番2へ。
StatusがDisabledの場合はOADP機能が停止状態となっています。OADP機能を有効にしてください。
2 show oadpコマンドを実行し,ポート情報の表示を確認してください。 Enabled Portに隣接装置が接続されているポート情報が表示されている場合は項番3へ。
Enabled Portに隣接装置が接続されているポートが表示されていない場合はOADP機能の動作対象外となっています。ポートに対しOADP機能を有効にしてください。なお,チャネルグループに属するポートではOADP機能の対象外となります。チャネルグループに対してOADP機能を有効にしてください。
3 show oadp statisticsコマンドを実行し,隣接装置が接続されているポートの統計情報を確認してください。 Txカウントは増加しRxカウントが増加しない場合は隣接装置側でも項番1から項番3を調査してください。隣接装置側でもTxカウントが増加している場合は,装置間の接続が誤っている可能性がありますので接続を確認してください。
Discard/ERRカウントが増加している場合は,装置間の接続を確認してください。
その他の場合は項番4へ。
4 show interfacesコマンドを実行し,隣接装置が接続されているポートの状態を確認してください。 該当するポートの状態がactive upの場合は項番5へ。
その他の場合は「3.5 ネットワークインタフェースの通信障害」を参照してください。
5 show vlanコマンドを実行し,隣接装置が接続されているポートの所属するVLANの状態を確認してください。 StatusがUpの場合は項番6へ。
StatusがDisableの場合はOADP機能の動作対象外になります。VLANの状態を有効にしてください。
その他の場合は「3.6 レイヤ2ネットワークの通信障害」を参照してください。
6 show oadpコマンドを実行し,隣接装置が接続されているポートの隣接装置情報を確認してください。 表示されない場合は隣接装置側で項番1から項番6を調査してください。隣接装置側でも該当ポートの隣接装置情報が表示されない場合は,装置間の接続が誤っている可能性があるため,接続を確認してください。
また,フィルタまたはQoS制御によってOADPの制御フレームが廃棄されている可能性があります。「3.25.1 フィルタ/QoS設定情報の確認」を参照し確認してください。

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