トラブルシューティングガイド
VRFでのIPv6マルチキャスト通信のトラブルは,以下の確認を行ってください。
表3-55 VRFでの確認内容
項番 確認内容・コマンド 対応 1 VRFのインタフェースが正しいか,ポート番号およびVLAN IDを確認してください。
show ipv6 vrf
show vlan
show ipv6 pim interface正しくない場合はコンフィグレーションまたは接続を修正してください。 2 本装置がランデブーポイントの場合,該当VRFで本装置がランデブーポイント候補として動作していることを確認してください。
show ipv6 pim vrf all rp-mappingランデブーポイント候補として動作していない場合は,コンフィグレーションのランデブーポイント候補の設定で,該当VRFのloopbackインタフェースのアドレスが指定されているか確認してください。
show running-config3 本装置がBSRの場合,該当VRFで本装置がBSR候補として動作していることを確認してください。
show ipv6 pim vrf all bsrBSR候補として動作していない場合は,コンフィグレーションのBSR候補の設定で,該当VRFのloopbackインタフェースのアドレスが指定されているか確認してください。
show running-config4 複数のVRFで運用している場合,グローバルネットワークまたは特定のVRFがマルチキャスト中継エントリを想定以上に占有していないか確認してください。
show ipv6 mcache vrf allネットワーク設計の想定以上にマルチキャスト中継エントリを占有しているグローバルネットワークまたはVRFがあった場合は,想定していないマルチキャスト中継エントリが作成されていないか確認してください。ネガティブキャッシュが多い場合は,不要なパケットを送信している端末が存在しないか確認してください。
また,VRFごとの中継エントリの最大数を設定して一つのグローバルネットワークまたは特定のVRFが中継エントリを占有しないようにしてください。
- 該当するコンフィグレーション:
- ipv6 pim vrf <vrf id> mcache-limit <number>
5 各VRFに対し,「3.12.1 IPv6 PIM-SMネットワークで通信ができない」〜「3.12.4 IPv6 PIM-SSMネットワークでマルチキャストデータが二重中継される」の確認をしてください。 情報確認のための各コマンドはVRFを指定する必要があります。VRF指定の方法は,マニュアル「運用コマンドレファレンス」を参照してください。
All Rights Reserved, Copyright(C), 2005, 2014, ALAXALA Networks, Corp.