トラブルシューティングガイド
本装置が取得した経路情報の表示に,OSPFの経路情報が存在しない場合は,次の表に示す障害解析方法に従って原因の切り分けを行ってください。
また,ネットワーク・パーティションを使用していて,コンフィグレーションコマンドmaximum routesで経路の上限値を設定している場合,まず「3.8.4 VRFでIPv4経路情報が存在しない」の障害解析方法に従ってください。
表3-20 OSPFの障害解析方法
項番 確認内容・コマンド 対応 1 OSPFのインタフェース状態を確認します。
show ip ospf interface <IP Address>インタフェースの状態がDRまたはP to Pの場合は項番3へ。 インタフェースの状態がBackupDRまたはDR Otherの場合は項番2へ。 インタフェースの状態がWaitingの場合は,時間を置いてコマンドを再実行してください。項番1へ。 2 Neighbor ListよりDRとの隣接ルータ状態を確認します。 DRとの隣接ルータ状態がFull以外の場合は項番4へ。 DRとの隣接ルータ状態がFullの場合は項番5へ。 3 Neighbor Listより全隣接ルータ状態を確認します。 一部の隣接ルータ状態がFull以外の場合は項番4へ。 全隣接ルータ状態がFullの場合は項番5へ。 4 コンフィグレーションでOSPFの設定が正しいか確認してください。 コンフィグレーションが正しい場合は項番5へ。 コンフィグレーションが正しくない場合はコンフィグレーションを修正してください。 5 OSPF経路を学習している経路を確認してください。
show ip route all-routes経路がInActiveの場合には項番6へ。 経路が存在しない場合は隣接ルータがOSPF経路を広告しているか確認してください。 6 コンフィグレーションで経路をフィルタリングしていないか確認してください。 隣接ルータがOSPF経路を広告しているか確認してください。 コンフィグレーションが正しくない場合はコンフィグレーションを修正してください。フィルタ設定情報の確認手順については,「3.25.1 フィルタ/QoS設定情報の確認」を参照してください。
All Rights Reserved, Copyright(C), 2005, 2014, ALAXALA Networks, Corp.