トラブルシューティングガイド
スタックを正常に構成できない場合は,メンバスイッチの状態,オプションライセンスの情報,スタックポートの状態の順に確認してください。
- ログの確認
ログは,マニュアル「メッセージ・ログレファレンス」を参照してください。
- メンバスイッチの状態,オプションライセンス情報,スタックポートの状態による原因の切り分け
次の表に従って原因の切り分けを行ってください。
表3-6 スタックを構成できない場合の対応方法
項番 確認内容・コマンド 対応 1 各メンバスイッチで次のコマンドを実行して,メンバスイッチの状態を確認してください。
show switch detailStack statusがDisableの場合,スタンドアロンで動作中です。
コンフィグレーションコマンドstack enableを設定して,スタートアップコンフィグレーションへ保存したあと装置を再起動して,スタック機能を動作させてください。Switch Noがメンバスイッチ間で重複している場合,スタックを構成できません。
set switchコマンドでスイッチ番号を変更して,メンバスイッチ間でスイッチ番号が重複しないようにしてください。なお,set switchコマンドによるスイッチ番号の変更を有効にするには,メンバスイッチの再起動が必要です。上記に該当しない場合は項番2へ。 2 各メンバスイッチで次のコマンドを実行して,メンバスイッチのオプションライセンス情報を確認してください。
show license各メンバスイッチに設定しているオプションライセンスが一致していない場合,スタックを構成できません。
set licenseコマンドまたはerase licenseコマンドを使用し,メンバスイッチ間でオプションライセンスを一致させてください。なお,これらのコマンドで適用したライセンスキーを有効にするには,メンバスイッチの再起動が必要です。上記に該当しない場合は項番3へ。 3 各メンバスイッチで次のコマンドを実行して,スタックポートの状態を確認してください。
show port
show switch detailshow portコマンドの実行結果で,Statusがupではない場合,「3.5.1 イーサネットポートの接続ができない」を参照して,イーサネットポートの状態を確認してください。 show portコマンドの実行結果でStatusがupの場合,かつshow switchコマンドにdetailパラメータを指定した実行結果でStatusがDownの場合,スタックポートで接続しているメンバスイッチ間で,コンフィグレーションが誤っているおそれがあります。
次に示すコンフィグレーションを確認してください。
- スイッチ番号と装置モデルの設定
コンフィグレーションコマンドswitch provisionで設定されているスイッチ番号や装置モデルが,実際に接続しているメンバスイッチのスイッチ番号や装置モデルと異なっていないか確認します。
- スタックポートの設定
コンフィグレーションコマンドswitchport modeのstackパラメータで設定されたスタックポートが,実際に接続しているポートと異なっていないか確認します。
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