ハードウェア取扱説明書

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2.3.3 DC-48V電源設備(DC電源モデル)

DC電源を使用する場合,電源設備は1次側と2次側が絶縁されたものを使用してください。
絶縁されていない電源設備を使用すると,感電の原因となります。

(1)  DC電源ケーブル

DC電源ケーブルは,付属のものを使用してください。

DC電源ケーブルは電源設備側の末端処理を施さない状態で提供されます。DC電源ケーブルの電源設備側の仕様を「図2-4  DC電源ケーブル仕様(電源設備側)」に示します。ケーブルを電源設備に取り付ける場合は,お客様の電源設備に合った端子を取り付けるなど,適切な末端処理を施して使用してください。

図2-4 DC電源ケーブル仕様(電源設備側)
(1) -48V(白)
(2) 0V(赤)
(3) 接地(緑/黄)
表2-17 DC-48V用電源ケーブルの仕様
ケーブル種
ケーブルの仕様
芯線数
AWG No.
DC電源ケーブル
2本
16
接地用ケーブル
1本
14

DC電源ケーブルの電源設備への取り付け,取り外しは教育を受けた技術者または保守員が行ってください。DC電源ケーブルは電源設備へ端子接続を行います。そのため,DC電源ケーブルの取り扱いを誤ると,火災・感電の原因となります。

DC電源ケーブルの取り付け,取り外しを行う場合は,電源設備のブレーカをOFFにして作業を行ってください。電源設備のブレーカをONにしたまま作業を行うと,感電の原因となります。

DC電源ケーブル(電源設備に取り付ける側)のG端子および-48V端子には絶縁カバーを取り付けてください。絶縁カバーを取り付けずに使用すると,感電の原因となります。

DC電源モデルでは,必ず接地用ケーブルを接続してください。接地を取らずに使用すると,感電の原因となるとともに,電気的雑音により,障害発生の原因となります。

(2)  分電盤

本装置に給電する分岐回路には,ブレーカなどを付けてください。なお,ブレーカを選定する際は,装置の入力電流,突入電流/時間を考慮し,下記の定格以下としてください。

装置の入力電流については「2.2.1  一般設備条件」を,装置の突入電流/時間については「表2-18  突入電流」を参照してください。

表2-18 突入電流
シリーズ
モデル
電流(ピーク値)
時間
AX2430S
DC電源モデル
10A
10ms以下
AX3630S
DC電源モデル
10A
10ms以下

分電盤は操作が容易に行えるように,本装置の設置場所と同じ部屋か,近接する部屋に設置することをお奨めします。

(3)  分電盤への給電条件

分電盤へ供給される電流の容量はブレーカの動作電流より大きくなるようにしてください。

分電盤へ給電される電流容量は,ブレーカの動作電流より大きくなるようにしてください。分電盤への電流容量がブレーカの動作電流より小さいと,異常時にブレーカが動作せず,火災の原因となることがあります。

一般に,ブレーカの動作電流は定格電流より大きくなっています。使用するブレーカの仕様をご確認ください。

また,本装置の電源を投入すると,「表2-18  突入電流」に示す突入電流が流れます。突入電流により,電源設備の電圧低下が起こらないようご検討ください。

本装置の電源を投入すると突入電流が流れます。突入電流により,電源設備の電圧低下が起きないように考慮してください。電圧低下が起きると,本装置だけでなく,同じ電源設備に接続された他の機器にも影響をおよぼします。

(4)  電源設備の2系統化

DC電源ケーブル(別売り品)を使用することで,電源設備系統を2系統化することができます。

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