コンフィグレーションガイド Vol.1

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15.3.1 スタンバイリンク機能

<この項の構成>
(1) 解説
(2) スタンバイリンクの選択方法
(3) スタンバイリンクのモード

(1) 解説

チャネルグループ内にあらかじめ待機用のポートを用意しておき,運用中のポートで障害が発生したときに待機用のポートに切り替えることによって,グループとして運用するポート数を維持する機能です。この機能を使用すると,障害時に帯域の減少を防ぐことができます。

この機能は,スタティックリンクアグリゲーションだけ使用できます。

(2) スタンバイリンクの選択方法

コンフィグレーションでチャネルグループとして運用する最大ポート数を設定します。グループに属するポート数が指定された最大ポート数を超えた分のポートが待機用ポートになります。

待機用ポートは,コンフィグレーションで設定するポート優先度,ポート番号から選択されます。待機用ポートは,次の表に示すように選択優先度の高い順に決定します。

表15-6 待機用ポートの選択方法

選択優先度 パラメータ 備考



ポート優先度 優先度の低いポートから待機用ポートとして選択
ポート番号 ポート番号の大きい順に待機用ポートとして選択

スタンバイリンク機能の例を次の図に示します。この例では,グループに属するポート数を4,運用する最大ポート数を3としています。

図15-3 スタンバイリンク機能の構成例

[図データ]

(3) スタンバイリンクのモード

スタンバイリンク機能には,次に示す二つのモードがあります。

リンクダウンモードを使用している場合,運用中のポートが一つのとき,そのポートで障害が発生すると,待機用のポートに切り替わる際にチャネルグループがいったんダウンします。非リンクダウンモードの場合,ダウンせずに待機用ポートを使用します。

運用中のポートが一つの状態とは,次に示すどちらかの状態です。

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