コンフィグレーションガイド Vol.1

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15.3.2 離脱ポート制限機能

離脱ポート制限機能は,リンクに障害が発生したポートを離脱して残りのポートで運用を継続する機能を抑止します。チャネルグループのどれかのポートに障害が発生するとグループ全体を障害とみなして,該当チャネルグループの運用を停止します。グループ内の全ポートが復旧するとグループの運用を再開します。

GSRPなどの冗長化機能と合わせて運用することで,チャネルグループ内に1ポートだけ障害が発生した場合でも,グループ単位で経路を切り替えることができます。

この機能はLACPリンクアグリゲーションだけ使用できます。

離脱ポート制限機能の集約動作は,チャネルグループで接続する装置間で,優先度の高い装置が,自装置および対向装置のチャネルグループ内の全ポートで集約可能な状態と判断できた場合に集約します。そうすることで,一部のポートだけが集約することがないようにしており,帯域保証しています。

優先度は,コンフィグレーションで設定するLACPシステム優先度,チャネルグループのMACアドレスによって,次の表に示すように決定します。すなわちLACPシステム優先度が同じだった場合は,チャネルグループのMACアドレスで判断します。

表15-7 チャネルグループ内の全ポートが集約可能か判定する装置の決定方法

優先度 パラメータ 備考



LACPシステム優先度 LACPシステム優先度の値が小さい装置が優先
チャネルグループのMACアドレス MACアドレスの小さい装置が優先

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