コンフィグレーションガイド Vol.1

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3.2.3 IPインタフェース

本装置ではVLANに対してIPアドレスを設定します。ここでは,IPアドレスを設定できるVLANインタフェースの最大数,設定できるIPアドレスの最大数,通信できる相手装置の最大数などについて説明します。また,ダイナミックエントリとスタティックエントリ数,DHCPサーバの収容条件についても説明します。

<この項の構成>
(1) IPアドレスを設定できるインタフェース数
(2) マルチホームの最大サブネット数
(3) IPアドレス最大設定数
(4) 最大相手装置数
(5) ダイナミックエントリ,スタティックエントリの最大エントリ数
(6) DHCPサーバ

(1) IPアドレスを設定できるインタフェース数

本装置でサポートする最大インタフェース数を次の表に示します。ここで示す値は,IPv4とIPv6の合計の値です。なお,IPv4とIPv6を同一のインタフェースに設定することも,個別に設定することもできます。ただし,本装置では,IPv4/IPv6中継はできません。

表3-21 最大インタフェース数

モデル 最大インタフェース数(装置当たり)
全モデル共通 128

(2) マルチホームの最大サブネット数

LANのマルチホーム接続では一つのインタフェースに対して,複数のIPv4アドレス,またはIPv6アドレスを設定します。

(a) IPv4の場合

IPv4でのマルチホームの最大サブネット数を次の表に示します。

表3-22 マルチホームの最大サブネット数(IPv4の場合)

モデル マルチホームの最大サブネット数(IPv4)
インタフェース当たり
全モデル共通 128

(b) IPv6の場合

IPv6でのマルチホームの最大サブネット数を次の表に示します。なお,ここで示す値にはリンクローカルアドレスを含みます。一つのインタフェースには必ず一つのリンクローカルアドレスが設定されます。このため,すべてのインタフェースでIPv6グローバルアドレスだけを設定した場合,実際に装置に設定されるIPv6アドレス数は,表の数値に自動生成されるIPv6リンクローカルアドレス数1を加算した8になります。

表3-23 マルチホームの最大サブネット数(IPv6の場合)

モデル マルチホームの最大サブネット数(IPv6)
インタフェース当たり
全モデル共通 7

(3) IPアドレス最大設定数

(a) IPv4アドレス

装置当たりのコンフィグレーションで設定できるIPv4アドレスの最大数を次の表に示します。

表3-24 コンフィグレーションで装置に設定できるIPv4アドレス最大数

モデル コンフィグレーションで設定可能な
IPv4アドレス最大数(装置当たり)
全モデル共通 128

(b) IPv6アドレス

コンフィグレーションで設定できる装置当たりのIPv6アドレスの最大数を次の表に示します。なお,ここで示す値は通信用のインタフェースに設定できる最大数です。また,IPv6リンクローカルアドレスの数も含みます。一つのインタフェースには必ず一つのIPv6リンクローカルアドレスが設定されます。このため,すべてのインタフェースにIPv6グローバルアドレスを設定した場合,インタフェースには自動でIPv6リンクローカルアドレスが付与され,実際に装置に設定されるIPv6アドレスの数は「表3-26 コンフィグレーションで装置に設定できるIPv6アドレス数と,装置に設定されるIPv6アドレス数の関係」に示す値となります。

表3-25 コンフィグレーションで装置に設定できるIPv6アドレス最大数

モデル コンフィグレーションで設定可能な
IPv6アドレス最大数(装置当たり)
全モデル共通 128

表3-26 コンフィグレーションで装置に設定できるIPv6アドレス数と,装置に設定されるIPv6アドレス数の関係

コンフィグレーションで設定するIPv6アドレスの数 コンフィグレーションで設定するIPv6アドレスの合計数 自動で設定するIPv6リンクローカルアドレスの数 装置に設定されるIPv6アドレス数
IPv6リンクローカルアドレス IPv6グローバルアドレス
128(128×1) 0 128 0 128
0 128(128×1) 128 128 256

注 ( )内数字の意味:
(A×B) A:インタフェース数 B:各インタフェースに設定するアドレス数

(4) 最大相手装置数

本装置が接続するLANを介して通信できる最大相手装置数を示します。この場合の相手装置はルータに限らず,端末も含みます。

(a) ARPエントリ数

IPv4の場合,LANではARPによって,送信しようとするパケットの宛先アドレスに対応するハードウェアアドレスを決定します。したがって,これらのメディアではARPエントリ数によって最大相手装置数が決まります。本装置でサポートするARPエントリの最大数を次の表に示します。

表3-27 ARPエントリの最大数

モデル ARPエントリ数
インタフェース当たり 装置当たり
全モデル共通 256 256

注 スタティックARPは128個です。


(b) NDPエントリ数

IPv6の場合,LANではNDPでのアドレス解決によって,送信しようとするパケットの宛先アドレスに対応するハードウェアアドレスを決定します。したがって,NDPエントリ数によって最大相手装置数が決まります。本装置でサポートするNDPエントリの最大数を次の表に示します。

表3-28 NDPエントリの最大数

モデル NDPエントリ数
インタフェース当たり 装置当たり
全モデル共通 256 256

注 スタティックNDPは128個です。


(5) ダイナミックエントリ,スタティックエントリの最大エントリ数

ダイナミックエントリとスタティックエントリの最大エントリ数を次の表に示します。

本装置では,スタティックルーティング(デフォルトゲートウェイの設定)だけが利用でき,RIP/RIPng,OSPF/OSPFv3などのルーティングプロトコルはサポートしていません。

表3-29 ダイナミック・スタティック最大エントリ数

分類 項 目 最大装置
エントリ数
最大ダイナミック
エントリ数
最大スタティック
エントリ数
IPv4 ユニキャスト経路エントリ 1 1
IPv6 ユニキャスト経路エントリ 1 1

(凡例)−:未サポート

注※ ダイレクト経路は含みません。


(6) DHCPサーバ

DHCPサーバで設定できるインタフェース数および配布可能IPアドレス数などを次の表に示します。

表3-30 DHCPサーバの最大数

項目 装置当たりの最大数
DHCPサーバインタフェース数 64
DHCPサーバ管理サブネット数 64
配布可能IPアドレス数 1024
配布可能固定IPアドレス数 80

注※ 配布可能固定IPアドレス数を含みます。


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