解説書 Vol.1

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15.4.6 RIPng使用時の注意事項

RIPngを使用したネットワークを構成する場合には次の制限事項に留意してください。

<この項の構成>
(1) RIPngの制限事項

(1) RIPngの制限事項

本装置はRFC2080(RIPngバージョン1)に準拠していますが,ソフトウェアの機能制限から一部RFCとの差分があります。RFCとの差分を次の表に示します。

表15-7 RFCとの差分

RFC 本装置
must be zero
フィールド
処理については特に明記されていません。 本装置では,must be zeroフィールドの値をチェックしません。また,送信時には,must be zeroフィールドを0にします。
ネットワーク
プレフィックス
プレフィックス長以降のアドレスフィールドの状態については特に明記されていません。 受信したRIPngパケットで,プレフィックス長以降のアドレスフィールドが0クリアされていない経路情報を受信したときはプレフィックス長以降のアドレスは0クリアします。
スプリット
ホライズン
スプリットホライズン機能はインタフェース単位で設定変更を可能とするべきです。 本装置ではスプリットホライズン機能のインタフェース単位で設定変更はサポートしていません。
タグ値の割り当て方 具体的な規則は明記されていません。 本装置では受信したタグ値を流用します。タグ値が定義されていない場合は,固定値かBGP4+経路のピアAS番号かを割り当てます。どちらを割り当てるかは構成定義情報によって変更できます。
経路のネクスト
ホップ情報指定
経路のネクストホップを明示的に指定できます。 本装置から送信するRIPngパケットにはネクストホップ情報は含まれません。本装置がネクストホップ情報を明示的に指定したRIPngパケットを受信した場合は,その値をネクストホップとして採用します。
応答パケットの
送信先
ff02::9宛てでは不適切な場合(例.NBMAネットワーク)については実装依存とします。 本装置では,NBMAネットワークでのRIPng動作はサポートしていません。
送信先・受信元
ルータの制限
実装上指定できることが望ましいです。 本装置では,送信先・受信元ルータを明示的に制限できません。
認証 IPv6認証ヘッダおよび暗号化ヘッダを使用してパケットを認証します。 本装置ではIPv6認証ヘッダ,暗号化ヘッダによるパケット認証はサポートしていません。

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