解説書 Vol.1
本装置はブロードキャスト型の回線(イーサネット)とポイント−ポイント型の回線(WAN回線)のグローバルアドレスとポイント−ポイント型の回線(WAN回線)のリンクローカルアドレスとで経路情報(直結経路)の扱いが異なります。
- <この項の構成>
- (1) ブロードキャスト型の場合
- (2) ポイント−ポイント型のグローバルアドレスおよび手動設定のリンクローカルアドレスの場合
- (3) ポイント−ポイント型のリンクローカルアドレスの場合
- (4) ポイント−ポイント型回線のダイレクト経路の広告
(1) ブロードキャスト型の場合
ブロードキャスト型の場合はネットワークプレフィックス(prefix)とプレフィックス長(prefixlen)として扱います。ブロードキャスト型の直結経路の扱いを次の図に示します。
(2) ポイント−ポイント型のグローバルアドレスおよび手動設定のリンクローカルアドレスの場合
ポイント−ポイント型のグローバルアドレスおよび手動設定のリンクローカルアドレスの場合は,二つのアドレスa,bとして扱います。グローバルアドレスおよび手動設定のリンクローカルアドレスの場合の直結経路の扱いを次の図に示します。
図15-2 直結経路の取り扱い(ポイント−ポイント型のグローバルアドレス,手動設定リンクローカルアドレスの場合
(3) ポイント−ポイント型のリンクローカルアドレスの場合
ポイント−ポイント型のリンクローカルアドレスの場合は,ネットワークプレフィックス(fe80::%回線名)とプレフィックス長(64)として扱います。リンクローカルアドレスの場合の直結経路の扱いを次の図に示します。
図15-3 ポイント−ポイント型のリンクローカルアドレスの場合
(4) ポイント−ポイント型回線のダイレクト経路の広告
ポイント−ポイント型回線のダイレクト経路(グローバルアドレスおよび手動設定のリンクローカルアドレス)はホスト経路として生成されます。したがって,ポイント−ポイント型回線のダイレクト経路は二つのホスト経路として広告されます。本装置では,optionsコマンドのgen-prefix-routeパラメータを指定することによって,ポイント−ポイント型回線のダイレクト経路を一つのネットワーク経路として広告できます。なお,このパラメータを指定した場合は,該当するダイレクト経路のホスト経路は広告対象外となります。
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