解説書 Vol.1

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11.3.9 ルート・リフレッシュ

ルート・リフレッシュ機能は,変化が発生した経路だけを広告することを基本とするBGP4で,すでに広告された経路を強制的に再広告させる機能です。

ルート・リフレッシュ機能には,自装置側から経路を再広告する機能とBGP4ピアである相手装置側から経路を再広告させる機能があります。また,再広告の経路種別を選択できます。この機能は,clear ip bgpコマンドで実行されます。

ルート・リフレッシュ機能を「表11-14 ルート・リフレッシュ機能」に示します。また,ルート・リフレッシュ機能の動作概念を「図11-25 ルート・リフレッシュ機能の動作概念」に示します。

表11-14 ルート・リフレッシュ機能

機能種別 経路種別 再広告方向
IPv4-Unicast経路の再送信 IPv4ユニキャスト経路 自装置側よりピアリングされた相手装置に経路を再広告します。
IPv4-Unicast経路の再受信 ピアリングされた相手装置側より自装置に経路を再広告させます。

図11-25 ルート・リフレッシュ機能の動作概念

[図データ]

<この項の構成>
(1) ルート・リフレッシュ使用時の注意事項

(1) ルート・リフレッシュ使用時の注意事項

相手装置側から経路を再送信するには,ピアリングされた両ルータがルート・リフレッシュ機能をサポートしている必要があります。ルート・リフレッシュ機能を使用するためには,BGP4ピア確立時にルート・リフレッシュ機能の使用を両ルータ間でネゴシエーションしておく必要があります。このネゴシエーションによって,相手装置側からの経路の再広告機能を使用できます。

本装置では,bgpコマンドのrefreshパラメータを指定することでルート・リフレッシュ機能の使用を指定します。また,本装置のルート・リフレッシュ機能はRFC2918に準拠しています。ルート・リフレッシュ機能をサポートするそのほかの装置によっては,ネゴシエーションで使用するルート・リフレッシュ用のCapability code(値=2)です。なお,ほかのベンダによってRFC2434で定義されているプライベートなコードであるCapability code(値=128〜255)を使用されることがあります。

本装置と他装置間でルート・リフレッシュ機能を使用するときは注意してください。

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