解説書 Vol.1

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10.6.1 インポート・フィルタ(RIP/OSPF)

インポート・フィルタは指定プロトコルで受信したルーティング・パケットの経路情報をルーティングテーブルに取り込むかどうかをフィルタリング条件に従って制御します。インポート・フィルタを指定していない場合は,すべての経路情報を取り込みます。

<この項の構成>
(1) プリファレンス値
(2) フィルタリング条件

(1) プリファレンス値

取り込む経路情報にはフィルタリング条件ごとにその経路情報のプリファレンス値を指定できます。プリファレンス値を指定していない場合は,そのプロトコルのデフォルトのプリファレンス値になります。

同一宛先アドレスの経路情報が複数存在する場合,プリファレンス値によって優先度の高い経路情報が有効となります。プリファレンス値の詳細は,「10.3.3 スタティックルーティングとダイナミックルーティング(RIP/OSPF)の同時動作 (1) プリファレンス値」を参照ください。

(2) フィルタリング条件

取り込む経路情報はフィルタリング条件で指定できます。指定できるインポート・フィルタのフィルタリング条件を次の表に示します。

表10-18 インポート・フィルタのフィルタリング条件

プロトコル フィルタリング条件
RIP
  • 受信インタフェース
  • 送信元ゲートウェイ
  • 経路情報の宛先ネットワーク
OSPFASE
  • OSPFドメイン番号
  • 経路情報のタグ値
  • 経路情報の宛先ネットワーク

注※ OSPFのAS外経路


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