解説書 Vol.1

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10.5.3 イコールコストマルチパス

ルータ2を根として生成した最短経路木を次の図に示します。

図10-29 ルータ2を根とする最短木

[図データ]

ネットワーク2またはルータ5を宛先とした場合,ネットワーク1経由の経路とルータ4経由の経路についてはコストが同じになります。OSPFでは,ある2点間に最短コストの経路が複数存在する場合,この複数の経路をイコールコストマルチパスと呼びます。

OSPFでは,自ルータからある宛先についてイコールコストマルチパスが存在し,次の転送先ルータが複数ある場合,その宛先へのパケットの転送を複数のネクストホップへ分散することによって,トラフィックを分散してもよいことになっています。

本装置では,構成定義コマンドospfコマンドのmultipathパラメータを定義することによって,複数のネクストホップを生成できます。この複数のネクストホップ(マルチパス)数は,構成定義コマンドoptionsコマンドのmax-pathsパラメータに従います。multipathパラメータを定義しなかった場合,最も小さいネクストホップアドレスを選択します。

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