解説書 Vol.1

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10.4.2 経路選択アルゴリズム

本装置は,各プロトコルで学習した同じ宛先への経路情報をそれぞれ独立した経路選択手順に従って一つの最良の経路を選択します。同じ宛先への経路情報が各プロトコルで生成されることによって複数存在する場合,それぞれの経路情報のプリファレンス値が比較されて優先度の最も高い経路情報が有効になります。

RIPでは,自プロトコルを使用し学習した同じ宛先への広告元の異なる複数の経路情報から,優先順位で一つの最良の経路を選択します。経路選択の優先順位を次の表に示します。

表10-5 経路選択の優先順位

優先順位 内容


 
 

既存の経路が存在しない場合,新しく学習した経路を選択します。
既存の経路より新しく学習した経路のメトリック値が小さい場合,新しく学習した経路に切り替えます。
既存の経路と新しく学習した経路が同じメトリック値であり,既存の経路が90秒以上再学習していない場合,新しく学習した経路に切り替えます。
そのほかの場合,新しく学習した経路を無視します。

その後,同じ宛先への経路情報が各プロトコル(OSPF,BGP4,スタティック)での経路選択によって複数存在する場合は,それぞれの経路情報のプリファレンス値が比較され,優先度の最も高い経路情報をルーティングテーブルに設定します。

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