解説書 Vol.1

[目次][用語][索引][前へ][次へ]


10.2.2 直結経路の取り扱い

本装置はブロードキャスト型の回線(イーサネットやブロードキャスト型で定義されたATMやフレームリレーなどのWAN回線)とポイント−ポイント型の回線(ブロードキャスト型で定義されたATMやフレームリレー以外のWAN回線)で経路情報(直結経路)の扱いが異なります。

ブロードキャスト型の場合はネットワークアドレス(NA)とサブネットマスク(Mask)として扱います(「図10-1 直結経路の取り扱い(ブロードキャスト型の場合)」参照)。

ポイント−ポイント型の場合は二つのIPアドレスa,bとして扱います(「図10-2 直結経路の取り扱い(ポイント−ポイント型の場合)」参照)。

図10-1 直結経路の取り扱い(ブロードキャスト型の場合)

[図データ]

図10-2 直結経路の取り扱い(ポイント−ポイント型の場合)

[図データ]

(a) ポイント−ポイント型回線のダイレクト経路の広告

ポイント−ポイント型回線のダイレクト経路はホスト経路として生成されます。したがって,ポイント−ポイント型回線のダイレクト経路は二つのホスト経路として広告されます。本装置では,optionsコマンドのgen-prefix-routeパラメータを指定することによって,ポイント−ポイント型回線のダイレクト経路を一つのネットワーク経路として広告できます。なお,このパラメータを指定した場合は,該当するダイレクト経路のホスト経路は広告対象外です。

(b) 複数のポイント−ポイント型回線に同一サブネットのIPアドレスを割り当てる場合

ポイント−ポイント型回線の場合はホスト経路としてアドレス情報を管理します。したがって,本装置だけで構成されたネットワークでは次の図に示すように異なるポイント−ポイント型回線に同一サブネットのアドレスを割り当てることもできます。

図10-3 ポイント−ポイント型回線での同一サブネットアドレス割り当て

[図データ]

利点
IPアドレスを節約できます。

制限事項
  • 本装置間だけでできます。そのほかのルータ間では使用しないでください。
  • SNMPを使用したネットワーク管理装置でのネットワーク構成の自動描画は物理回線と一致しなくなります(同一サブネット内の回線がまたがって一つ表示されます)。

[目次][前へ][次へ]


[他社商品名称に関する表示]

Copyright (c)2005 ALAXALA Networks Corporation. All rights reserved.