解説書 Vol.1

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9.5.1 ロードバランス概説

ロードバランスは,マルチパス接続(宛先ネットワークアドレスに対し複数の経路を構築)によって,IPレイヤのルーティング制御で,増大するトラフィックの負荷を分散する機能です。高帯域の回線にアップグレードしないで,既存の回線を集合して高帯域を供給します。

本装置が実装するロードバランスには4種類あり,大きく二つに分類されます。一つは,レイヤ2で行うロードバランスとして,ATM回線で実現するロードバランス,WAN回線で実現するRFC標準のマルチリンクPPPと独自手順のオーバーロードです。もう一つは,この節で説明するレイヤ3で実現するロードバランスです。

マルチパスを使用した負荷分散を「図9-18 マルチパスを使用した負荷分散(隣接ルータが単一の場合)」および「図9-19 マルチパスを使用した負荷分散(隣接ルータが複数の場合)」に示します。この図では四つのパスを利用して,ネットワークAからネットワークB内のサーバ宛てのパケットをハードウェア処理で高速に中継します。

図9-18 マルチパスを使用した負荷分散(隣接ルータが単一の場合)

[図データ]

図9-19 マルチパスを使用した負荷分散(隣接ルータが複数の場合)

[図データ]

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