解説書 Vol.1
- <この項の構成>
- (1) 高速回線による企業内ネットワーク構成例
- (2) ATMメガリンクサービスを利用したネットワーク構成例
- (3) 構内バックボーンネットワーク構成例
本装置を,事業所間を接続するバックボーンルータとして使用することで,高速・高信頼・高品質のバックボーンネットワークを構築できます。本装置はパケット中継性能の向上とともに,ギガビットクラスの超高速インタフェースをサポートしているので,ネックになりがちな広域接続を格段に高速化できます。高速回線による企業内ネットワーク構成例を次の図に示します。
図2-5 高速回線による企業内ネットワーク構成例
(2) ATMメガリンクサービスを利用したネットワーク構成例
センタを中心として,隔地の拠点との通信にATMメガリンクサービスを利用したネットワークでは,センタ側および各拠点のエッジルータとして本装置を使用します。ATMメガリンクサービスとは,日本電信電話株式会社が提供するATM専用サービスです。本装置は拠点間通信を中継できるので,PVCの少ない契約本数でネットワークを構築できます。また,VPレベル,VCレベルで2段同時にシェーピング(ユーザが設定した速度を超えないように送信すること)ができるので,契約帯域の中でさらに特定業務のフローなどに一定の帯域を保証できます。ATMメガリンクサービスを利用したネットワーク構成例を次の図に示します。
図2-6 ATMメガリンクサービスを利用したネットワーク構成例
ギガビット・イーサネットで構内バックボーンネットワークを構築する場合,本装置の高速パケット中継性能を生かし,レイヤ3スイッチとして適用して構内ネットワークのエッジルータとして隔地の事業所との広域接続を行います。マルチメディアデータを扱うアプリケーションや,ミッションクリティカルな業務データのフローについて出力優先制御を行うなど,木目細かなQoS制御ができます。構内バックボーンネットワーク構成例を次の図に示します。
図2-7 構内バックボーンネットワーク構成例
なお,Tag-VLAN連携機能を使用するとLANスイッチとの間でタグ付きパケットの送受信と,IPサブネット単位でVLANを構築できます。Tag-VLAN連携機能については,「4.3 Tag-VLAN連携」を参照してください。
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