解説書 Vol.2
- <この項の構成>
- (1) DLCIグループを使用した他社接続
- (2) フレームリレー接続でのパケットフォーマット
- (3) frpingコマンド
- (4) パケット長
DLCIグループは,同一ネクストホップに対して,複数のPVCを設定するオプションであり,dlci-groupコマンドで設定します。類似の機能をサポートしている他社製品がありますが,パケット送出時のDLCIの選択方式,障害検出時の動作など,機種によって異なります。
本装置以外の機種と接続する場合は,機種ごとの動作を確認してから使用してください。なお,Cisco社製ルータでは,frame-relay priority-dlci-groupコマンドでの構成設定が該当します。
本装置のフレームリレーでは,RFC1490/RFC2427に準拠したフレームフォーマットを使用しています。機種によって,RFC準拠のフレームフォーマットを使用するための設定が必要なものがある注意してください。Cisco社製ルータでは,encapsulation frame-relayの指定時に"IETF"オプションが必要です。
frpingコマンドは,RFC1293/RFC2390規定のInverseARPプロトコルを利用した疎通確認コマンドです。Inverse ARPプロトコルは実装が必須ではありません。このため,疎通できる状態であっても,接続相手装置が Inverse ARPを行わない場合は,コマンド実行結果で相手装置からの応答タイムアウトを表示するので注意してください。
本装置と接続相手装置で,最大情報フィールド長(MTU)の設定が異なっていると,転送フレームを廃棄する場合があるので,接続相手装置との間で最大情報フィールド長(MTU)の設定値を一致させて使用してください。フレームの廃棄は,フレーム送信側装置の最大情報フィールド長の設定値が,フレーム受信側装置の設定値より大きいときに受信側の装置で発生します。
本装置をCisco社製ルータと接続するときは,dlciコマンドの-max_packet_sizeオプションで1502を設定してください。IPフラグメントで使用するMTU長はdlciコマンドの-max_packet_size -2となります。IPフラグメントの方法については「解説書 Vol.1 9.3.3 MTUとフラグメント」を参照してください。
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