解説書 Vol.2

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7.2 RADIUSの適用機能および範囲

本装置では,RADIUSをリモート運用端末からのログイン時のユーザ認証に使用します。RADIUS機能のサポート範囲を次に示します。ログインについては,「8.3 ログイン制御」も参照してください。

<この節の構成>
(1) RADIUSの適用範囲
(2) RADIUSのサポート範囲
(3) 使用するRADIUS属性の内容

(1) RADIUSの適用範囲

RADIUS認証を適用できる操作を次に示します。

次に示す操作はRADIUS認証を適用できません。

(2) RADIUSのサポート範囲

RADIUSのサポート範囲を次の表に示します。

表7-1 RADIUSのサポート範囲

分類 内容
文書全体 NASに関する記述だけを対象にする
パケットタイプ ログイン認証で使用する次のタイプ
  • Access-Request (送信)
  • Access-Accept (受信)
  • Access-Reject (受信)
属性 ログイン認証で使用する次の属性
  • User-Name
  • User-Password
  • Service-Type
  • NAS-IP-Address
  • NAS-Identifier
  • Reply-Message

(3) 使用するRADIUS属性の内容

使用するRADIUS属性の内容を次の表に示します。

表7-2 使用するRADIUS属性の内容

属性名 パケットタイプ 内容
User-Name
(属性値=1)
Access-Request 認証するユーザの名前。
User-Password
(属性値=2)
Access-Request 認証ユーザのパスワード。
送信時には暗号化されます。
Service-Type
(属性値=6)
Access-Request Login(値=1)。
Access-AcceptおよびAccess-Rejectに添付された場合は無視します。
NAS-IP-Address
(属性値=4)
Access-Request 本装置のIPアドレス。
ローカルアドレスが設定されている場合はローカルアドレス,ローカルアドレスが設定されていない場合は,送信インタフェースのIPアドレスになります。
NAS-Identifier
(属性値=32)
Access-Request 本装置のルータ名。
ルータ名が設定されていない場合は添付されません。
Reply-Message
(属性値=18)
Access-AcceptAccess-Reject サーバからのメッセージ。
添付されている場合は,運用ログとして出力されます。

注1 この表で示す以外の属性については,本装置が送信するAccess-Requestタイプパケットには添付しません。

注2 RADIUSサーバから送信されるAccess-AcceptおよびAccess-Rejectタイプパケットにこの表で示す以外の属性が添付されている場合,本装置ではそれらを無視します。


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