解説書 Vol.2
VRRPを使用すると,同一イーサネット上の複数のルータから構成される仮想的なルータを定義できます。デフォルトゲートウェイとしてこの仮想ルータを設定しておくことによって,ルータに障害が発生したときの別ルータへの切り替えを意識することなく,通信を継続できます。
- <この節の構成>
- (1) VRRPでサポートしている項目
VRRPでサポートしている項目を次の表に示します。
表5-1 VRRPでサポートしている項目
項目 内容 対象インタフェース イーサネット,VLAN 対象プロトコル IPv4,IPv6 装置当たりの仮想ルータ最大数 255 インタフェース当たりの仮想ルータ最大数 255※1 仮想ルータ当たりのIPアドレス数 1 パケット認証方式 なし ○ テキストパスワード ○ IP認証ヘッダ − 優先度制御 ○ 自動切り戻し(Preempt Mode) ○ (on/offで設定する) 制御パケット送信間隔 1〜255秒の範囲で指定できる 装置切り替え時間 4秒※2 (凡例) ○:サポートしている −:サポートしていない
注※1 仮想ルータが使用するMACアドレスは仮想ルータごとに自動的に割り当てられます。
注※2 制御パケットの送信間隔が1秒(デフォルト)の場合の装置切り替え時間。装置の切り替え時間は(パケット送信間隔×3+1)秒になります。エンド−エンド間の通信再開には,通信経路上のルータ装置で経路情報の再計算時間の設定が必要です。
Copyright (c)2005 ALAXALA Networks Corporation. All rights reserved.