運用コマンドレファレンス Vol.1

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no test interfaces（WAN）

［機能］

WAN回線の回線テストをストップし，テスト結果を表示します。

なお，回線テストの詳細は，「運用ガイド　8.7 回線をテストする」を参照してください。

［入力形式］

［パラメータ］

nif <NIF No.>
NIF番号を指定します。指定できるNIF番号の値の範囲は，「1.3　本書の記述について　(3)　［パラメータ］」を参照してください。

line <Line No.>
Line番号を指定します。指定できるLine番号の値の範囲は，「1.3　本書の記述について　(3)　［パラメータ］」を参照してください。

［使用者レベル］

一般ユーザ

［実行例］［表示説明］

  1. BRI(leased line/dial up), PRI(leased line/dial up)での回線テスト
    NIF番号1，Line番号2に，テストパターンがオール0xffでデータ長が100バイトのフレームを5秒間隔で送信するモジュール内部ループバックテストを開始します。
    WANボード(BRI(leased line/dial up), PRI(leased line/dial up))での回線テスト実行結果について，「図20-17　回線テスト(BRI(leased line/dial up), PRI(leased line/dial up))実行結果画面」に実行結果を示します。

    図20-17　回線テスト(BRI(leased line/dial up), PRI(leased line/dial up))実行結果画面

    >test interfaces nif 1 line 2 internal interval 5 pattern 1 length 100
>no test interfaces nif 1 line 2
Interface type              :PRI(leased line/dial up)
Test count                  :20
Send-OK                     :20              Send-NG               :0
Receive-OK                  :20              Receive-NG            :0
Data compare error          :0               Out timeout           :0
In timeout                  :0               Underrun              :0
CRC error                   :0               Overrun               :0
Short frame                 :0               Abort                 :0
Bit error                   :0               Error receive frame   :0
In MDI                      :0               In EI1                :0
In RAI                      :0               In AIS                :0
Signal out                  :0               SYN out               :0
In RAI/CRC                  :0               Physical down error   :none
Out buffer error            :none            H/W error             :occurred
>

［表示説明］

「表20-39　回線テスト(BRI(leased line/dial up), PRI(leased line/dial up))実行結果の表示内容」にWANボード(BRI(leased line/dial up), PRI(leased line/dial up))での実行結果の表示内容を示します。

表20-39　回線テスト(BRI(leased line/dial up), PRI(leased line/dial up))実行結果の表示内容

表示項目 意味 推定原因 対策
Interface type インタフェースタイプ
(BRI(leased line/dial up), PRI(leased line/dial up))		 − −
Test count テストフレームの送信回数 − −
Send-OK テストフレームが正常に送信完了した回数 − −
Send-NG 異常送信回数(アンダラン回数と送信完了タイムアウトの合計値) − −
Receive-OK テストフレームを正常に受信した回数 − −
Receive-NG 異常受信回数(受信タイムアウト，データ照合エラー，受信データ不正フレーム数の合計値) − −
Data compare error データ照合エラー(*1) ケーブル，モデムまたは，NIFが壊れている。 ケーブル，モデムおよびNIFが壊れていないかを確認する。
Out timeout 送信完了タイムアウト回数 ケーブルが接続されていないまたは，モデムの電源が入っていない。 ケーブルおよびモデムの状態を確認する。
In timeout 受信タイムアウト回数 ケーブル，モデムまたは，NIFが壊れている。 ケーブル，モデムおよびNIFが壊れていないかを確認する。
Underrun アンダラン回数 NIFの性能オーバまたは，NIFが壊れている。 NIFの状態を確認する。
CRC error CRCエラー発生回数 ケーブル，モデムまたは，NIFが壊れている。 ケーブル，モデムおよびNIFが壊れていないかを確認する。
Overrun オーバラン回数 NIFの性能オーバまたは，NIFが壊れている。 NIFの状態を確認する。
Short frame ショートフレーム受信回数 ケーブル，モデムまたは，NIFが壊れている。 ケーブル，モデムおよびNIFが壊れていないかを確認する。
Abort アボート検出回数 ケーブル，モデムまたは，NIFが壊れている。 ケーブル，モデムおよびNIFが壊れていないかを確認する。
Bit error 端数ビットエラー回数 ケーブル，モデムまたは，NIFが壊れている。 ケーブル，モデムおよびNIFが壊れていないかを確認する。
Error receive frame 受信データ不正フレーム数 ケーブル，モデムまたは，NIFが壊れている。 ケーブル，モデムおよびNIFが壊れていないかを確認する。
In MDI MDI受信回数 Iインタフェース 基本で網障害または，DSUが停止している。 網状態およびDSUを確認する。
In EI1 EI1受信回数 Iインタフェース 基本で網障害が発生した。 網状態およびDSUを確認する。
In RAI RAI受信回数 Iインタフェース 1次群で網障害が発生した。 網状態およびDSUを確認する。
In AIS AIS受信回数 Iインタフェース 1次群で網障害が発生している。 網状態およびDSUを確認する。
Signal out 信号断検出回数 Iインタフェース 1次群で受信信号がなくなった。 網状態およびDSUを確認する。
SYN out 同期はずれ回数 Iインタフェース 1次群で同期はずれが発生した。 網状態およびDSUを確認する。
In RAI/CRC RAIおよびCRCエラー受信回数 Iインタフェース 1次群で網障害が発生した。 網状態およびDSUを確認する。
Physical down error 物理レイヤDOWNの有無
none：なし
occurred：あり		 モデム信号がUPしなかった。または，送信完了タイムアウトが発生。 ケーブルおよびモデムを確認する。
Out buffer error 送信バッファ確保失敗の有無
none：なし
occurred：あり		 RP内の他回線で高負荷が発生しているためにバッファが確保できなかった。 テスト実行時のRP内他回線のトラフィックを確認する。
H/W error H/W障害発生の有無
none：なし
occurred：あり		 H/W障害が発生した。 RPおよびNIFの状態を確認する。

＊1：
データ受信時に送信データとのコンペアチェックをし，一致しなかったときにカウントします。

  1. WANボード(serial(V.24, V.35, X.21))での回線テスト
    NIF番号1，Line番号2に，テストパターンがオール0xffでデータ長が100バイトのフレームを5秒間隔で送信するモデム手動（モデムテストスイッチ／DSUループバック）テストを開始します。
    WANボード(serial(V.24, V.35, X.21))での回線テスト実行結果について，「図20-18　回線テスト(serial(V.24, V.35, X.21))実行結果画面」に実行結果を示します。

    図20-18　回線テスト(serial(V.24, V.35, X.21))実行結果画面

    >test interfaces nif 1 line 2 internal interval 5 pattern 1 length 100
>no test interfaces nif 1 line 2
Interface type             :serial(V.24)
Test count                 :20
Send-OK                    :20              Send-NG               :0
Receive-OK                 :20              Receive-NG            :0
Data compare error         :0               Out timeout           :0
In timeout                 :0               Underrun              :0
CRC error                  :0               Overrun               :0
Short frame                :0               Abort                 :0
Bit error                  :0               Error receive frame   :0
Physical down error        :none
Out buffer error           :none            H/W error             :none
Last signal status         :2346010c
>
    「表20-40　回線テスト(serial(V.24, V.35, X.21))実行結果の表示内容」にWANボード(serial(V.24, V.35, X.21))での実行結果の表示内容，「図20-19　Last signal status表示内容」にLast signal status表示内容を示します。

    表20-40　回線テスト(serial(V.24, V.35, X.21))実行結果の表示内容

    表示項目 意味 推定原因 対策
    Interface type インタフェースタイプ
    serial(V.24，V.35，X.21，----(テスト種別がinternalまたはconnectorと，serialコネクタの種別未判明の場合に表示))    		 − −
    Test count テストフレームの送信回数 − −
    Send-OK テストフレームが正常に送信完了した回数 − −
    Send-NG 異常送信回数(アンダラン回数と送信完了タイムアウトの合計値) − −
    Receive-OK テストフレームを正常に受信した回数 − −
    Receive-NG 異常受信回数(受信タイムアウト，データ照合エラー，受信データ不正フレーム数の合計値) − −
    Data compare error データ照合エラー(*1) ケーブル，モデムまたは，NIFが壊れている。 ケーブル，モデムおよびNIFが壊れていないかを確認する。
    Out timeout 送信完了タイムアウト回数 ケーブルが接続されていないまたは，モデムの電源が入っていない。 ケーブルおよびモデムの状態を確認する。
    In timeout 受信タイムアウト回数 ケーブル，モデムまたは，NIFが壊れている。 ケーブル，モデムおよびNIFが壊れていないかを確認する。
    Underrun アンダラン回数 NIFの性能オーバまたは，NIFが壊れている。 NIFの状態を確認する。
    CRC error CRCエラー発生回数 ケーブル，モデムまたは，NIFが壊れている。 ケーブル，モデムおよびNIFが壊れていないかを確認する。
    Overrun オーバラン回数 NIFの性能オーバまたは，NIFが壊れている。 NIFの状態を確認する。
    Short frame ショートフレーム受信回数 ケーブル，モデムまたは，NIFが壊れている。 ケーブル，モデムおよびNIFが壊れていないかを確認する。
    Abort アボート検出回数 ケーブル，モデムまたは，NIFが壊れている。 ケーブル，モデムおよびNIFが壊れていないかを確認する。
    Bit error 端数ビットエラー回数 ケーブル，モデムまたは，NIFが壊れている。 ケーブル，モデムおよびNIFが壊れていないかを確認する。
    Error receive frame 受信データ不正フレーム数 ケーブル，モデムまたは，NIFが壊れている。 ケーブル，モデムおよびNIFが壊れていないかを確認する。
    Physical down error 物理レイヤDOWNの有無
    none：なし
    occurred：あり    		 モデム信号がUPしなかった。または，送信完了タイムアウトが発生。 ケーブルおよびモデムを確認する。
    Out buffer error 送信バッファ確保失敗の有無
    none：なし
    occurred：あり    		 RP内の他回線で高負荷が発生しているためにバッファが確保できなかった。 テスト実行時のRP内他回線のトラフィックを確認する。
    H/W error H/W障害発生の有無
    none：なし
    occurred：あり    		 H/W障害が発生した。 RPおよびNIFの状態を確認する。
    Last signal status 回線テスト終了時の回線信号状態(*2) − −

    ＊1：
    データ受信時に送信データとのコンペアチェックをし，一致しなかったときにカウントします。

    ＊2：Last signal statusでの表示内容を「図20-19　Last signal status表示内容」に示します。

    図20-19　Last signal status表示内容

    [図データ]

［ユーザ通信への影響］

なし

［応答メッセージ］

no test interfacesコマンドの応答メッセージを「表20-41　no test interfacesコマンドのメッセージ一覧」に示します。

表20-41　no test interfacesコマンドのメッセージ一覧

メッセージ 内容・対策
Can't execute this command in standby rm. このコマンドは待機系RM上では実行できません。
Illegal NIF -- <NIF No.>. NIF番号が範囲外です。<NIF No.> Nif番号
Test not executing. 回線テストはされていません。
Not operational NIF <NIF No.>. 指定NIFは運用状態ではありません。
<NIF No.> NIF番号
No configuration NIF <NIF No.>. 指定NIFは未定義です。<NIF No.> NIF番号
Disconnected NIF <NIF No.>. 指定NIFは実装されていません。<NIF No.> NIF番号
Disconnected or no configuration Line <Line No.>. 指定Lineは未実装か未定義です。<Line No.> Line番号
Not operational Line <Line No.>. 指定Lineは運用状態ではありません。
<Line No.> Line番号
Cannot execute, the Dch of this line is shared. Dch共用されているDch収容ISDN回線です。
No configuration Subline <Subline No.>. 指定論理Lineは未定義です。
<Subline No.>論理Line番号
No operational Subline <Subline No.>. 指定論理Lineは運用状態ではありません。
<Subline No.>論理Line番号
Socket open error. ソケット生成に失敗しました。
Can't execute. 他の要因で実行できません。

［注意事項］

  1. 回線テストスタート時，当該回線が運用中であれば運用をいったん停止後，回線テストを実施し，回線テストストップ後，自動的に運用を再開します。つまり回線テスト実行中は当該回線は運用不可となりますので，ご注意ください。
  2. WANボードの場合，繰返しモードに移行するまでに15秒程度かかる場合があります。このためテストスタートコマンド投入からテストストップコマンド投入までの間隔を30秒以上としてください。この間隔が短いと，テスト送信／受信が開始されず，回線テスト結果の「テスト回数」が0となります。
  3. 回線テストストップ時，タイミングによって送信したテストフレームの受信待ち状態で中断し，テスト結果を表示するため，Receive-OKとReceive-NGの合計値がSend-OKの回数より1回少なくなることがあります。

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