運用コマンドレファレンス Vol.1

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no test interfaces(LAN)

[機能]

イーサネット回線の回線テストをストップし,テスト結果を表示します。

なお,回線テストの詳細は,「運用ガイド 8.7 回線をテストする」を参照してください。

[入力形式]

no test interfaces nif <NIF No.> line <Line No.>

[パラメータ]

nif <NIF No.>
NIF番号を指定します。指定できるNIF番号の値の範囲は,「1.3 本書の記述について (3) [パラメータ]」を参照してください。

line <Line No.>
Line番号を指定します。指定できるLine番号の値の範囲は,「1.3 本書の記述について (3) [パラメータ]」を参照してください。

[使用者レベル]

一般ユーザ

[実行例]

イーサネット回線での回線テスト実行結果について,「図18-6 回線テスト実行結果画面」に実行結果画面を示します。NIF番号1,Line番号2に,テストパターンがオール0xffでデータ長が100バイトのフレームを5秒間隔で送信するモジュール内部ループバックテストを開始します。各カウンタの最大値は4294967295で,カウンタがこの値を超える場合は4294967295を表示します。イーサネットボードでの回線テスト時に障害が発生した場合,「表18-15 回線テスト実行結果の表示内容」に記述されていない状態の場合はNIF障害の可能性が高いのでNIFの交換をおすすめします。

図18-6 回線テスト実行結果画面

>test interfaces nif 1 line 2 internal interval 5 pattern 1 length 100
>no test interfaces nif 1 line 2
Interface type             :100BASE-TX
Test count                 :0
Send-OK                    :0               Send-NG                :0
Receive-OK                 :0               Receive-NG             :0
Data compare error         :0               Out excessive deferral :0
Out defer indication       :0               Out carrier sense lost :0
Out excessive collision    :0               Out underrun           :0
Out buffer hunt error      :0               Out line error         :0
In CRC error               :0               In frame alignment     :0
In overrun                 :0               In monitor time out    :0
In line error              :0               NIF counter roll over  :0
H/W error                  :none
> 
 

[表示説明]

表18-15 回線テスト実行結果の表示内容」に回線テスト実行結果の表示内容を示します。

表18-15 回線テスト実行結果の表示内容

表示項目 意味 推定原因 対策
Interface type インタフェースタイプ(10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-LX/1000BASE-SX/1000BASE-LH
Test count テスト回数
Send-OK 正常送信回数
Send-NG 異常送信回数 過剰衝突回数,アンダラン回数,回線障害によるフレーム廃棄回数の和 ループコネクタループバックテストで,過剰衝突回数,アンダラン回数が加算されていない場合,インタフェースにループバックコネクタが正しくささっているか確認する。
Receive-OK 正常受信回数
Receive-NG 異常受信回数 データ照合エラーと受信監視タイマタイムアウトの和 各項目参照
Data compare error データ照合エラー(*1) NIF障害 NIFを交換する。
Out excessive deferral 過剰遅延回数 NIF障害 NIFを交換する。
Out defer indication 送信遅延回数 NIF障害 NIFを交換する。
Out carrier sense lost CRSの未検出回数 NIF障害 NIFを交換する。
Out excessive collision 過剰衝突(16回)回数 NIF障害 NIFを交換する。
Out underrun アンダラン回数 NIF障害 NIFを交換する。
Out buffer hunt error 送信バッファ獲得失敗 同一RP上の他の回線で輻輳が発生 同一RP上の他の回線上の輻輳を解消してから再実行する。
Out line error 送信回線障害発生回数 NIF障害 NIFを交換する。
In CRC error CRCエラー回数 NIF障害 NIFを交換する
In overrun オーバラン回数 NIF当たりの100Methrnetの設定を4回線以上指定 NIF当たりの100Methernetを4回線以内に設定する。
In frame alignment アライメントエラー(フレームのビット長がオクテット境界でない) NIF障害 NIFを交換する。
In monitor time out 受信監視タイマタイムアウト 回線障害 ループコネクタループバックテストの場合,インタフェースにループバックコネクタが正しくささっているか確認する。
In line error 受信回線障害発生回数 回線障害 ループコネクタループバックテストの場合,インタフェースにループバックコネクタが正しくささっているか確認する。
NIF counter roll over NIF統計カウンタロールオーバー NIF統計カウンタの障害カウンタが32ビットを超えた回数の合計 各項目参照
H/W error H/W障害発生の有無
None:なし
occurred:あり
NIF障害 NIFを交換する。

*1:データ受信時の送信データとのコンペアチェックで一致しなかったフレーム数。

[ユーザ通信への影響]

あり

[応答メッセージ]

no test interfacesコマンドの応答メッセージを「表18-16 no test interfaceコマンドのメッセージ一覧」に示します。

表18-16 no test interfaceコマンドのメッセージ一覧

メッセージ 内容・対策
Can't execute this command in standby rm. このコマンドは待機系RM上では実行できません。
Illegal NIF -- <NIF No.>. NIF番号が範囲外です。<NIF No.> Nif番号
Illegal Line -- <Line No.>. LINE番号が範囲外です。<Line No.> Line番号
Test not executing. 回線テストはされていません。
Not operational NIF <NIF No.>. 指定NIFは運用状態ではありません。<NIF No.> NIF番号
No configuration NIF <NIF No.>. 指定NIFは未定義です。<NIF No.> NIF番号
Disconnected NIF <NIF No.>. 指定NIFは実装されていません。<NIF No.> NIF番号
Disconnected or no configuration Line <Line No.>. 指定LINEは未実装か未定義です。<Line No.> Line番号
Not operational Line <Line No.>. 指定LINEは運用状態ではありません。<Line No.> Line番号
Socket open error. ソケット生成に失敗しました。
Can't execute. 他の要因で実行できません。

[注意事項]

  1. 回線テストスタート時,当該回線が運用中であれば運用をいったん停止後,回線テストを実施し,回線テストストップ後,自動的に運用を再開します。つまり回線テスト実行中は当該回線は運用不可となりますので,ご注意ください。
  2. 回線テストストップ時,タイミングによって送信したテストフレームの受信待ち状態で中断し,テスト結果を表示するため,Receive-OKとReceive-NGの合計値がSend-OKの回数より1回少なくなることがあります。

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