運用コマンドレファレンス Vol.1

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test interfaces(LAN)

[機能]

イーサネット回線を利用した通信に異常が発生した場合の障害発生部位切り分けと,障害部品(回線,モデムなど)交換後のフレーム単位の動作確認(回線テスト)をします。なお,回線テストをするには,当該回線を定義しておく必要があります。

回線動作中,閉塞中に関わらず,回線テストを実行できますが,回線テスト中の回線の閉塞および,起動をすることはできません。なお,回線テストの詳細は,「運用ガイド 8.7 回線をテストする」を参照してください。

[入力形式]

test interfaces nif <NIF No.> line <Line No.> {internal | connector} [interval <Interval Time>] [pattern <Test Pattern No.>] [length <Data Length>]

[パラメータ]

nif <NIF No.>
NIF番号を指定します。指定できるNIF番号の値の範囲は,「1.3 本書の記述について (3) [パラメータ]」を参照してください。

line <Line No.>
Line番号を指定します。指定できるLine番号の値の範囲は,「1.3 本書の記述について (3) [パラメータ]」を参照してください。

internal
モジュール内部ループバックテストを指定します。
後述の[注意事項](3)を参照してください。

connector
ループコネクタループバックテストを指定します。
ループコネクタループバックテストを実行する場合は,ループコネクタの接続が必要になります。

interval <Interval Time>
指定した秒数だけ送信間隔を空けます。指定値の範囲は1〜30の10進数です。省略時の送信間隔は1秒です。

pattern <Test Pattern No.>
テストのパターン番号を指定します。省略時のテストパターン番号は3です。指定値の範囲は0〜4です。

0:テストパターン1から4までを順に繰り返す。

1:all 0xff

2:all 0x00

3:
”** THE QUICK BROWN FOX JUMPS OVER THE LAZY DOG.0123456789 **”パターン繰り返し

4:NIFデータ化け検出パターン

length <Data Length>
テストで使用するフレームのデータ長(MACヘッダ,LLCヘッダ,FCSを除いたもの)をバイトで指定します。指定値の範囲は43〜1497です。省略時は500です。

[使用者レベル]

一般ユーザ

[実行例]

イーサネット回線での回線テストの開始画面を「図18-5 回線テスト開始画面」に示します。NIF番号1,Line番号2に,テストパターンがオール0xffでデータ長が100バイトのフレームを5秒間隔で送信するモジュール内部ループバックテストを開始します。

図18-5 回線テスト開始画面

> test interfaces nif 1 line 2 internal interval 5 pattern 1 length 100
 

[ユーザ通信への影響]

あり

[応答メッセージ]

test interfacesコマンドの応答メッセージを「表18-14 test interfacesコマンドのメッセージ一覧」に示します。

表18-14 test interfacesコマンドのメッセージ一覧

メッセージ 内容・対策
Can't execute this command in standby rm. このコマンドは待機系RM上では実行できません。
Illegal NIF -- <NIF No.>. NIF番号が範囲外です。<NIF No.> Nif番号
Illegal Line -- <Line No.>. LINE番号が範囲外です。<Line No.> Line番号
Unknown test type -- <test_type>. テスト種別名が間違っています。<test_type> テスト種別名
Illegal IntervalTime -- <Intervaltime>. 送信間隔時間が範囲外です。<Intervaltime> 送信間隔時間
Illegal test pattern -- <TestpatternNo>. テストパターン番号が範囲外です。<TestpatternNo> テストパターン番号
Illegal data length -- <DataLength>. テストデータ長が範囲外です。<DataLength> テストデータ長
No support test type -- <test_type>. 指定NIFで指定テスト種別はサポートしていません。<test_type> テスト種別名
Test already executing. 回線テスト中です。
Not start condition. テストを開始できる状態ではありません。
Not operational NIF <NIF No.>. 指定NIFは運用状態ではありません。<NIF No.> NIF番号
No configuration NIF <NIF No.>. 指定NIFは未定義です。<NIF No.> NIF番号
Disconnected NIF <NIF No.>. 指定NIFは実装されていません。<NIF No.> NIF番号
Disconnected or no configuration Line <Line No.>. 指定LINEは未実装か未定義です。<Line No.> Line番号
Not operational Line <Line No.>. 指定LINEは運用状態ではありません。<Line No.> Line番号
Socket open error. ソケット生成に失敗しました。
Can't execute. 他の要因で実行できません。

[注意事項]

  1. 回線テストスタート時,当該回線が運用中であれば運用をいったん停止後,回線テストを実施し,回線テストストップ後,自動的に運用を再開します。つまり回線テスト実行中は当該回線は運用不可となりますので,ご注意ください。
  2. 回線テストスタート後は,回線テストストップが発行されるまで回線テストを繰返し実行します。
  3. イーサネットボードで,1000BASE-LHでループコネクタループバックテストを行う場合には,光アッテネータ(光減衰器)が必要です。また1000BASE-LX,1000BASE-SX,1000BASE-LHのどれかで内部ループバックテストを行う場合には,ループコネクタが必要です。1000BASE-LHでは10db相当の光の減衰が必要です。

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