運用コマンドレファレンス Vol.1
[機能]
RPのメモリダンプを採取します。
[入力形式]
dump [-f] rp { all | <RP No.>... } [{secondary | directory <Directory>}]
[パラメータ]
- -f
- 確認メッセージなしでコマンドを実行します。
- secondary
- /secondaryMC/var/dumpに標準のRPメモリダンプファイルを出力します。本パラメータを省略した場合は /primaryMC/var/dump にメモリダンプファイルを出力します。
- directory <Directory>
- 標準のRPメモリダンプファイルを格納するディレクトリパスを指定します。指定可能なディレクトリパスは280文字以内です。
- all
- すべてのRPのメモリダンプを採取するときに指定します。
- <RP No.> ...
- メモリダンプを採取するRP番号を指定します(複数指定可)。指定できるRP番号の値の範囲は,「1.3 本書の記述について (3) [パラメータ]」を参照してください。
[使用者レベル]
一般ユーザ
[実行例]
RP0,4,および9のダンプを現用MCに採取します。
>dump rp 0 4 9 restart rp 0 4 9 OK? (y/n):y old dump file(rp00.cmd) delete OK? (y/n):y RP No.0 OK RP No.4 NG Can't accept dump command RP No.9 OK >RPダンプ確認メッセージを表示します。
「restart rp 0 4 9 OK? (y/n):_」ここで‘y’を入力するとRPのメモリダンプ採取を始めます。指定されたディレクトリに同一RPのメモリダンプファイルがすでにある場合は
「old dump file(rp00.cmd) delete OK? (y/n):_」が表示されます。ここで‘y’を入力すると従来のメモリダンプファイルを削除します。すべてのRPのメモリダンプの採取処理が終了したところで,実行結果を表示します。
RP NO.0 OK RP NO.4 NG RP is not connected RP NO.9 NG Can't accept dump command採取されたメモリダンプファイルは“/primaryMC/var/dump”にrp0*.cmdというファイル名で格納されます。*は指定されたRP番号が表示されます。実行結果の内容を「表15-1 RPダンプ実行結果の内容」に示します。
表15-1 RPダンプ実行結果の内容
項番 表示文字列 文字列の意味 1 OK 正常にダンプを収集しました。 2 Can't accept dump command 他のダンプ処理が実行中です。 3 RP is not connected 指定されたRPは未接続です。 4 NG Other Error(Dump Failed) その他の要因で収集できません。
[ユーザ通信への影響]
なし
[応答メッセージ]
表15-2 dump rpコマンドのメッセージ一覧
メッセージ 内容 Illegal RP -- <RP No.>. RP番号が範囲外です。<RP No.> RP番号 Directory length over. 指定パスが長すぎます。 illegal directory name <directory>.the top of directory name is "/tmp". 指定ディレクトリ名の先頭には,/tmpを指定してください。<Directory> ディレクトリ名 Can't execute this command in standby rm. 待機系RMでこのコマンドは実行できません。 Can't execute dump command(other dump executing). 他のダンプ処理実行中です。 Can't gain access to primary MC card. 現用MCが未実装か,または現用MCへのアクセスに失敗しました。 Can't gain access to secondary MC card. 予備MCが未実装か,または予備MCへのアクセスに失敗しました。 MC card is full. MC容量不足のため,ダンプ処理を実行できません。 <directory>: permission denied. 指定ディレクトリにアクセス権限がありません。<Directory> ディレクトリ名 <directory>: No such file or directory. 指定ディレクトリはありません。<Directory> ディレクトリ名 Can't execute. その他の要因で実行できません。
[注意事項]
- ダンプを採取する間,RPは動作を停止します。したがって,当該RPを介した通信はできません。
- 一つまたは複数のダンプファイルを出力している時に,指定したディレクトリの空き領域が不足した場合,出力できなかったダンプ情報は破棄されます。この場合,指定されたRPに対応したダンプファイルはサイズがゼロとして記録されます。
- 指定されたRPが未実装の場合,標準のRPダンプファイルは,サイズゼロとして記録されます。拡張のRPダンプファイルについては,ファイルは作成されません。
- 初期時のRPのメモリダンプ採取範囲は,標準のメモリダンプ採取に設定されています。RPメモリダンプ採取範囲(標準または標準+拡張)の設定は,set dumpでしてください
- 拡張のRPメモリダンプ採取を指定した場合,標準のメモリダンプ採取を指定した場合に比べてRPの再起動に時間がかかります。
- 採取された拡張分のRPメモリダンプファイルは“/secondaryMC/var/dump”にrp**e1.cmdというファイル名で格納されます。**は指定されたRP番号が表示されます。
- 拡張RPメモリダンプを採取する場合は,予備MCにMCが実装されていることを確認してください。実装されていない場合,拡張RPメモリダンプは採取されません。
- 拡張RPメモリダンプファイルの場合,ディレクトリ内に同一名称のRPダンプファイルがあった場合,自動的にダンプファイルを削除します。
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