構成定義ガイド
- <この項の構成>
- (1) 設定内容の概要
- (2) 構成図と設定条件
- (3) 構成定義情報例
(1) 設定内容の概要
IPv6ネットワーク内の端末とIPv4ネットワーク内の端末がNAT-PT機能を利用して双方向通信を行う例を示します。IPv4ネットワーク内の端末は,IPv6ネットワークのユーザが用意したIPv4ネットワーク内のDNSサーバで名前解決します。
(2) 構成図と設定条件
- [構成図]
図10-25 静的NAT-PT構成図
- [設定条件]
- IPv6ネットワーク内の端末2000::1/64とIPv4ネットワーク10.20.30.0/24との間に静的NAT-PT機能を設定し,IPv4ネットワーク内の端末からIPv6ネットワーク内のサーバにアクセスします。
- IPv4ネットワーク内の端末がIPv6ネットワーク内のサーバにアクセスするには,プールアドレス10.20.30.100宛に通信を行います。
- IPv4ネットワークネットワーク向けのDNSサーバを設置し,ホスト名”www.ipv6.net”のアドレスをプールアドレスの10.20.30.100に設定しておきます。
(3) 構成定義情報例
- [コマンドによる設定]
- <本装置>
1 (config)# line IPv6-net ethnernet 0/0 [line IPv6-net] 2 (config)# ip 2000::100 [line IPv6-net] 3 (config)# exit 4 (config)# line IPv4-net ethernet 0/1 [line IPv4-net] 5 (config)# ip 10.20.30.100/24 [line IPv4-net] 6 (config)# exit 7 (config)# line DNS-net ethernet 0/2 [line DNS-net] 8 (config)# ip 40.50.60.100/24 [line DNS-net] 9 (config)# exit 10 (config)# natpt natptprefix 3ffe:: 11 (config)# natpt rule static_nat 2000::1 10.20.30.100 12 (config)# natpt interface IPv6-net 13 (config)# natpt interface IPv4-net表10-26 本装置の構成定義情報解説
解説番号 解説 1 NIF番号0,Line番号0に回線名IPv6-netのイーサネット回線を定義します。 2,3 インタフェース名IPv6-netにIPv6アドレス2000::100を定義します(プレフィックス長は省略しているため64となります)。 4 NIF番号0,Line番号1に回線名IPv4-netのイーサネット回線を定義します。 5,6 インタフェース名IPv4-netにIPv4アドレス10.20.30.100,サブネットワーク長24を定義します。 7 NIF番号0,Line番号2に回線名DNS-netのイーサネット回線を定義します。 8,9 インタフェース名DNS-netにIPv4アドレス40.50.60.100,サブネットワーク長24を定義します。 10 NAT-PTプレフィックス 3ffe::/96を定義します。同時にNAT-PT機能が有効になります。 11 静的NAT-PTルールを定義します。IPv6ネットワーク内の2000::1をアドレスに持つ端末に,プールIPアドレスとして10.20.30.100を定義します。変換対象プロトコルは省略しているためすべてのプロトコルを変換対象にします。 12 インタフェース名IPv6-netをNAT-PTで使用するインタフェースに設定します。 13 インタフェース名IPv4-netをNAT-PTで使用するインタフェースに設定します。
- [構成定義情報の表示]
- <本装置>
line IPv6-net ethnernet 0/0 ip 2000::100 ! line IPv4-net ethernet 0/1 ip 10.20.30.100/24 ! line DNS-net ethernet 0/2 ip 40.50.60.100/24 ! natpt natptprefix 3ffe:: natpt rule static_nat 2000::1 10.20.30.100 natpt interface IPv6-net natpt interface IPv4-net
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