構成定義ガイド

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7.8.3 静的NAPT(固定グローバルIPアドレスを使用した例)

<この項の構成>
(1) 設定内容の概要
(2) 構成定義情報例

(1) 設定内容の概要

静的NAPTでInternetの外部クライアントから社外公開HTTPサーバにアクセスする例を示します。

[構成図]

図7-27 静的NAPTの構成図

[図データ]

[設定条件]
  1. 社外公開HTTPサーバ192.168.1.2とInternet間に静的NAPT機能を介した通信環境を設定します。
  2. 外部クライアントはグローバル空間に位置付けられる仮想的な社外公開HTTPサーバの IPアドレスに対してポート番号=80(HTTP)でアクセスします。本装置は仮想HTTPサーバ宛てのパケットをNAPTで静的にマッピングされた社外公開HTTPサーバに転送します。静的にマッピングされたポート番号以外へのアクセスは破棄されます。
  3. 本定義例では回線に指定した固定アドレスをグローバルIPアドレスとして使用します。

(2) 構成定義情報例

[コマンドによる設定]

<本装置>
 1    (config)# line local01 ethernet 0/0
      [line local01]
 2    (config)# ip 192.168.1.1/24
      [line local01]
 3    (config)# exit
 4    (config)# line isp01 ethernet 0/3
      [line isp01]
 5    (config)# ip 200.0.0.1/24
      [line isp01]
 6    (config)# exit
 7    (config)# nat outside_interface isp01 static_napt auto
                192.168.1.2/32 port 80
 8    (config)# nat inside_interface local01

表7-32 本装置の構成定義情報解説

解説番号 解説
1 NIF番号0,Line番号0に回線名local01のイーサネット回線を定義します。
2,3 回線名local01にIPアドレス192.168.1.1,サブネットマスク長24を定義します。
4 NIF番号0,Line番号3に回線名isp01のイーサネット回線を定義します。
5,6 回線名isp01にIPアドレス200.0.0.1,サブネットマスク長24を定義します。
7 宛先IPアドレスが回線名isp01のIPアドレスかつ宛先ポート番号80のパケットをInternetから受信した場合,宛先IPアドレスを192.168.1.2に変換します。
8 回線名local01にNAT対象であることを定義します。この回線から入力または出力されるパケットは,定義された変換ルールに従ってIPアドレスおよびポート番号の変換を行います。

[構成定義情報の表示]

<本装置>
line local01 ethernet 0/0
  ip 192.168.1.1/24
!
line isp01 ethernet 0/3
  ip 200.0.0.1/24
!
nat outside_interface isp01 static_napt auto 192.168.1.2/32 port 80
nat inside_interface local01

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