構成定義ガイド

7.7.2　PPPoEクライアント機能によってネームサーバのIPアドレスを自動設定する

＜この項の構成＞

(1)　設定内容の概要

(2)　構成図と設定条件

(1)　設定内容の概要

PPPoE機能によって取得したネームサーバのIPアドレスを自動設定して，DNSクライアントとネームサーバ間をリレーする構成定義情報の例を示します。

(2)　構成図と設定条件

［構成図］

図7-23　構成図

［設定条件］

1. 本装置のホスト名をrouter.mydomain.comとします。
2. PPPoE機能を用いてADSL回線でISPと接続します。

［コマンドによる設定］

＜本装置＞

 1    (config)# line Tokyo ethernet 2/1
      [line Tokyo]
 2    (config)# pppoe TokyoISP
      [pppoe TokyoISP]
 3    (config)# user_name "venus@tokyodomain.com"
      [pppoe TokyoISP]
 4    (config)# password "orangebird"
      [pppoe TokyoISP]
 5    (config)# dns yes
      [pppoe TokyoISP]
 6    (config)# ip
      [pppoe TokyoISP]
 7    (config)# exit
      [line Tokyo]
 8    (config)# exit
 9    (config)# dns-resolver hostname router.mydomain.com
10    (config)# dns-resolver relay yes
11    (config)# dns-resolver yes

表7-28　本装置の構成定義情報解説

解説番号	解説
1	NIF番号2，LINE番号1に回線名Tokyo，インタフェースにイーサネットを定義します。
2〜5	回線名Tokyoの回線にPPPoEクライアントを指定します。セッション名は"TokyoISP"とします。 接続プロバイダからの情報として，ユーザ名（ユーザ名@ドメイン名）に"venus@tokyodomain.com"とパスワード"orangebird"を指定します。 ネームサーバのIPアドレスを取得するためにDNSオプションをyesにします。
6〜8	自IPアドレスを自動取得するので，セッション名"TokyoISP"を指定します。
9	本装置のホスト名を設定します。
10	DNSリレー機能を有効にします。 本コマンドとDNSリゾルバ機能有効コマンドを実行しないとリレー機能は有効になりません。
11	DNSリゾルバ機能を有効にします。

［構成定義情報の表示］

＜本装置＞

line Tokyo ethernet 2/1
  pppoe TokyoISP
    user_name "venus@tokyodomain.com"
    password "orangebird"
    dns yes
    ip
!
dns-resolver yes
dns-resolver hostname router.mydomain.com
dns-resolver relay yes

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