構成定義ガイド

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5.4.7　専用線によるインタフェースバックアップ（バックアップ元＝専用線，IPアドレス引き継ぎあり）

＜この項の構成＞
(1)　設定内容の概要
(2)　構成図
(3)　構成定義情報例

(1)　設定内容の概要

本装置対向で専用線（BRI回線）接続している経路を専用線（BRI回線）でバックアップする場合の例を示します。

(2)　構成図

［構成図］

図5-20　構成図

[図データ]

(3)　構成定義情報例

［コマンドによる設定］

＜本装置A＞
 1    (config)# line TokyoMain bri 0/1
      [line TokyoMain]
 2    (config)# timeslot TokyoMainTS 1 width 1
      [timeslot TokyoMainTS]
 3    (config)# ppp
      [timeslot TokyoMainTS]
 4    (config)# ip destination_ip_address 123.150.127.2
      [timeslot TokyoMainTS]
 5    (config)# ip 123.150.127.1 mask 255.255.0.0
      [timeslot TokyoMainTS]
 6    (config)# exit
      [line TokyoMain]
 7    (config)# exit
 8    (config)# line TokyoBack bri 0/7
      [line TokyoBack]
 9    (config)# timeslot TokyoBackTS 1 width 1
      [timeslot TokyoBackTS]
10    (config)# ppp
      [timeslot TokyoBackTS]
11    (config)# ip connect_type point
      [timeslot TokyoBackTS]
12    (config)# exit
      [line TokyoBack]
13    (config)# exit
14    (config)# backup TokyoMainTS TokyoBackTS

表5-45　本装置Aの構成定義情報解説

解説番号 解説
1 NIF番号0，Line番号1に回線名TokyoMainのWAN bri回線を定義します。
2 回線名TokyoMainにタイムスロット名TokyoMainTSのタイムスロット番号1，タイムスロット幅1のタイムスロットを定義します。
3 タイムスロットTokyoMainTSにリンクレイヤプロトコルPPPを定義します。
4〜7 タイムスロットTokyoMainTSの回線にIPアドレス123.150.127.1，サブネットマスク255.255.0.0，接続先IPアドレス123.150.127.2を定義します。
8 NIF番号0，Line番号1に回線名TokyoBackのWAN bri回線を定義します。
9 回線名TokyoBackにタイムスロット名TokyoBackTSのタイムスロット番号1，タイムスロット幅1のタイムスロットを定義します。
10 タイムスロットTokyoBackTSにリンクレイヤプロトコルPPPを定義します。
11〜13 タイムスロットTokyoBackTSにIPインタフェースタイプpointを定義します。
なお，IPアドレス引継ぎありのため，IPアドレスの指定は不要です。
14 バックアップ元TokyoMainTS，バックアップ先TokyoBackTSに定義します。

＜本装置B＞
 1    (config)# line OsakaMain bri 2/3
      [line OsakaMain]
 2    (config)# timeslot OsakaMainTS 1 width 1
      [timeslot OsakaMainTS]
 3    (config)# ppp
      [timeslot OsakaMainTS]
 4    (config)# ip destination_ip_address 123.150.127.1
      [timeslot OsakaMainTS]
 5    (config)# ip 123.150.127.2 mask 255.255.0.0
      [timeslot OsakaMainTS]
 6    (config)# exit
      [line OsakaMain]
 7    (config)# exit
 8    (config)# line OsakaBack bri 2/7
      [line OsakaBack]
 9    (config)# timeslot OsakaBackTS 1 width 1
      [timeslot OsakaBackTS]
10    (config)# ppp
      [timeslot OsakaBackTS]
11    (config)# ip connect_type point
      [timeslot OsakaBackTS]
12    (config)# exit
      [line OsakaBack]
13    (config)# exit
14    (config)# backup OsakaMainTS OsakaBackTS

表5-46　本装置Bの構成定義情報解説

解説番号 解説
1 NIF番号2，Line番号3に回線名OsakaMainのWAN bri回線を定義します。
2 回線名OsakaMainにタイムスロット名OsakaMainTSのタイムスロット番号1，タイムスロット幅1のタイムスロットを定義します。
3 タイムスロットOsakaMainTSにリンクレイヤプロトコルPPPを定義します。
4〜7 タイムスロットOsakaMainTSの回線にIPアドレス123.150.127.2，サブネットマスク255.255.0.0，接続先IPアドレス123.150.127.1を定義します。
8 NIF番号2，Line番号3に回線名OsakaBackのWAN bri回線を定義します。
9 回線名OsakaBackにタイムスロット名OsakaBackTSのタイムスロット番号1，タイムスロット幅1のタイムスロットを定義します。
10 タイムスロットOsakaBackTSにリンクレイヤプロトコルPPPを定義します。
11〜13 タイムスロットOsakaBackTSにIPインタフェースタイプpointを定義します。
なお，IPアドレス引継ぎありのため，IPアドレスの指定は不要です。
14 バックアップにバックアップ元OsakaMainTS，バックアップ先OsakaBackTSを定義します。

［構成定義情報の表示］

＜本装置A＞
line TokyoMain bri 0/1
  timeslot TokyoMainTS 1 width 1
    ppp
    ip destination_ip_address 123.150.127.2
    ip 123.150.127.1 mask 255.255.0.0
!
line TokyoBack bri 0/7
  timeslot TokyoBackTS 1 width 1
    ppp
    ip connect_type point
!
backup TokyoMainTS TokyoBackTS

＜本装置B＞
line OsakaMain bri 2/3
  timeslot OsakaMainTS 1 width 1
    ppp
    ip destination_ip_address 123.150.127.1
    ip 123.150.127.2 mask 255.255.0.0
!
line OsakaBack bri 2/7
  timeslot OsakaBackTS 1 width 1
    ppp
    ip connect_type point
!
backup OsakaMainTS OsakaBackTS

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