トラブルシューティングガイド


2.2.2 リモート運用端末からログインできない

リモート運用端末との接続トラブルが発生した場合は,次の表に従って確認してください。

表2‒3 リモート運用端末との接続トラブルおよび対応

項番

障害内容

確認内容

1

リモート接続できない

次の手順で確認してください。

  1. リモート運用端末からpingコマンドを使用して,リモート接続のための経路が確立されているか確認してください。

  2. コネクション確立のメッセージ表示後プロンプトが表示されるまで時間が掛かる場合は,DNSサーバと通信できなくなっている可能性があります(DNSサーバと通信できない場合,プロンプトが表示されるまで約5分掛かります。なお,この時間は目安でありネットワークの状態によって変化します)。

2

ログインできない

次の手順で確認してください。

  1. コンフィグレーションコマンドline vtyのモードで指定した,アクセスリストで許可されたIPv4またはIPv6アドレスを持つ端末を使用しているか確認してください。また,アクセスリストで設定したIPv4またはIPv6アドレスにdenyを指定していないか確認してください(詳細は「コンフィグレーションガイド」を参照してください)。

  2. ローカル認証でログインする場合は,装置に存在しないアカウントでログインしようとしていないか確認してください。

  3. ログインできる最大ユーザ数を超えていないか確認してください(詳細は「コンフィグレーションガイド」を参照してください)。

    なお,最大ユーザ数でログインしている状態でリモート運用端末から本装置への到達性が失われて,その後復旧している場合,TCPプロトコルのタイムアウト時間が経過してセッションが切断されるまで,リモート運用端末からは新たにログインできません。TCPプロトコルのタイムアウト時間はリモート運用端末の状態やネットワークの状態によって変化しますが,約10分です。

  4. コンフィグレーションコマンドline vtyのモードで指定したtransport inputコマンドに,本装置へのアクセスを禁止しているプロトコルを使用していないか確認してください(詳細は「コンフィグレーションコマンドレファレンス」を参照してください)。

  5. コンフィグレーションコマンドaaa authentication loginで,RADIUS/TACACS+認証が設定されていないか確認してください(詳細は「2.2.3 RADIUS/TACACS+を利用したログイン認証ができない」を参照してください)。

3

キー入力を受け付けない

次の手順で確認してください。

  1. XON/XOFFによるフロー制御でデータの送受信を中断している可能性があります。データ送受信の中断を解除してください([Ctrl]+[Q]キーを入力してください)。それでもキー入力ができない場合は,手順2.以降を確認してください。

  2. 通信ソフトウェアの設定が正しいか確認してください。

  3. [Ctrl]+[S]キーによって画面が停止している可能性があります。何かキーを入力してください。

4

ユーザがログインした状態のままである

自動ログアウトするのを待つか,再度ログインしてログインした状態のままのユーザをkilluserコマンドで強制ログアウトさせてください。

なお,該当ユーザがコンフィグレーションを編集中だった場合は,再度ログインして,コンフィグレーションモードでコンフィグレーションを保存するなどしたあと,編集を終了してください。