トラブルシューティングガイド


2.2.1 コンソールからの入力,表示がうまくできない

コンソールとの接続トラブルが発生した場合は,次の表に従って確認してください。

表2‒1 コンソールとの接続トラブルおよび対応

項番

障害内容

確認内容

1

画面に何も表示されない

次の手順で確認してください。

  1. 装置の正面パネルにあるSTATUS LEDが緑点灯しているか確認してください。緑点灯していない場合は,「1.1 装置の障害解析」を参照してください。

  2. ケーブルの接続が正しいか確認してください。

  3. コンソールケーブルの結線を確認してください。詳細は,「ハードウェア取扱説明書」を参照してください。

  4. ポート番号,通信速度,データ長,パリティビット,ストップビット,フロー制御などの通信ソフトウェアの設定が次のとおりになっているか確認してください。

    通信速度:9600bit/s(変更している場合は設定値)

    データ長:8bit

    パリティビット:なし

    ストップビット:1bit

    フロー制御:なし

2

キー入力を受け付けない

次の手順で確認してください。

  1. XON/XOFFによるフロー制御でデータの送受信を中断している可能性があります。データ送受信の中断を解除してください([Ctrl]+[Q]キーを入力してください)。それでもキー入力ができない場合は,手順2.以降を確認してください。

  2. 通信ソフトウェアの設定が正しいか確認してください。

  3. [Ctrl]+[S]キーによって画面が停止している可能性があります。何かキーを入力してください。

3

異常な文字が表示される

通信ソフトウェアとのネゴシエーションが正しくできていない可能性があります。通信ソフトウェアの通信速度を次の手順で確認してください。

  1. コンフィグレーションコマンドline console 0でCONSOLE(RS232C)の通信速度を設定していない場合は,通信ソフトウェアの通信速度が9600bit/sに設定されているか確認してください。

  2. コンフィグレーションコマンドline console 0でCONSOLE(RS232C)の通信速度を1200,2400,4800,9600,または19200bit/sに設定している場合は,通信ソフトウェアの通信速度が正しく設定されているか確認してください。

  3. 手順1.および2.で問題がなくても異常な文字が表示される場合は,ブレーク信号を発行してください。なお,通信ソフトウェアの通信速度によって,複数回ブレーク信号を発行しないと表示されないことがあります。

4

ユーザ名入力中に異常な文字が表示された

CONSOLE(RS232C)の通信速度が変更された可能性があります。項番3を参照してください。

5

ログインできない

次の手順で確認してください。

  1. 画面にログインプロンプトが表示されているか確認してください。表示されていない場合は,装置を起動中です。しばらく待ってください。

  2. ローカル認証でログインする場合は,装置に存在しないアカウントでログインしようとしていないか確認してください。

  3. コンフィグレーションコマンドaaa authentication login consoleおよびaaa authentication loginで,RADIUS/TACACS+認証が設定されていないか確認してください(詳細は「2.2.3 RADIUS/TACACS+を利用したログイン認証ができない」を参照してください)。

6

ログイン後に通信ソフトウェアの通信速度を変更したら異常な文字が表示されて,コマンドが入力できない

ログイン後に通信ソフトウェアの通信速度を変更しても正常に表示できません。通信ソフトウェアの通信速度を元に戻してください。

7

項目名と内容がずれて表示される

1行で表示できる文字数を超える情報を表示している可能性があります。通信ソフトウェアの設定で画面サイズを変更して,1行で表示できる文字数を多くしてください。

モデムとの接続トラブルが発生した場合は,次の表に従って確認してください。また,モデムに付属している取扱説明書を参照してください。

表2‒2 モデムとの接続トラブルおよび対応

項番

障害内容

確認内容

1

モデムが自動着信しない

次のことを確認してください。

  • ケーブルの接続が正しいこと。

  • モデムの電源がONになっていること。

  • 電話番号が正しいこと。

  • モデムの設定内容が正しいこと。

  • 2台の端末にモデムを接続して,ダイアルすることで回線接続できること。

2

ログイン時に異常な文字が表示される

次の手順で確認してください。

  1. モデムの通信速度を9600bit/sに設定してください。

  2. モデムがV.90,K56flex,x2またはそれ以降の通信規格に対応している場合は,V.34通信方式以下で接続するように設定してください。

3

回線切断後,再ダイアルしても通話中でつながらない

回線が切断されてから数秒間は着信しないことがあります。モデムのマニュアルを参照してください。

4

回線障害後,再接続できない

障害によって回線が切断された場合,最大120秒間は再接続できないことがあります。すぐに接続したい場合は別の手段でログインして,AUXにダイアルアップIP接続をしているユーザをkilluserコマンドで強制ログアウトさせてください。

5

回線切断後,再接続できない

ダイアルアップIP接続が切断された場合,すぐに再接続できないことがあります。その場合,300秒間程度の間隔を空けてから再接続してください。