19.3.3 異速度混在モード
- 〈この項の構成〉
 
(1) 解説
異なる速度のポートを一つのチャネルグループで同時に使用するモードです。通常は同じ速度のポートでチャネルグループを構成しますが,異なる速度のポートで構成することでチャネルグループの構成を容易に変更できます。
なお,フレーム送信時のポート振り分けには回線速度は反映しません。例えば,異速度混在モードで1Gbit/sのポートと10Gbit/sのポートを使用していても,その速度の差はフレーム振り分けには反映しません。通常の運用時は同じ速度のポートで運用することをお勧めします。
(2) チャネルグループの構成変更例
本機能によって,チャネルグループで利用する回線速度を変更(ネットワーク構成の変更)するときに,チャネルグループをDOWNにしないで構成を変更できます。
異速度混在モードを利用したチャネルグループの速度移行について,手順の具体例を次に示します。この手順で示すコンフィグレーションは,本装置と対向装置それぞれで設定してください。
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従来状態で運用(1Gbit/sの2ポートとします)
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異速度混在モードを設定
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チャネルグループに10Gbit/sの2ポートを追加
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手順3で追加した10Gbit/sの2ポートをリンクアップ
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従来の1Gbit/sの2ポートにコンフィグレーションコマンドshutdownを設定
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従来の1Gbit/sの2ポートをチャネルグループから削除
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異速度混在モードを削除
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10Gbit/sの2ポートに移行完了