コンフィグレーションガイド Vol.3
- <この項の構成>
- (1) IPv6 PIM-SSMで使用するアドレス範囲の設定
- (2) MLD PIM-SSM連携機能の設定
(1) IPv6 PIM-SSMで使用するアドレス範囲の設定
- [設定のポイント]
- PIM-SMが設定されたインタフェースでは,PIM-SSMで使用するアドレス範囲でPIM-SSMが動作します。本装置で設定できるアドレス範囲は一つだけです。
- アドレス範囲をデフォルト(ff30::/12)で使用する場合の設定例を次に示します。なお,デフォルト以外のアドレス範囲を指定する場合には,ipv6 pim ssmコマンドのrangeパラメータで設定してください。
- [コマンドによる設定]
- (config)# ipv6 pim ssm default
PIM-SSMを有効にします。
(2) MLD PIM-SSM連携機能の設定
- [設定のポイント]
- MLDv1/MLDv2(EXCLUDEモード)では送信元アドレスが特定できないためPIM-SSMと連携できません。本装置では,PIM-SSMが動作するグループアドレスと送信元アドレスを設定することでPIM-SSMと連携します。PIM-SSMが動作するグループアドレスはPIM-SSMで使用するアドレス範囲内である必要があります。
- グループアドレスff35::1を二つの送信者(送信者1の送信元アドレスが2001:db8::1:1,送信者2の送信元アドレスが2001:db8::2:1)が使用する場合のPIM-SSM構成例を次の図に示します。
図27-1 PIM-SSM構成例
- [コマンドによる設定]
- (config)# ipv6 access-list GROUP3
(config-ipv6-acl)# permit ipv6 any ff35::/16
(config-ipv6-acl)# exit
管理するグループアドレスのアクセスリスト(GROUP3)を作成します。
- (config)# ipv6 mld ssm-map static GROUP3 2001:db8::1:1
(config)# ipv6 mld ssm-map static GROUP3 2001:db8::2:1
PIM-SSMが動作するグループアドレスと,送信者1および送信者2の送信元アドレスを設定します。管理するグループアドレスにはアクセスリスト(GROUP3)を指定します。
- (config)# ipv6 mld ssm-map enable
MLD PIM-SSM連携機能を有効にします。
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