コンフィグレーションガイド Vol.3
- <この項の構成>
- (1) IPv4 PIM-SSMで使用するアドレス範囲の設定
- (2) IGMP PIM-SSM連携機能の設定
(1) IPv4 PIM-SSMで使用するアドレス範囲の設定
- [設定のポイント]
- PIM-SMが設定されたインタフェースでは,PIM-SSMで使用するアドレス範囲でPIM-SSMが動作します。本装置で設定できるアドレス範囲は一つだけです。
- アドレス範囲をデフォルト(232.0.0.0/8)で使用する場合の設定例を次に示します。なお,デフォルト以外のアドレス範囲を指定する場合には,ip pim ssmコマンドのrangeパラメータで設定してください。
- [コマンドによる設定]
- (config)# ip pim ssm default
PIM-SSMを有効にします。
(2) IGMP PIM-SSM連携機能の設定
- [設定のポイント]
- IGMPv2/IGMPv3(EXCLUDEモード)では送信元アドレスを特定できないため,PIM-SSMと連携できません。本装置では,PIM-SSMが動作するグループアドレスと送信元アドレスを設定することでPIM-SSMと連携します。PIM-SSMが動作するグループアドレスはPIM-SSMで使用するアドレス範囲内である必要があります。
- グループアドレス232.10.10.1を二つの送信者(送信者1の送信元アドレスが203.0.113.2,送信者2の送信元アドレスが192.0.2.2)が使用する場合のPIM-SSM構成例を次の図に示します。
図25-2 PIM-SSM構成例
- [コマンドによる設定]
- (config)# ip access-list standard MLTGROUP2
(config-std-nacl)# permit 232.10.0.0 0.0.255.255
(config-std-nacl)# exit
管理するグループアドレスのアクセスリスト(MLTGROUP2)を作成します。
- (config)# ip igmp ssm-map static MLTGROUP2 203.0.113.2
(config)# ip igmp ssm-map static MLTGROUP2 192.0.2.2
PIM-SSMが動作するグループアドレスと,送信者1および送信者2の送信元アドレスを設定します。管理するグループアドレスにはアクセスリスト(MLTGROUP2)を指定します。
- (config)# ip igmp ssm-map enable
IGMP PIM-SSM連携機能を有効にします。
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