コンフィグレーションガイド Vol.3
- <この項の構成>
- (1) ポリシーベースルーティングリストとアクセスリストの設定順序
- (2) デフォルト動作で対象パケットを廃棄している場合の統計について
- (3) ネクストホップの選択抑止中の終了時について
- (4) uRPFとの併用について
- (5) ポリサーとの併用について
- (6) sFlow統計との併用について
(1) ポリシーベースルーティングリストとアクセスリストの設定順序
ポリシーベースルーティングリストと,そのポリシーベースルーティングリストを動作に指定しているアクセスリストを設定する場合は,手動コミットモードで同時に設定したり,逐次コミットモードで連続して設定したりしないでください。
ポリシーベースルーティングリストを設定したあと,しばらくしてからアクセスリストを設定してください。
(2) デフォルト動作で対象パケットを廃棄している場合の統計について
ネクストホップにデフォルト動作が選択されていて,かつデフォルト動作にdenyを指定している場合の廃棄パケット数は,IPv4パケットを対象としたポリシーベースルーティングでは運用コマンドshow ip interface,IPv6パケットを対象としたポリシーベースルーティングでは運用コマンドshow ipv6 interfaceで確認できます。
(3) ネクストホップの選択抑止中の終了時について
系切替後,選択抑止中を終了するとネクストホップを再選択しますが,ネクストホップの選択によるシステムメッセージを出力しません。なお,ネクストホップの選択抑止の終了時刻は,運用コマンドshow ip cache policyまたはshow ipv6 cache policyで確認できます。
(4) uRPFとの併用について
uRPFで廃棄対象となるパケットがポリシーベースルーティングの対象となる場合,該当パケットをuRPFによって廃棄します。このとき,ポリシーベースルーティングは動作しません。
(5) ポリサーとの併用について
ポリシーベースルーティングの対象パケットがポリサーによる監視結果で違反フレームとなった場合,ポリシーベースルーティングの統計情報にはカウントしないで,違反フレームをポリサーによって廃棄します。
(6) sFlow統計との併用について
sFlow統計のフローサンプル収集の対象パケットがポリシーベースルーティングの対象となる場合,ポリシーベースルーティングの中継動作に従いますが,sFlow統計で採取する情報のうち,次の情報はルーティングプロトコルに従った中継先の経路情報となります。
- ルータ型のフォーマットのうち,nexthopおよびdst_mask
- ゲートウェイ型のフォーマットのうち,dst_peer_asおよびdst_as
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