コンフィグレーションガイド Vol.1

[目次][索引][前へ][次へ]


3.2.10 IPインタフェースとIPパケット中継

<この項の構成>
(1) IPインタフェース数
(2) マルチホームの最大サブネット数
(3) IPアドレス最大設定数
(4) 最大相手装置数
(5) VRF
(6) ポリシーベースルーティング
(7) DHCP/BOOTPリレーエージェント
(8) DHCPv6リレーエージェント
(9) VRRP

(1) IPインタフェース数

IPv4アドレスおよびIPv6アドレスを設定したインタフェースをIPインタフェースと呼びます。本装置では,次のインタフェースにIPアドレスを設定できます。

本装置で使用できる最大IPインタフェース数を次の表に示します。なお,IPv4アドレスとIPv6アドレスを同一のインタフェースで使用することも,個別に使用することもできます。

表3-81 最大IPインタフェース数

IPインタフェース種別 IPインタフェース数
イーサネットインタフェース 4095※1
イーサネットサブインタフェース
ポートチャネルインタフェース
ポートチャネルサブインタフェース
VLANインタフェース
マネージメントポート 1
シリアル接続ポート(AUX)※2 1
ループバックインタフェース※3 1537

注※1
イーサネットインタフェース,イーサネットサブインタフェース,ポートチャネルインタフェース,ポートチャネルサブインタフェース,およびVLANインタフェースの合計数です。

注※2
IPv4アドレスだけを使用できます。

注※3
グローバルネットワークおよびVRFごとに一つ使用できます。それ以外に,グローバルネットワークおよび任意のVRFに512個使用できます。

(2) マルチホームの最大サブネット数

マルチホーム接続では一つのインタフェースに対して,複数のIPv4アドレスまたはIPv6アドレスを設定できます。

(a) IPv4の場合

IPv4でのマルチホームの最大サブネット数を次の表に示します。ここで示す値は,コンフィグレーションで一つのインタフェースに設定できるアドレス数です。

表3-82 マルチホームの最大サブネット数(IPv4の場合)

IPインタフェース種別 マルチホームのサブネット数
イーサネットインタフェース 256
イーサネットサブインタフェース 256
ポートチャネルインタフェース 256
ポートチャネルサブインタフェース 256
VLANインタフェース 256
マネージメントポート 1
シリアル接続ポート(AUX) 1
ループバックインタフェース 1

(b) IPv6の場合

IPv6でのマルチホームの最大サブネット数を次の表に示します。ここで示す値は,コンフィグレーションで一つのインタフェースに設定できるアドレス数です。

表3-83 マルチホームの最大サブネット数(IPv6の場合)

IPインタフェース種別 マルチホームのサブネット数
イーサネットインタフェース 7
イーサネットサブインタフェース 7
ポートチャネルインタフェース 7
ポートチャネルサブインタフェース 7
VLANインタフェース 7
マネージメントポート 7
ループバックインタフェース 1

(3) IPアドレス最大設定数

(a) IPv4アドレス

コンフィグレーションで装置に設定できるIPv4アドレスの最大数を次の表に示します。

表3-84 コンフィグレーションで装置に設定できるIPv4アドレスの最大数

IPインタフェース種別 IPv4アドレス数
イーサネットインタフェース 4095
イーサネットサブインタフェース
ポートチャネルインタフェース
ポートチャネルサブインタフェース
VLANインタフェース
マネージメントポート 1
シリアル接続ポート(AUX) 1
ループバックインタフェース 1537

注※
イーサネットインタフェース,イーサネットサブインタフェース,ポートチャネルインタフェース,ポートチャネルサブインタフェース,およびVLANインタフェースの合計数です。

(b) IPv6アドレス

コンフィグレーションで装置に設定できるIPv6アドレスの最大数を次の表に示します。なお,ここで示す値にはコンフィグレーションで設定したIPv6リンクローカルアドレスの数も含みます。

表3-85 コンフィグレーションで装置に設定できるIPv6アドレスの最大数

IPインタフェース種別 IPv6アドレス数
イーサネットインタフェース 4095
イーサネットサブインタフェース
ポートチャネルインタフェース
ポートチャネルサブインタフェース
VLANインタフェース
マネージメントポート 7
ループバックインタフェース 1537

注※
イーサネットインタフェース,イーサネットサブインタフェース,ポートチャネルインタフェース,ポートチャネルサブインタフェース,およびVLANインタフェースの合計数です。

一つのインタフェースには必ず一つのIPv6リンクローカルアドレスが設定されます。コンフィグレーションでインタフェースにIPv6グローバルアドレスを設定した場合,インタフェースには自動でIPv6リンクローカルアドレスが設定されます。また,ループバックインタフェースにはリンクローカルアドレスのほかに,VRFごとに自動でアドレス「::1/128」が一つ設定されます。そのため,実際に装置に設定されるIPv6アドレスの最大数は次の表に示す値となります。

表3-86 装置に設定されるIPv6アドレスの最大数

IPインタフェース種別 コンフィグレーションで設定する
IPv6アドレス数
自動で設定される
IPv6アドレス数
合計数
イーサネットインタフェース 4095 4095 8190
イーサネットサブインタフェース
ポートチャネルインタフェース
ポートチャネルサブインタフェース
VLANインタフェース
マネージメントポート 7 1 8
ループバックインタフェース 1537 2562 4099

注※
イーサネットインタフェース,イーサネットサブインタフェース,ポートチャネルインタフェース,ポートチャネルサブインタフェース,およびVLANインタフェースの合計数です。

(4) 最大相手装置数

本装置が接続する,通信できる最大相手装置数を示します。

(a) ARPエントリ数

IPv4の場合,ARPによって,送信するパケットの宛先アドレスに対応するハードウェアアドレスを決定します。最大相手装置数はARPエントリ数によって決まります。ARPエントリは,コンフィグレーションコマンドを使用することで,スタティックにエントリ登録できます。コンフィグレーションで設定できるスタティックARPエントリの最大数を次の表に示します。

表3-87 スタティックARPの収容条件

項目 収容条件
スタティックARPエントリ数 65535

本装置でサポートするARPエントリの最大数については,「3.2.1 テーブルエントリ数」を参照してください。なお,ARPエントリの最大数は,スタティックARPのエントリ数を含みます。

(b) NDPエントリ数

IPv6の場合,NDPでのアドレス解決によって,送信するパケットの宛先アドレスに対応するハードウェアアドレスを決定します。最大相手装置数はNDPエントリ数によって決まります。NDPエントリは,コンフィグレーションコマンドを使用することで,スタティックにエントリ登録できます。コンフィグレーションで設定できるスタティックNDPエントリの最大数を次の表に示します。

表3-88 スタティックNDPの収容条件

項目 収容条件
スタティックNDPエントリ数 65535

本装置でサポートするNDPエントリの最大数については,「3.2.1 テーブルエントリ数」を参照してください。なお,NDPエントリの最大数は,スタティックNDPのエントリ数を含みます。

(c) RAの最大インタフェース数

RAではルータから通知されるIPv6アドレス情報を基に端末でアドレスを生成します。本装置の最大インタフェース数および最大プレフィックス数を次の表に示します。

表3-89 RAの収容条件

項目 収容条件
最大インタフェース数 4095
最大プレフィックス数 インタフェース当たり 7
装置当たり 8190

(5) VRF

設定できるVRF数を次の表に示します。VRF数にグローバルネットワークは含みません。

表3-90 VRFの収容条件

項目 収容条件
VRF数 1024

(6) ポリシーベースルーティング

ポリシーベースルーティングの収容条件を次の表に示します。

表3-91 装置当たりのポリシーベースルーティングのエントリ数

項目 エントリ数
ポリシーベースルーティングを指定したアクセスリストのエントリ数 3.2.6 フィルタ・QoS (1) フィルタ・QoSフロー (a) フィルタ・QoSフローエントリ数」に示す,ハードウェアプロファイルごとの「フィルタの最大エントリ数」に含む※1
IPv4ポリシーベースルーティングリスト数 4096※2
IPv6ポリシーベースルーティングリスト数 4096※2
1ポリシーベースルーティングリスト当たりの最大ネクストホップ数 8

注※1
エントリ数の算出方法は,「3.2.6 フィルタ・QoS」を参照してください。

注※2
複数のアクセスリストで同一のポリシーベースルーティングリストを指定できます。その場合,使用するポリシーベースルーティングリスト数は1リストと計算します。

(7) DHCP/BOOTPリレーエージェント

DHCP/BOOTPリレーエージェントの収容条件を次の表に示します。

表3-92 DHCP/BOOTPリレーエージェントの収容条件

項目 収容条件
クライアント接続インタフェース数 4094
クライアント数 16376
アドレス割り当て数 16376
サーバ数 4096
サーバ数(グローバルネットワーク当たり) 16
サーバ数(VRF当たり) 16
サーバ数(インタフェース当たり) 16

(8) DHCPv6リレーエージェント

DHCPv6リレーエージェントの収容条件を次の表に示します。

表3-93 DHCPv6リレーエージェントの収容条件

項目 収容条件
クライアント接続インタフェース数 4094
クライアント数 32752
アドレス割り当て数(IA_NA,IA_TA,IA_PDの合計) 32752
サーバ数 4096
サーバ数(グローバルネットワーク当たり) 4096
サーバ数(インタフェース当たり) 16
スタティック経路自動生成数 32752

(9) VRRP

VRRPの収容条件を次の表に示します。

表3-94 VRRPの収容条件

項目 収容条件
仮想ルータ最大数 インタフェース当たり 255
装置当たり 255
トラッキング連携でのトラック適用数 仮想ルータ当たり 16
装置当たり 255

注※ IPv4/IPv6の仮想ルータの合計数です。


表3-95 VRRPの収容条件(グループ切替機能使用時)

項目 収容条件
仮想ルータ最大数 インタフェース当たり 255
装置当たり 4095
トラッキング連携でのトラック適用数 仮想ルータ当たり 16
装置当たり 255
最大グループ数 255
1グループ当たりの最大フォロー仮想ルータ数 4094

注※ IPv4/IPv6の仮想ルータの合計数は255までです。ただし,グループ切替機能を利用し,フォロー仮想ルータを作成することで,最大4095の仮想ルータが動作できます。


[目次][前へ][次へ]


[商品名称に関する表示]

All Rights Reserved, Copyright(C), 2014, 2020, ALAXALA Networks, Corp.