コンフィグレーションガイド Vol.3

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3.6 IPv6使用時の注意事項

<この節の構成>
(1) IPv6中継回線のMTU長の変更
(2) インタフェースへの複数グローバルアドレスの設定
(3) スタティックNDPについての注意事項
(4) IPv6拡張オプション付きパケットのレイヤ3中継

(1) IPv6中継回線のMTU長の変更

IPv6の最小パケット長は1280バイト以上とRFC2460で規定されています。そのため,MTU長を1280バイト未満に設定すると,IPv6通信ができません。IPv6通信をするインタフェースのMTU長は1280バイト以上で使用してください。

(2) インタフェースへの複数グローバルアドレスの設定

インタフェースに複数のグローバルアドレスを設定する場合,該当インタフェースと同一のリンクに接続された端末間で異なるグローバルアドレスを使用して通信すると,本装置を経由したIPv6中継が発生することがあります。

この際,ICMPv6 Redirectの送信可否判定をするため,ハードウェアによってパケットがソフトウェアに中継されて,本装置のCPUが高負荷となるおそれがあります。そのため,次の点に注意してください。

(3) スタティックNDPについての注意事項

本装置のインタフェースに設定されたIPv6アドレスと重複するスタティックNDPを設定すると,通信ができなくなるなど,装置の挙動が不安定になります。このため,本装置では,コンフィグレーション入力時にインタフェースのIPv6アドレスとスタティックNDPの重複チェックを実行しますが,次に示すIPv6アドレスについては重複チェックをしません。

したがって,インタフェースに設定されたこれらのIPv6アドレスと同じスタティックNDPを設定しないようにしてください。誤って設定した場合は,該当スタティックNDPを削除して,該当インタフェースを再起動してください。

(4) IPv6拡張オプション付きパケットのレイヤ3中継

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