コンフィグレーションガイド Vol.2
- <この項の構成>
- (1) MACアドレス学習によるマルチキャストパケット中継
- (2) 中継制御対象外のマルチキャストパケット
(1) MACアドレス学習によるマルチキャストパケット中継
本装置はVLANインタフェースにMLD snoopingを設定した場合,受信者からのMLD Report(参加要求)メッセージの収集が完了するまで,マルチキャストパケットのVLAN内フラッディングを継続します。MLD Report(参加要求)メッセージの収集が完了したあと,MACアドレスの学習結果に従い,該当する受信者だけにマルチキャストパケット中継を開始します。マルチキャストパケットは,同一のMACアドレスに対応するIPv6マルチキャストアドレスのMLD Report(参加要求)メッセージを受信したすべてのポートに中継します。
(2) 中継制御対象外のマルチキャストパケット
MLD snoopingがポート単位の中継制御をするマルチキャストパケットはデータトラフィックであり,ルーティングプロトコルなどの制御パケットはVLAN内の全ルータや全受信者が受信できるようにVLAN内にフラッディングする必要があります。そのため,本装置では,次の表に示すアドレス範囲に含まれる宛先IPアドレスを持つマルチキャストパケットは,VLAN内の全ポートに中継し,アドレス範囲外の宛先IPアドレスを持つマルチキャストパケットは,マルチキャストMACアドレスの学習結果に従って中継します。
表9-9 VLAN内にフラッディングするIPアドレス範囲
プロトコル IPアドレス範囲 MLD snooping ff*2::/16(*は任意)
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