MIBレファレンス


2.13.4 Alarm

RMONアラームに関するMIBです。

〈この項の構成〉

(1) 識別子

rmon OBJECT IDENTIFIER ::= {mib-2 16}
alarm OBJECT IDENTIFIER ::= {rmon 3}

(2) 実装仕様

Alarmの実装仕様を次の表に示します。

表2‒51 Alarmの実装仕様

#

オブジェクト識別子

アク

セス

実装仕様

実装

有無

1

alarmTable

{alarm 1}

NA

[規格] RMONアラームテーブル。

[実装] 規格に同じ。

Y

2

alarmEntry

{alarmTable 1}

NA

[規格] RMONアラームテーブルのリスト。

INDEX

{ alarmIndex }

[実装] 規格に同じ。ただし,最大128エントリまで。

Y

3

alarmIndex

{alarmEntry 1}

R/O

[規格] alarmTable中の行エントリを一意に識別する識別子。値の範囲は1〜65535。

[実装] 規格に同じ。

Y

4

alarmInterval

{alarmEntry 2}※1

R/C

[規格] 閾値と比較する間隔(単位:秒)。

設定できる範囲は1〜(232-1)

[実装] 規格に同じ。※2

Y

5

alarmVariable

{alarmEntry 3}※1

R/C

[規格] サンプリングするMIBのオブジェクト識別子。

[実装] 規格に同じ。ただし,Counter64はサポートしない。

Y

6

alarmSampleType

{alarmEntry 4}※1

R/C

[規格] 値を閾値と比較する方法を指定します。

  • absoluteValue(1)

  • deltaValue(2)

[実装] 規格に同じ。

Y

7

alarmValue

{alarmEntry 5}

R/O

[規格] 前回のサンプリング時の統計値。

[実装] 規格に同じ。

Y

8

alarmStartupAlarm

{alarmEntry 6}※1

R/C

[規格] 最初にアラームを生成するタイミング。

  • risingAlarm(1)

  • fallingAlarm(2)

  • risingOrfallingAlarm(3)

[実装] 規格に同じ。

Y

9

alarmRisingThreshold

{alarmEntry 7}※1

R/C

[規格] サンプリングした統計に対する上方閾値。

[実装] 規格に同じ。

Y

10

alarmFallingThreshold

{alarmEntry 8}※1

R/C

[規格] サンプリングした統計に対する下方閾値。

[実装] 規格に同じ。

Y

11

alarmRisingEventIndex

{alarmEntry 9}※1

R/C

[規格] 上方閾値を超えた場合に使用するeventTableのエントリを一意に識別するインデックス番号。設定できる範囲は0〜65535。

[実装] 規格に同じ。

Y

12

alarmFallingEventIndex

{alarmEntry 10}※1

R/C

[規格] 下方閾値を超えた場合に使用するeventTableのエントリを一意に識別するインデックス番号。設定できる範囲は0〜65535。

[実装] 規格に同じ。

Y

13

alarmOwner

{alarmEntry 11}※1

R/C

[規格] エントリを構成する実態およびリソースを割り当てたオーナー。

[実装] 24文字以内の文字列。

Y

14

alarmStatus

{alarmEntry 12}

R/C

[規格] エントリの状態を示します。

  • valid(1)

  • createRequest(2)

  • underCreation(3)

  • invalid(4)

[実装] 規格に同じ。このエントリを追加するときは,まず,createRequest(2)をSetします。エントリ内のMIBにSetを行い,最後にvalid(1)をSetします。

削除するときは,invalid(4)をSetします。createRequest(2)をSetした後で,Getすると,underCreation(3)を応答し,valid(1)をSetした後でGetすると,valid(1)またはinvalid(4)を応答します。

すでにエントリがある場合は,いったんinvalid(4)をSetしてエントリを削除してから追加してください。※3

  • valid(1):alarmVariableに設定されたオブジェクトの情報をalarmIntervalの間にサンプリングできます。

  • invalid(4):alarmVariableに設定されたオブジェクトが存在しません。または,alarmIntervalの間にサンプリングできませんでした。

Y

注※1 コンフィグレーションコマンドrmon alarmでも設定できます。

注※2 コンフィグレーションで"2147483648"を設定した場合は"-2147483648"が表示され,以降,1ずつカウントアップされます。"4294967295"を設定した場合は"-1"が表示されます。

注※3 SNMPマネージャによって設定した内容は,コンフィグレーションに反映されません。